【インタビュー】ALAN SHIRAHAMA、1stEP『null』に自分がクラブでかけて戦える曲「目指したかったのはDJの⽩濱亜嵐」

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■僕にできることは、「絶対に自分のスタイルを曲げないこと」

──⽩濱さんのダンスミュージックに対する意識の高さはEPを通して聴くと分かります。今プログレッシブ・ハウスというワードが出ましたが、「Azur」なんかは原初のそれに近いニュアンスですよね。John DigweedとかDarren Emersonが90年代〜2000年代にやっていたような。

⽩濱:まさしく。自分のDJでいう2曲目とか3曲目にかけるイメージで作ったトラックで、現行テックハウスの流れの中でもかけられるように意識しました。この曲に関しては「Unstoppable」とは逆のアプローチで、むしろミニマルになり過ぎないように心がけていましたね。でもこの曲ではベースハウスほどはアゲないっていう(笑)。

──6月に行われた<「PKCZ®感謝祭2023」〜100万回のアリガトウ〜>でも⽩濱さんはDJとしてパフォーマンスを行っておりました。今のお話を伺っていると、ステージ上で表現されているものはほんの一部で、⽩濱さんの中には順番待ちのアイデアが山のようにあるのだと分かります。先ほどから仰るように、ご自身のイメージとの戦いでもあるんだなと。

⽩濱:それはありますね。だから僕にできることは、「絶対に自分のスタイルを曲げないこと」だと思っていて。僕が一度ビッグルームをやってしまうと、もう戻れなくなってしまうような気がするんです。もちろん場に合わせてそういうセットを組んだりすることもあるんですけど、根本的なマインドをそっちに持って行ってしまうと自分を見失いそうな怖さがあります。

──正直に告白すると、自分も「Facts」を聴く前までは多少なりとも先入観を持っていたように思います。Martin GarrixのSTMPD RCRDS(※5)からのリリースだし、きっとビッグルームだろうと……。

⽩濱:「Facts」はむしろGENERATIONSのファンからすると絶妙にノリづらい曲だったんじゃないかと思いますね。そもそも「歌がない音楽って何?」って感じなのかなと。GENERATIONSは歌とビジュアルありきのライブを展開していて、それはそれで素晴らしいと思っているんですが、そこからいきなり「Facts」のようなベースハウスに行くと戸惑う場合もあるような気がして。でも最近は段々受け入れられてきている印象もあります。僕がクラブに出演するときに来てくれるファンもいますし。

※5 STMPD RCRDS:世界的に活躍するDJ、Martin Garrixが主宰するレーベル。近年はビッグルーム系のリリースだけでなく、テックハウス系のアプローチの楽曲も増えてきている。



──歌モノ、延いてはポップミュージックの可能性としてはご自身でボーカルをとったボーナストラックの「Lovesickness」に強く感じました。

⽩濱:嬉しいです。この曲を一緒に制作したのがLAのRyan Kimというプロデューサーなんですけど、彼とはコロナ禍の時期に「何かデモを作ろう」という話をしていて。歌モノでチルなニュアンスもあって、グローバルのチャートでトップ50に入ってもいいようなテンションを目指しました。リファレンスにはLido(※6)の音楽があって、歌い方もファルセットを多用しています。これには理由があって、ステイホームの時期に制作したので、ご近所さんを気にするあまり声を張り上げて歌えなかったんです(笑)。

※6 Lido:Halseyのデビューアルバム『Badlands』にエグゼクティブ・プロデューサーとして参加したほか、様々なアーティストに楽曲提供している。


──それで歌い方もLidoっぽい囁くようなスタイルになったと(笑)。最初からご自身で歌う意図があったんですか?

⽩濱:いや、これ実は楽曲提供用に作っていたんです。それこそ、がんちゃん(岩田剛典)に合いそうだなーとか、コンペにも出したりしていたんですけど、なかなか拾われなくて。それならば自分の曲に使ってしまおうと考えたんです。

──この曲がボーナストラックであることも意外でした。初めてお聴きした段階では、「きっと⽩濱さんはPorter Robinson(※7)みたいなことがやりたいんだ」と思いました。

⽩濱:そういうのもあります(笑)! 彼も自分で歌っていますもんね。ただ、今回目指したかったのは「DJの⽩濱亜嵐」なので、今回はそういう見え方を優先しました。でもゆくゆくはシンガーソングライター的なこともやりたいと思っています。「Lovesickness」的なアプローチで曲を作って、いずれはそちらのテイストでもアルバムをリリースできたら最高ですね。それでライブができたらなお良いなと。

※7 Porter Robinson:日本のポップカルチャーを重要なルーツに持つアメリカのプロデューサー。2021年4月、⽩濱はPorter Robinsonとblock.fmにて対談している。


──最後に、今後の展望などをお伺いできますと幸いです。

⽩濱:展望というわけではないんですが、今回のEPをリリースにあたりロゴを作ったんです。その制作者が、実はAphex Twinのロゴを作ったPaul Nicholsonでして……。自分で彼にDMして、ロゴに関しては全部自費なんです。自分で銀行まで振り込みに行きましたから(笑)。しかも驚くことに、僕の後にSkrillexもPaulにロゴのデザインを頼んでいるみたいなんですよね。だから図らずもSkrillexと僕のロゴはデザイナーが一緒っていう。

──終了間近にとんでもないエピソードをありがとうございます…!


