【インタビュー】NMB48、「凪咲さんが大切にしてきたNMB48の泥臭さや全力さも引き継いでいきたい」

■ 受け継いで守りながらも、新しい私達を見せていけたら

──さらにカップリングには、この夏に発表されたばかりの新チームの新曲が収録されてます。

山本：Team Nの「ジンクスとゲンカツギ」は考えされるような楽曲になってて。「ジンクス」って言葉は本当はあんまりよくない言葉やけど、みんながいいように変えて使ってるっていう。「ジンクス」を「ゲンカツギ」みたいな意味で使ってるけど、全然そんなことなくて、縁起が悪い言葉だよって。だからこれからは、「ジンクス」じゃなくて、「ゲンカツギ」っていう言葉を使ったらいいっていう勉強になりました。

──何か験担ぎはしてますか？

山本：私はプルプルのリップを塗るようにしてます。例えば、歌番組に出させていただく時とか、ビジュアルで勝負したときは、リップをプルプルにして。「こんだけプルプルなんだから大丈夫だろう」っていうお守りみたいな感じでやってます。

──それは験担ぎですね。そんな山本さんと上西さんが所属するTeam Mは「職員室に行くべきか？」ですが。

上西：平均年齢が高くて、一番下が二十歳で学生がいないんですけれども、職員室が舞台になってて。大人メンバーしかいないのに＜大人になりたくないよ＞って言ってるんですね。でも、＜大人になるしかないか＞と続いてるので、ちょうどそういう年齢のメンバーが集まってるのかなと思います。そして私にとっては、この曲がNMB48に加入して初めての単独のセンターの曲で。落ちサビの＜あれから／僕の何かが　変わった気がした＞っていう言葉が自分に刺さって。レコーディングをするときも、自分が一番変わることができたタイミングを思い浮かべて、そういう気持ちで歌いました。本当に自分のことが書かれた歌詞にも捉えることができるし、力強く歌ったので、皆さんに私の思いが伝わればいいなと思います。

──もう1曲はTeam B Ⅱの「恋のヘタレ」です。

上西：最近、チーム曲で関西弁の曲をいただけることが多くなって。関西弁の曲はNMB48でしか歌えないと思うし、コテコテの関西弁の曲をフレッシュなメンバーが集められたTeam B Ⅱが歌うのはすごくかわいいなって思います。

──選抜メンバーもTeamもどんどん変わっていきますが、NMB48はこれからどうなっていきますか。

上西：凪咲さんがいないNMB48が想像できないくらい不安もあったりするんですけどでも、人としてもアイドルとしても尊敬するメンバーがいっぱいいて。その中でも、お笑いが好きなメンバーもいるんですね。“第2の凪咲さん”って言われてる平山真衣ちゃんがいたり、望叶はアカリン（吉田朱里）さんの女子力を引き継いでたりする。また笑いも、私達のメンバー誰かがしっかり引き継いでいきたいと思ってて。48グループとしても、アイドルとしても、こんなに毎回大喜利や一発ギャグをする機会が多いのは本当に珍しいと思うし、それはNMB48の強みだなと思うので、なくさないようにしっかり受け継いでいきたいなと思います。

山本：凪咲さんがいつもライブのリハーサルとか、メンバーみんなが集まるときに大切な話をしてくださることが多くて。きっとメンバーみんな、そこで学んだこともたくさんあるので、凪咲さんさんからいただいた言葉や、凪咲さんを見て学んだことをしっかりと活かせるようにしたい。凪咲さんが大切にしてきたNMB48の泥臭さや全力さもしっかりと引き継げるグループでありたいなと思います。

青原：先輩方の存在は偉大ですし、今は程遠いぐらい手の届かないような存在なんですけど、だからといってずっと後ろに付いてばっかりでは私達も一生成長できないと思っていて。凪咲さんが卒業されてからも、先輩メンバーの後ろについていくだけじゃなくて、一番後輩である9期生のみんなが「私たちが前に行くんだ」っていう気持ちを持たないといけないなという意識が芽生えていて。9期生、みんなが「私も上に行くぞ！」という熱い闘志を燃やして、もっともっとNMB48を盛り上げていきたいなって思います。

上西：そうだね。NMB48は常に顔ぶれが変わってると思うんですけど、昔からずっと好きでいてくださるファンの人もたくさんいらっしゃるので、好きでいてくださる部分を受け継いで守りながらも、新しい私達を見せていけたらいいなって思います。凪咲さんはみんなの心をまとめてくださってた方だったので、もう1回全員で気持ちを一つにして、グループを盛り上げていきたいなと思います。

取材・文：永堀アツオ
撮影：TOYO

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