【インタビュー】the paddles、柄須賀皇司が語る20代半ばの等身大「みんなもっと自分のために生きようぜって」

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■みんなの生活に訪れる節目のタイミングで
■the paddlesの曲が鳴ってればいいな


──もう1曲の新曲「デイドリームビリーバー」は?

柄須賀:「デイドリームビリーバー」は、今までのthe paddlesっぽい感じがあるかなと思ってます。どのアルバムに入っててもおかしくない、the paddlesっぽい曲ですね。パワーポップの。歌詞の内容も一番等身大という感じです。

──「デイドリームビリーバー」って、忌野清志郎のTHE TIMERSカバーで知られるモンキーズの超有名曲があるにも関わらず、思い切って同じタイトルをつけましたね。

柄須賀:そこは本当に、あやかりたいみたいなところはありました。自分もそういうロックの系譜に連なっていきたい気持ちがあるんで、思い切ってつけた感じです。


──そしてもう1曲、「幸せ(2023 ver.)」がCDオンリーで収録されます。これは再録音ということですか。

柄須賀:そうです。「幸せ」は高校2年生の時に作った曲で。メンバーは今のメンバーですけど、当時AWAKEっていう名前でバンドやってて、初音源『AWAKE』に「ファンファーレ」と「幸せ」が入ってたんですよ。2曲入りのCDを高校生の時に初めて作って、寝屋川VINTAGEで初めて自主企画をやって、その時もソールドアウトしたんです。友達がいっぱい来てくれて。その時の曲をあらためて、今の自分たちがやったら面白いかもしれないっていうのと、ずっと録り直ししたかったんですよ。今、サブスクにも「幸せ」は上がってるんですけど、高校時代の音源なので、それを今のthe paddlesで歌い直して、アレンジもちょっと変えて。サブスクで出しても良かったんですけど、やっぱりCDを買う意味を僕は本当に大事にしたいですし、the paddlesを好きでいてくれてる人たちのために、CDを買う意味をもう1個プラスしたくて、CDオンリーにしました。サブスクに出してる曲は大事じゃないってことじゃないですけど、CDに入れてる曲は特に大事にしたいので。

──「幸せ」の歌詞を今読むと、歌ってることがそんなに変わらないというか。“好きなことを、好きな人と、好きなだけ出来ればいいのに”とか。

柄須賀:片鱗が出てますよね。

──ですね。ただ、感じ方や、言ってることは変わらないけど、景色が少しずつ変わっているとは思います。いろんな経験をしたり、節目になる出来事を超えていくたびに。

柄須賀:そうですね。みんなやっぱり、自分が生きてる生活のことしか気にできないと思うんで、自分もその隣にいれるような曲を書くという気持ちはありますね。「プロポーズ」も、人生の節目のことを歌っているし、「カーネーション」で母親のことを歌ったり、「22」で大学卒業のタイミングのことを歌ったり、そういう曲の作り方をしてきているので、自分のっていうか、みんなの生活のタイミングで訪れる節目で、the paddlesの曲が鳴ってればいいなっていうのはずっとあるんで。



──みなさんぜひ。生活の中でのふとした節目に、the paddlesの曲を。

柄須賀:本当に聴いてほしいです。今、マジで一番聴いてほしいですね、この曲たちは。それでどんどん、過去曲も聴いていってくれたらいいなと思います。

──さあ、そしてツアーが始まります。10月29日の神戸からスタートして、1月12日の東京がファイナル。どんな思いで臨みますか。

柄須賀:寝屋川VINTAGEでワンマンをやって、いろんな街に行くことの大切さが身に沁みたので。昔は、ツアーは修行というか、ライブをどんどん磨いたりとか、もっとこういう風に歌いたいとか、もっといいバンドになりたいとか、20歳、21歳、22歳の時とかはそんな思いがめっちゃ強くて。それは今ももちろん自分の中に残ってるんですけど、いろんな街にいるみんなに会いに行くことがめっちゃ大事なんやなっていうのを、強く感じています。好きなバンドやアーティストが自分の街に来てくれるって、めっちゃ嬉しいことなんやなっていうのは、寝屋川VINTAGEのワンマンでより強く思ったので、ツアーはやらなきゃいけない、 みんなの街に行かなきゃいけないって思ってます。行けてない街にも行きたいですね。そして、沖縄に行きたいです。(スタッフに向かって)沖縄に行きたいです。


──2回言った(笑)。行きたいですよね。南から北まで全部。

柄須賀:北海道も、行ってみたいですね。

──“来年の夏は逆に北海道、なんて馬鹿みたいな妄想”って歌ってることだし。違う意味ですけど(笑)。

柄須賀:でも、そういう意味にしたいですよね。馬鹿みたいな妄想で終わらせないために、北海道にも行きたいです。“僕はカレンダーを今も眺めている”だけで終わらないように。

──どんどん言っておきましょう。「みなさん待っていてください」って。

柄須賀:今回のツアーは、僕らにしてはちょっと本数が少なめかな?と思うんですけど(笑)、行きたいところに行かせてもらうので、楽しみにしています。みんなに来てほしいです。

取材・文◎宮本英夫

■1st E.P.『ベリーハートビート E.P.』

2023年10月18日(水)リリース
PADF-028 ¥1,650 (税込)
1. プロポーズ
2. WARNING!
3. ブルーベリーデイズ
4. デイドリームビリーバー
5. 幸せ(2023 ver.)




■<the paddles “23億回の鼓動を捧げたいツアー”>

▼2023年
10月29日(日) 兵庫・神戸太陽と虎
11月03日(金/ 祝) 福岡・福岡OP's
11月05日(日) 広島・広島ALMIGHTY
11月10日(金) 岡山・岡山CRAZYMAMA 2nd Room
11月18日(土) 東京・府中Flight
11月22日(水) 神奈川・横浜F.A.D
11月23日(木/ 祝) 京都・京都MUSE
12月03日(日) 愛知・名古屋RAD SEVEN
▼2024年
01月05日(金) 大阪・福島LIVE SQUARE 2nd LINE
01月12日(金) 東京・下北沢SHELTER


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