コルグ、ボイス数を拡張し可能性を拡げた「wavestate mk II」を発売

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コルグが、ボイス数をステレオ96ボイスに拡張、ウェーブ・シーケンシング2.0、わかりやすいコントロールによる広範なモジュレーション、数ギガバイトの大容量サンプル内蔵、MS-20やPolysixなどのモデリング・フィルターを搭載した「wavestate mk II」を6月24日に発売する。

「wavestate mk II」は、オリジナルwavestate、wavestate SE、wavestate native ソフトウェアのサウンドとサンプル、優れた多数のサードパーティ・ライブラリにも完全対応し、アップデートされたサウンドとソフトウェアが常に行える。37個のフルサイズ鍵盤を備えたコンパクトな筐体は、簡単に持ち運びができ、あらゆるステージ、スタジオ、デスクトップのセットアップにすっきりと収まる。



ウェーブ・シーケンシング2.0 では、タイミングとサンプル、そしてメロディ(ピッチ)を別々のトラックに分離したので、それぞれを個別にコントロール可能。また、シェイプやゲート・タイム、ステップ・シーケンサー・バリューといった新たな要素も追加。このそれぞれを「レーン」と呼び、各レーンは別々のステップ数をはじめ、スタートやエンド・ポイント、ループ・ポイントを設定できる。ノート・オンでシーケンスがスタートし、各レーンからの情報でサウンドが構成。サンプルは別々のデュレーション、ピッチ、シェイプ、ゲート・タイム、ステップ・シーケンサー・バリューで発音する場合もある。また、各レーンのスタートやエンド、ループ・ポイントをベロシティやLFO、エンベロープ、Mod ノブなどのコントローラーで個別にモジュレーションさせることもできる。これにより、コードの各音が別々に変化していくサウンドも作り出せる。

また、リアルタイム・コントロールで各レーンのステップの順序をランダム化させることも可能。さらに、0~100%のプロバビリティをモジュレーションすることにより、ステップをランダムにスキップさせることもできる。こうして得られるサウンドは、リアルタイム・コントロールで刻々と変化するオーガニックなもの。また、4系統のアルペジエイターでウェーブ・シーケンスを変化させることもできる。

合計数ギガバイトにも及ぶwavestate のサンプル・ライブラリーは、オリジナルのWAVESTATION の数千倍もの大容量。つまり、ウェーブ・シーケンスの材料となるサンプルが膨大にあるということ。サンプル・バンクには、Plugin Guruの手による高品質なサンプルや、コルグの新規サンプルに加え、NAUTILUS、KRONOSやKROMEから厳選されたライブラリーもある。もちろん、WAVESTATION に内蔵されていたサンプルと、オプションのPCM カードに収録されていたサンプルもすべて内蔵。これらの膨大なサンプルは、コルグ独自のアンチエイリアシング・サンプル・プレイバック・テクノロジーによるクリアなサウンドで最大ステレオ96ボイスまで使用できる。

スペック

鍵盤:37鍵(ベロシティおよびリリース・ベロシティ対応)
音源システム:Wave Sequencing 2.0
最大同時発音数:96 ステレオ・ボイス
サウンド:261 パフォーマンス、799 プログラム、1,042 ウェーブ・シーケンス
ユーザー・パフォーマンスを数万保存可能
入出力:ヘッドフォン(6.3mm ステレオ・フォーン・ジャック)
オーディオ出力L/MONO 、 R (6.3 mm TRS フォーン端子、インピーダンス・バランス)
DAMPER(6.3 mm フォーン端子)
MIDI IN/OUT
USB B 端子
電源:AC アダプター(DC12V、2500mA)
消費電力:5 W
外形寸法(W× D × H)565 × 338 × 92 mm
質量:2.9kg
付属品:AC アダプター

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