【インタビュー】逹瑯(MUCC)、壮大なロックバラード「ソラノカタチ」にこぼれ落ちそうな日常感「特別じゃないことを歌いたい」

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■2024年はちょっと余裕ができると思う
■それを楽しみに年内を乗り切ろうかな


──2024年に開催されるバンド形態のソロツアーは3月29日の東京・渋谷スターラウンジからスタート。まだ先のことではありますが、どんなツアーにしたいですか?

逹瑯:ソロのほうではまだ声出しの環境でライヴをしたことがないので、それは楽しみです。

──MUCCのライヴでも、その違いは実感されていますか?

逹瑯:もう声が出せなかった時期のことを思い出せなくなりつつありますね。知らないものを新しく知った時って、順応するのに時間が掛かると思うんですけど、一旦無くなって、知っているものに戻る時って、たぶん一瞬ですよね。

──逹瑯さんは、声出し禁止だったコロナ禍の3年半をどう振り返っていますか?

逹瑯:“あれって何だったんだろう?”っていう感じですかね。

──その期間に失ったものや得たものがあるとすれば、逹瑯さんは何だと思われますか?

逹瑯:“普通だと思っていたもの”が普通じゃなくなった時に、すごくありがたいものだった、大事なものだったんだな、というのを気付くきっかけにはなったんですよね。やっぱりお客さんの声とか。あれが無かったら気付かなかったこと、多いんじゃないかな?

──3年半を経て、逹瑯さんご自身は表現者として、音楽家としてどう変化したと思われますか?

逹瑯:この期間に関してはコロナ云々ではなく、MUCCはSATOちが抜けたので。コロナの期間と、新しい体制になって立て直していく時期とが重なっていて、コロナ云々で括るのがちょっと難しいんですよね。環境が変わり過ぎているので。


▲3rdシングル「ソラノカタチ」会場&オフィシャル通販盤

──たしかに、分けては考えられないですもんね……。ところで、今回のソロのアーティスト写真は青空が美しいですね。撮影場所はどこなんですか?

逹瑯:二子玉川ですね。「絶対に空が抜けているところで撮りたい」と言っていたら、カメラマンさんから「イメージ画像とかありますか?」と訊かれて。そのやり取りをする何日か前のことなんですけど、青森でのライヴが終わった翌日、早朝の新幹線で帰ってきた時に窓から景色を見ていて、“次のシングルの空のイメージ、こういう感じなんだよなぁ”と思いながらちょうど撮っていた写真があったんですよ。その写真を元に撮影場所と時間帯が決まっていったので、イメージ通りの空になりました。

──逹瑯さんがこんなに爽やかな青空の下で立っている姿もレアな気がします。お天気に恵まれたロケだったんですね。

逹瑯:そう、それがすごく良かった。撮影はこの日ってもう決めていて、天気だけはもう祈るしかなかったので。

──そして今回ジャケットが3パターンあって、空模様がすべて異なるイラストレーションですね。

逹瑯:空は空でも“青空一色でもないんだよな、曲の感じが”と思ってたので。「ソラノカタチ」という感じで、空がどんどん移り変わっていくイメージだから、青空、夕焼け、星空っていう3パターンで表現の違いを出したかったし、せっかく複数のパターンで作品を出せるんだったら、そういう見せ方にしたかったんです。

──人物のシルエットが意味深長で、その空の下で生きる人たちの生活について、想像が掻き立てられます。

逹瑯:人物も、知り合いなのかそれとも全くの他人同士なのか、「どういう関係性なんだろう?という距離感の絵にしてほしい」ってオーダーしました。

──そういったアートワークの細かいイメージも逹瑯さんから出されるんですね。ミュージックビデオの制作予定はあるのでしょうか?

逹瑯:ミュージックビデオは、ジャケットのイラストを描いてもらった五月病マリオくんという絵師の方にお願いしました。『赤い糸』の時も五月病マリオくんにお願いしたんですけど、あの作品とは違って、今回は曲のイメージビデオみたいな感じでつくってほしいと。空の移り変わりの中で見せていく、リリックビデオに近いイメージですけど、それが12月4日に公開されます。


──ソロプロジェクトと並行して、MUCCのアルバムリリースやライヴも控え、怒涛のスケジュールが続いています。ずっとお忙しいですが、体調管理は大丈夫ですか?

