【ライブレポート】ReN、自身初アコースティック中心のツアー完走。「ずっと歌い続けていくから！」

ReNが、全国ツアー＜Calm Days Tour＞のファイナル公演を東京・日本橋三井ホールにて6月30日に開催した。ここでは、イベントのオフィシャルレポートをお届けする。

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ギター1本でステージに立ち、研ぎ澄すように奏でるアコースティックギターの1音1音をループステーションやエフェクターを駆使して重ね合わせ、バンドサウンドを紡ぎ出す演奏スタイルが特徴的なシンガーソングライター “ReN”。

自身初となる、アコースティックを中心とした演奏とループステーションを自在に操ってステージを魅了した、全18か所からなる全国ツアー＜Calm Days Tour＞のファイナル公演を東京・日本橋三井ホールにて6月30日に開催、見事なフィナーレを飾りツアーを完走した。


拍手に包まれる中、舞台袖ではなく客席中央よりスポットライトを浴びながらステージインし、「東京ファイナル、楽しんでいきしょう！」の一言とともに1曲目はEP『Early Project』収録曲「Traveling Train」からスタート。前回ツアーではバンドスタイルで披露した同曲を1曲目にもってくることで、バンドスタイルを経てさらに成長を遂げたことを、オーディエンスに納得させたかったかのようなReNのメッセージ、意気込みが伝わる。

前半ブロックでは「City Lights」「Laid back」や、SNSで人気を博した自身代表曲の「あーあ。」などを普段のループステーションで作り上げる世界とはまた違った、アコースティックなサウンドと柔らかで切ない歌声をもって世界観を構築。


ライブ中盤では、バックストリート・ボーイズの「I Want It That Way」のカバーを披露し、「もう1曲やってもいいですか？」と自身が強く影響を受けたというコールドプレイの「Viva La Vida」も披露。

カバーの流れで、自身が映画『テトリス』の挿入歌として参加し日本語カバーした「Holding Out For A Hero （Japanese） [Tetris Motion Picture Soundtrack]」を自身の楽曲「Shake Your Body」をミックスして歌唱しフロアを盛り上げていく。

後半ブロックはループステーションを使ってコーラスやフレーズを積み上げたもう1つのReNワールドをたたみかけ、「直接みんなの顔を見て、そしてみんなの生の声が聞ける中で歌うということの喜びと、幸せ、それがどれだけのかけがえのないことだったのか、ということを今回のツアーで改めて知りました。ファンのみんなの中に僕の音楽がある限りずっと歌い続けていくから！」と感謝し、本編ラストは2023年1月にリリースした「Milk tea」を高らかに歌い上げた。


アンコールでは、本編では落ち着いたアレンジで聴かせた「Life Saver」を本来のアグレッシブなROCKアレンジで聴かせ、更に「思いっきり声をあげましょう！」の本人の一声と共に「Teenage Dreamers」でフロアを熱狂させた。

そして、「最後に僕からのスペシャルな贈り物ということで、後ろのほうで（客席中央）歌おうかな。“Calm Days”らしく最後終わろうかな」と、ReNがステージを降り、客席中央まで歩を進め、その場で、オフマイクで、「Your song」を歌唱するサプライズを急遽実施。ReNとオーディエンスとの距離の近さが会場と一体化しツアーファイナルは幕を閉じた。


本公演の会場では、10月からを予定している秋冬ツアー＜ReN the Tour FUTURA＞を発表した。チケットの最速先行予約は6月30日から7月9日まで。公演詳細についてはオフィシャルサイトにて。

撮影◎RUI HASHIMOTO（SOUND SHOOTER）