マーキュリー・プライズ、エズラ・コレクティヴが受賞
英国とアイルランドのアーティストによる作品を対象に、ジャンルは問わず、年間最優秀アルバム1作を選出する英国の音楽賞<マーキュリー・プライズ>の2023年の受賞作が木曜日(9月7日)に発表された。
◆エズラ・コレクティヴ画像
今年は、以下の12作が候補に挙がっていた。
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アークティック・モンキーズ『The Car』
エズラ・コレクティヴ『Where I'm Meant To Be』
フレッド・アゲイン『Actual Life 3 (January 1 - September 9 2022)』
J・ハス『Beautiful And Brutal Yard』
ジェシー・ウェア『That! Feels Good!』
ジョックストラップ『I Love You Jennifer B』
ランカム『False Lankum』
ロイル・カーナー『hugo』
オリヴィア・ディーン『Messy』
RAYE『My 21st Century Blues』
シャイガール『Nymph』
ヤング・ファーザーズ『Heavy Heavy』
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その中で見事、最優秀作品に選ばれたのは、5人編成のジャズ・グループ、エズラ・コレクティヴの最新アルバム『Where I'm Meant To Be』(2022年)だった。エズラ・コレクティヴは、ジャズにアフロビート、カリプソ、レゲエ、ヒップホップ、ソウルなどの要素を融合した音楽で人々を魅了し、昨年の<MOBO>アワーズで最優秀ジャズ・アクトを受賞していた。
英国で最も誉れある音楽賞との呼び名も高いマーキュリー・プライズの受賞に、リーダーのFemi Koleoso(Dr)は「僕らはユース・クラブで出会った。だから、このグループはある特別なものの象徴だ。僕らは、若い子たちが音楽をプレイするよう時間を割き、取り組んでくれている良き、特別な人々の功績を称えたい。この受賞は、エズラ・コレクティヴ、もしくはUKジャズの賜物ってだけではない。若い子が音楽をプレイするよう時間と労力を割いてくれている、英国中にあるどの団体にとっても特別な瞬間だ」と、恩恵を受けた人々へ感謝の意を表し、そういった団体を支援し続けようと呼びかけた。
今年のマーキュリー・プライズは、DJ/ブロードキャスター、音楽誌の編集者、批評家/ジャーナリストに加え、アンナ・カルヴィ、ジェイミー・カラム、Hannah Peelらミュージシャンが審査員を務めた。
Ako Suzuki