取材・文◎川崎ゆうき
写真◎いわなびとん

1st Digital EP「null」


2023年12月8日(金)New Release
各国0:00〜配信開始(LDH Records)

【Streaming & Download】
https://orcd.co/alan_null

収録曲
1.start up-[null]  
Music : ALAN SHIRAHAMA
2.gnite 
Lyrics : Emyli Music : ALAN SHIRAHAMA, SLAY, Emyli
3.Brain jack!
Music : ALAN SHIRAHAMA, SLAY
4.Azur
Music : ALAN SHIRAHAMA, SLAY
5.BLVCK LAZER
Music : ALAN SHIRAHAMA, SLAY
6.Unstoppable
Lyrics : Daniel Durn, Katrine"Neya"Klith Music : ALAN SHIRAHAMA, SLAY, Daniel Durn, Katrine"Neya"Klith

【ミュージックカード】
予約:https://ldh.lnk.to/ALAN_SHIRAHAMA_MUSIC_CARD
2023年12月8日(金)発売
・XNLD-10192:¥1,980(税込)
・XNLD-10199(アクリルスタンド付き):¥3,300(税込) ※数量限定につき無くなり次第販売終了
収録曲:全7曲(共通楽曲+ボーナストラック)
ボーナストラック(本人の歌唱入り)
7. Lovesickness  
Lyrics : ALAN SHIRAHAMA  Music : Ryan Kim, Aris Maggiani, ALAN SHIRAHAMA, BrownBoyz, DIGILOG9

<ALAN SHIRAHAMA Solo début 1st Digital EP「null」 RELEASE PARTY>


日程:2023年12月8日(金)
時間:PM10:00-LATE
出演時間:AM1:00-2:30
場所:CÉ LA VI TOKYO 18F SKY FLAME LOUNGE

【『null』ミュージックカード購入者様対象】
ALAN SHIRAHAMA対象公演でのステッカーくじ抽選会開催決定!

【ステッカーくじ抽選会 対象公演】
◆12/8(金)[東京] CÉ LA VI TOKYO 18F SKY FLAME LOUNGE (1st Digital EP『null』 RELEASE PARTY)
◆12/12(火)[福岡] マリンメッセ福岡 A館 (GENERATIONS LIVE TOUR 2023)
◆12/13(水)[福岡] マリンメッセ福岡 A館 (GENERATIONS LIVE TOUR 2023)

【対象商品の販売について】
公演当日CD販売ブースにて、下記対象商品をご購入されたお客様を対象に、ご購入1枚につき、抽選用ステッカーくじを1枚プレゼントいたします。当選された方は本人との記念撮影にご招待(最大10名様)いたします。

【当選内容】
ALAN SHIRAHAMAとの記念撮影にご招待(最大10名様) 

【販売時刻】
◆12/8(金)[東京] CÉ LA VI TOKYO 18F SKY FLAME LOUNGE
22:00販売開始(予定)
※状況に応じて販売開始時間が前後する場合もございますので、予めご了承ください。
※当選受付の都合上、ステッカーくじの配布は本人出演時間(AM1:00予定)の10分前頃で終了とさせていただきます。
※当選者の方にはAM2:45頃ご案内予定
◆12/12(火)/12/13(水) [福岡] マリンメッセ福岡 A館
各日程、グッズ販売時刻と共通となります。詳しくは以下ページをご参照ください。
https://www.ldh-liveschedule.jp/sys/tour/21569/ 

【ステッカーくじ抽選会 対象商品】
2023/12/8(金)発売
ミュージックカード ALAN SHIRAHAMA 「null」
XNLD-10192 ¥1,980(税込)


ALAN SHIRAHAMA 直筆サイン入りチェキ プレゼントキャンペーン概要

【応募資格】
・日本国内にお住まいの方
・X (Twitter)アカウントをお持ちの方
・BARKS編集部 X (Twitter)アカウントから投稿される応募用のポストをキャンペーン期間内にリポストした方
※必ずご自身のアカウントを“公開”にした状態でご参加ください。アカウントが非公開の場合は参加とみなされません。
※ダイレクトメッセージを受信拒否設定している場合、参加とみなされません。
【賞品名・当選人数】
・ALAN SHIRAHAMA 直筆サイン入りチェキ
・1名様
【応募方法】
1. BARKS編集部 X (Twitter)アカウント「@barks_news」をフォローしてください。
2. BARKS編集部 X (Twitter)アカウントから下記キャンペーン期間中に投稿されるキャンペーン応募用の投稿をリポストしてください。
3. 上記で応募は完了となります。
※フォローを外すと応募権利がなくなりますのでご注意下さい。
【応募期間】
2023年12月8日(金)~2024年1月8日(月)23:59まで
※上記期間内にされたリポストが応募対象です。
【当選発表】
・X (Twitter) DMにて当選のご連絡と専用フォームのURLをお送り致します。
・専用フォームで必要事項を入力ください。
【賞品発送】
・配送は国内のみ、賞品は2024年2月初旬頃に発送予定です。
※やむを得ない事情により賞品の発送が若干遅れる場合がありますので予めご了承ください。
※ 以下のような場合には、ご当選の権利を無効とさせていただきます。
1. ご住所入力の不備により、賞品がお届けできない場合。
2. ご不在などにより、運送会社での保有期間を超えて賞品をお届けできなかった場合。
【ご注意事項】
・転売 (不特定多数への転売、オークションなどを含む)目的でのご応募は、ご遠慮願います。
【個人情報取扱い】
・お客様からいただいた個人情報は、賞品の発送及び、サービスの開発や、個人を特定しない統計資料、当該プレゼント/モニタにおける商品の発送、及びそれにまつわるサポートのために利用いたします。上記以外の目的で個人情報を利用する場合は、予めその目的を明示し、お客様の同意を頂いた場合のみ、個人情報を利用いたします。
※詳しくはプライバシーポリシーをご覧ください。

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