【インタビュー】hideaki sasaoka、1stシングル「羽化」で自身の殻を破り“覚醒”へ「今までとは違った喜びを感じています」

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■僕自身、そんなに強い人間ではないんですね
■それが逆にいいところなのかなと思います


──今はソロアーティストとして活動をされています。

hideaki sasaoka:「今、自分がやりたいことはなんだろう」と改めて考えた時に、自分で歌詞を書いて、曲を作って、歌を歌って、それをたくさんの人に届けたいという気持ちが沸いてきたんです。

──よりsasaokaさんの表現を歌に乗せて届けやすくするための選択でもあったのですね。そんなご自身の歌の魅力はどこにあると考えていますか?

hideaki sasaoka:歌声に関しては、中低音の声に艶があって魅力的と言っていただけることが多いです。内面的なところで言うと、僕自身、そんなに強い人間ではないんですね。それが逆にいいところなのかなと思います。

──強い人間ではない。

hideaki sasaoka:はい。伝えたいこと、表現したいことって、僕はマイナスの感情から生まれることの方が多いと感じています。毎日幸せで、波風立たない生活をしていると、言いたいことなんて出てこないんじゃないかなって。「嫌だな」「面倒くさいな」「うまくいかないな」という感情がある方が、作品が生まれやすいんです。そういった負の感情、それが今の制作活動に必要なものになっていると思っています。


──なるほど。たしかに満たされていたら、伝えたいことが生まれないかもしれないですね。sasaokaさんにとっては、マイナスの感情がクリエイティブの種になる、と。楽曲制作などでアウトプットが増えるとインプットが必要になってきますが、どんなものからインプットをされていますか?

hideaki sasaoka:iTunesやSpotifyのランキングからディグって、流行りの楽曲はキャッチアップしています。それ以外だと、友だちからですかね。僕の周りは新卒の社会人が多いんです。僕のような活動をしていると企業で働いている方の気持ちを知れる機会が少ないので、友人たちから話や悩みを聞いているだけでインプットになっています。

──その感覚を持っておくことはたしかに大切ですよね。他にアーティストとして大切にしていることがあったりも?

hideaki sasaoka:ボーカルテクニックの部分になってしまうのですが、喉ではなく下半身やお腹で声を支えることを心掛けています。でもやっぱりまだ反射的に喉に力が入ってしまうこともあるので、意識しないでもできるようにならないと、と思っています。

──この先もまだまだ進化が見られそうですね。カラオケがきっかけでアーティストになったsasaokaさんですが、読者の方にうまく歌うアドバイスをお願いします!

hideaki sasaoka:原曲キーで歌わないといけない風潮ってあったりするじゃないですか。僕はそれがあまり好きじゃなくて。そもそも男女で声の高さが違うし、同性でも声の一番おいしいポイントは人によって違いますし。自分に合ったキーを見つけて歌うことが一番大切だと思います。僕の場合は、ファンの方に中低音域の声を褒めていただいたことで自分に合ったキーを見つけることができました。それまでは高音が出したくて。でも、褒めていただけるのは中低音域。じゃあもっと長所を伸ばしていこうと思うようになりました。それからは、中低音域が活きる歌を歌うようになりました。

──読者の方は、友だちに聞いてもらったらいいかもしれませんね。

hideaki sasaoka:そうですね。自分の声が一番きれいに響くポイントが見つかれば、どんどん上手くなっていくと思います!

取材・文◎高橋梓

デジタルシングル「羽化」

2023年9月15日(金)配信開始
https://lnk.to/hideakisasaoka_Uka
▲「羽化」ジャケット


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