『YOSHIKI：UNDER THE SKY』舞台挨拶にYOSHIKI × HYDE登壇「この映画が皆さんの救いになれば」

YOSHIKIが初めて監督を務めたドキュメンタリー映画『YOSHIKI：UNDER THE SKY』ジャパンプレミアが本日9月5日に東京・TOHOシネマズ 六本木ヒルズで行われ、映画上映前の舞台挨拶にYOSHIKIとHYDEが登場した。

◆舞台挨拶 写真

レッドカーペットを終え、スクリーン前の舞台に登場した2人。まずはYOSHIKIから「コロナ禍で始まったプロジェクトで、ファンのみんなのために何かできないかというところからスタートした」と本作に込められた思いが語られた。制作期間は3年とのことだが、HYDEからは「よく3年ですみましたね、10年くらいかかると思っていた（笑）」との声が。YOSHIKI自身も10年かかると思っていたそうだが、いろんなアーティストの方に協力していただけて完成したと感謝を述べた。


本作に出演しているHYDEは、「アーティストとしてファンの人に何かしてあげたいなという気持ちはあっても、きっかけがなかったり、自分自身が落ち込んでしまっていることもある。そんな中で“この企画にのっていいんだ”と、すごいありがたいですよね。僕にも何かできるのかなっていう気持ちにさせてもらえる」と感想を述べた。


監督を務めたということについては、YOSHIKI自身は特に意識はしていなかったといい、「作品をいいものにするための指揮を取らせてもらう」感覚だったという。そんなYOSHIKIについてHYDEは「弱音吐いたりすることもあるんですけど、ポジティブに捉えて爆走するところがある」「非現実的なことも無理矢理叶えてしまう。そんなことできるのはYOSHIKIさんしかいないんじゃないかなと横で見ています」とコメント。


とはいえYOSHIKI自身もこのプロジェクトの始動当初は、ドキュメンタリーという筋書きがないため、この映画がどこに行くのか分かっていなかったそうだ。その中でYOSHIKIのファンの方が亡くなるといった出来事や、自身の母親を亡くしてしまうという悲しみも訪れた。それらを乗り越えて本日の公開日を迎えることができ、YOSHIKIは「この映画が皆さんの救いになれればと思っている」と感慨深く語った。

舞台挨拶中には、映画に出演しているSUGIZO、SixTONESよりジェシー、ジェーン・チャンからのコメント映像もスクリーンで放映された。どのアーティストも、本作に参加できたこと、音楽で人と繋がっていくことができた喜びを語った。ちなみにYOSHIKIとHYDEはSixTONESのジェシーと、3人で飲みに行ったことがあるそうだ。ジェシーがその時の写真を「いつ送ってくれるんですか」とずっと待っているという、プライベートな交流も明かされた。



舞台挨拶の最後は2人から改めて挨拶が。

「10年かかるところを、3年でなんとか許していただけないでしょうか（笑）。ロスのスタジオ行っても、ずっと横で編集作業が続いていました。それくらい完璧主義者なYOSHIKIさんがここでOKを出したという形。そのくらい魂のこもった映画だと思うので、ぜひご覧になってください」──HYDE

「最後はやっぱり自分との戦いになってしまって。妥協できない自分、この作品を1日でも早くファンの皆さんに届けたいという自分。コロナ禍で始まったですが、その後戦争も始まったりして世の中の情勢もいろいろ変わってしまった中で、この作品はどんな困難も乗り越えていこう、人として繋がって、音楽の力で前に向かっていこう、生きていこうという作品なので、のタイミングで出そう、という自分が勝ちまして今日この公開の日を迎えることができました。HYDEはじめ参加してくれたアーティストの皆さん、そしてファンの皆さん、たくさんのスタッフに感謝しています」──YOSHIKI

そして今日集まったファンと一緒に映画のタイトルコールを行い、本日の舞台挨拶を終えた。

写真◎いわなびとん