脇田もなり、佐々木詩織ら女性ボーカリスト8名がシティポップをカバー。新録アルバム『CITY POP AVENUE』発売

シティポップに大いなるリスペクトを込めて、実力派女性ボーカリスト8名を起用したアルバム『CITY POP AVENUE』が6月21日に発売される。

今や世界的なブームとなっている日本発のシティポップ。数年前、松原みき「真夜中のドア〜Stay With Me」や竹内まりや「Plastic Love」など、当時の洋楽のエッセンスを取り入れた名曲がサブスクリプション等で人気となり、世界中の音楽ファンの耳に届き注目された。それらの音楽はシティポップと名づけられ、感性の鋭い若者たちを中心に瞬く間に広がっていった。更に同様の空気感を持つ名曲たちが次々と掘り起こされ、そのブームは一過性に終わらず、現在もファン層を拡大中だ。

今回発売される『CITY POP AVENUE』は、ペーパームーン・プロジェクトによるもの。このペーパームーン・プロジェクトとは、参加女性シンガー8名、サウンドプロデューサー、ミュージシャン、スーパーバイザー全てを含んだ、このアルバムのために尽力した人々の総称とのこと。

本アルバムに収録されるのは、全て新録の全10曲。そのサウンドは、あの頃を感じさせながらも新しい、まさに2023年のAORと言える。当時のシティポップが洋楽AORのエッセンスを取り入れていたことを熟知した上で、若手の神谷樹、ベテランの林有三という新旧のサウンドプロデューサーが鮮やかな職人芸を披露している。この極めて心地良い空気感と高揚感は必聴だ。

また、楽曲とボーカリストの組み合わせも絶妙で、楽曲や時代背景、ボーカリストそれぞれのストーリーまで追求すると、様々な面白い画も見えてくる。これはスーパーバイザーとして参加している金澤寿和の監修があったからこそ。作品にリアルな息吹と新しいエッセンス、そして全世代を納得させる信憑性を植え付けている。

なお、ジャケットには、シティポップが街に溢れていた1983年頃の渋谷公園通りの写真が使われている。

アルバム発売に先駆け、5月10日には「フライディ・チャイナタウン feat. 脇田もなり」が配信シングルとしてリリースされた。原曲の美味しいフレーズをベースラインで踏襲しながらもファンク色を加えたアレンジが絶品な仕上がり。アイドル出身の脇田もなりの歌唱は華やかなチャームを感じさせる。4月に配信され既に好評を博している「シンプル・ラブ feat. 佐々木詩織」と共に、話題となるだろう。