逹瑯:大丈夫ですね。ここ2〜3年、コロナやインフルエンザには罹ったけど、日常のちょっとした風邪は全然ひいてないですね。

──意識的に対策されているからでしょうか?

逹瑯:うん、風邪をひいてたらスケジュールが回らなくなってしまうので、結構気を付けてはいます。

──ずっと元気で活動し続けていただきたい、と願うばかりです。

逹瑯:はい、ありがとうございます。

──最後に、年末に向けた意気込みを聞かせてください。

逹瑯:「来年のMUCCのスケジュールを早く出してくれ」みたいなことをファンのみんなからよく言われるんだけど、そんなに焦るなと(笑)。この間、「大丈夫、ライヴのスケジュールは半年前までにちゃんと出すようにするから」という話をMCでしたんですよ。ということは、11月の時点で出てなければ、2024年5月まではMUCCのライヴスケジュールが確実に無いってことなんですよ。ソロのレコーディングや曲づくりはするにしても、1〜2月は基本的にMUCCのライヴとかは無い予定なので、ソロのほうに専念できるはず。今年の怒涛のスケジュール感よりかは、メンタルもフィジカルもちょっと余裕ができると思うので、それを楽しみに年内を乗り切ろうかなと思っています。

取材・文◎大前多恵

■3rdシングル「ソラノカタチ」

2023年12月6日(水)発売
Lyrics : 逹瑯 Music : 逹瑯 / 足立房文 Arranged by 大島こうすけ
Video Production:五月病マリオ


【タワーレコード限定盤(CD+DLカード)】DCCA-1116〜1117 2,500円(税込)
※フィルムジャケット仕様
※ステッカー仕様DLカード
▼CD収録曲
01. ソラノカタチ
02. LASTICA type RE:
DLカード:SO YOUNG (2023.07.05 沼袋 Section9)


【通常盤(CD+DLカード)】DCCA-1118〜1119 2,500円(税込)
※フィルムジャケット仕様
※ステッカー仕様DLカード
▼CD収録曲
01. ソラノカタチ
02. LASTICA type RE:
DLカード:STEAL (2023.07.05 沼袋 Section9)


【会場&オフィシャル通販盤(CD+DLカード)】DCCA-1120〜1121 2,500円(税込)
※フィルムジャケット仕様
※ステッカー仕様DLカード
▼CD収録曲
01. ソラノカタチ
02. LASTICA type RE:
DLカード:女神(2023.07.05 沼袋 Section9)

※それぞれに封入されるダウンロードカードには、今年7月4〜5日に開催された<Talk&Acoustic Party PANDORA JUKE VOX>のライブ音源を収録


■3rdアルバム+アコースティックカバーアルバム2枚同時リリース

2024年3月13日(水)リリース予定
・3rdアルバム『タイトル未定』
・アコースティックカバーアルバム『タイトル未定』

■2024年ツアースケジュール

▼Band Live
3月30日(土) 千葉・柏PALOOZA
3月31日(日) 宮城・仙台MACANA
4月06日(土) 静岡・静岡Sunash
4月07日(日) 愛知・名古屋CLUB UPSET
4月13日(土) 岡山・LIVEHOUSE image
4月14日(日) 大阪・OSAKA MUSE
4月20日(土) 神奈川・新横浜NEW SIDE BEACH!!
4月21日(日) 東京・LIQUIDROOM
4月27日(土) 茨城・mito LIGHT HOUSE
4月28日(日) 茨城・mito LIGHT HOUSE
▼Acoustic Live
3月29日(金) 東京・渋谷スターラウンジ
4月05日(金) 静岡・静岡Sunash
4月12日(金) 岡山・LIVEHOUSE image
4月19日(金) 東京・月見ル君想フ
4月26日(金) 茨城・mito LIGHT HOUSE
※詳細は後日発表させていただきます。


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