【インタビュー】⼼之助、EP『SCARLET』で多彩な作風発揮「リアルであるのは、ずっと大事にしている」

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■「雲の上」は、まさかのバズりでした
■ノリ良く楽しく歌って


──2021年にリリースした『PURPLE』に収録されている「XXな関係」で、「内緒にしておく」というのを「XX(ミッフィー)」と表現していたのも面白かったですし、やはり独特なセンスをしていますね。



⼼之助:ありがとうございます。オリジナリティって大事だと思っています。「XX(ミッフィー)」に関しても、昔から友達とかに言っていたんですよ。「それXX(ミッフィー)でよろしく」って。

──有名なウサギのキャラクターのミッフィーの口が「X」っぽいことから来ている表現ですよね?

⼼之助:そうです。仲間と言っていたそういうのを思い出して、「あれ、面白い表現だったな」って使ったのが「XXな関係」でした。

──今作にはあと1曲、「駄⽬な俺」も収録されています。これはリアルな体験?

⼼之助:超リアルです。

──端的に言うと、パートナーが怒って家出してしまった男の歌ですね。

⼼之助:はい。

──服を脱ぎっぱなしにしたのが原因のようで。

⼼之助:まさに(笑)。まあ、理由は他にもいっぱいあるんですけど。

──普段からの積み重ねが、脱ぎっぱなしの服によって爆発したことが窺われます。

⼼之助:奥さんが怒って家出した時の反省文として作った感じですね。

──始末書?

⼼之助:そういうことになります(笑)。

ES-PLANT:「俺もこういうことで怒られたことある」って共感する人がいるかも。

⼼之助:家出された時、洗剤が見つからなかったんですよ。

──「洗剤どこ?」とか電話すると、さらに怒らせる結果になるパターンですね。

⼼之助:そうなんです。実際に「洗剤どこ?」って訊いたんですけど、「前に言ったじゃん!」って怒られました(笑)。オートチューンなしで歌っているんですけど、久々ですね。

ES-PLANT:少しかけてはいるけど、いつもよりかなり薄目です。

⼼之助:生の声感がある方が伝わると思って、こうなりました。奥さんに家出された男性は、この曲をぜひ贈ってください。多分、余計に怒られます(笑)。

──(笑)。リスナーの日常と重なりそうな曲が多いですよね。先日、TuneCore Japanの「10年間で最も再生されたアーティスト部門 “Hero of the Decade”の賞」に選ばれた理由は、それも大きいんだと思います。

⼼之助:聴いてもらえるのは、本当に嬉しいですね。

──TuneCoreで音楽を発信したり、TikTokで曲を届けられるようになっていることに関しては、どのように感じていますか?

⼼之助:いろんな人にとって、チャンスが広がっているということだと思います。音楽をやりたい気持ちがあれば、やった方がいい時代になっていますからね。


──「Blue Spring」や「雲の上」も、TuneCore、TikTokがきっかけで、幅広い人に聴かれるようになりましたよね。

⼼之助:ありがたいことですね。「雲の上」は『PURPLE』に入れた曲ですけど、リード曲ではなかったんです。まさかのバズりでした。

──『SCARLET』の曲も、そういうことになるかもしれないです。例えば「駄⽬な俺」が、いきなり新橋のサラリーマンを中心にバズったり?

⼼之助:それ、やばいですね(笑)。

──(笑)。「雲の上」はカラオケでたくさん歌われていますが、歌う際のアドバイスは何かありますか?

⼼之助:ノリ良く楽しく歌って、その場にいるみんなと騒いでいただくのが一番なのかなと思います。



──カラオケは歌詞が画面に表示されますから、⼼之助さんの曲も「この歌詞いいね」という反応を貰えることがありそうです。

⼼之助:そうなったら嬉しいです。僕も学生の時に友達がカラオケで歌っている曲が好きになって、そこから好きな音楽が広がったりしていましたからね。

取材・文◎田中大

9th EP『SCARLET』

▲『SCARLET』ジャケット

2023年5月8日(月)リリース
https://linkco.re/mRCRphsu?lang=ja

1.存在証明の歌
2.サヨナラロンリネス
3.Love Letter
4.漂う夜に
5.駄目な俺
6.泣きな晴れ

<心之助 ONEMAN LIVE 2023>

2023年10月1日(日)東京・Spotify O-WEST
OPEN: 16:00 START: 17:00
チケット購入:https://eplus.jp/shinnosuke/



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