【インタビュー】MindaRynの“オハコうた”は？

十八番(オハコ)をテーマに、アーティストの素顔と魅力に迫るTOKYO MXの音楽番組『Artist#18File』。5月はタイ出身のアニソンシンガーMindaRynが登場し、自身のルーツにもなっているオハコうたや最新曲を披露する。パワフルなパフォーマンスはもちろん、チャーミングな魅力全開のトークも必見だ。

──MindaRynさんのオハコうたとして、YUIさんの「Good-by days」を選んだ理由を聞かせてください。

MindaRyn：私はもともと日本のカルチャーが大好きなんですね。タイに住んでいた時に日本映画のDVDもいろいろ買って見ていたんですけど、その中のひとつだった「HINOKIO」という作品で、主題歌の「Tomorrow's way」を歌っていたYUIさんを知りました。その後、YUIさんが女優として出演もされていた映画「タイヨウのうた」を見た時にこの「Good-bye days」を聴いて、すごく良い曲だなと思ったんです。大好きな曲だし、YUIさんみたいになりたい！と思ってギターの練習を始めたきっかけの曲でもあるので、今回この曲をセレクトしました。

──この曲のどういうところが好きですか？

MindaRyn：最初に聴いた時、メロディーがすごく綺麗だし、日本語なので全部はわからなかったけど、主人公である薫ちゃんの気持ちが歌からすごく伝わってきたんです。映画を見終わって、この歌詞の意味をもっと知りたいと思ったので調べたんですけど、「同じ唄を口ずさむ時そばにいてI wish」という部分がとても心に残りました。薫ちゃんがこの曲の中に生きているみたいで、とても美しいなと思いました。

──MindaRynさんは、YouTubeで日本の曲をたくさんカバーして歌っていらっしゃいますが、歌う時に気をつけていることはありますか？

MindaRyn：日本語はそんなに上手じゃないし、わからない言葉も多いけど、その曲が伝えたいメッセージをちゃんと理解して歌うようにしています。日本語って、意味が深い言葉が多いですよね。翻訳してもわからない言葉も多いので、そういう時は周りの人に聞いたり、ネットで調べたりするようにしています。

──ちなみに、お気に入りの日本語はありますか？

MindaRyn：「大丈夫」。何か失敗した時は「大丈夫、今度また頑張ろう！」って、自分自身にも言っている言葉です。あと、この「大丈夫」って発音がすごく可愛く感じるんですよね。特に最後の「ぶ」が可愛いなって思いながら使っている言葉でもあります（笑）。

──では3週目に歌っていただくMindaRynさんの代表曲「Like Flames」について聞かせてください。この曲はアニメ「転生したらスライムだった件 第2期」第2部のオープニング主題歌になっていましたね。

MindaRyn：はい。大切な人たちのために、世界を壊せるくらい強くなる。大切な人を私が守るんだっていう気持ちが込められた曲になっています。

──とてもエモーショナルなロックですが、ライブではどんな気持ちでパフォーマンスしていますか？

MindaRyn：この曲を最初に聴いた時のイメージが、火を吹くドラゴンだったんですね。主人公・リムルの強さを表現しながら、私自身の声が炎のようになって聴いている皆さんの心を熱くさせられたら…！そんな気持ちでいつも歌っています。今回も、スタジオを破壊するくらいの勢いで歌いたいと思っています（笑）！

──では最後に、最新曲の「SURVIVE」について聞かせてください。

MindaRyn：この曲は、4月から放送されているアニメ「彼女が公爵邸に行った理由」のオープニングテーマです。周りに味方がいなくて、みんなが敵だと感じられたとしても、自分を信じて強く生きていくっていうメッセージを込めた、かなりロックな曲になっています。

──ポジティブなエネルギーが感じられる曲ですね。

MindaRyn：はい。私の中にも、「SURVIVE」しなきゃいけないっていう気持ちがすごくあります。私にとって、日本に来たことは人生のBIG STEP。日本のアニソンが大好きで、アニソンシンガーとして日本でデビューできたことはすごく幸せなことなので、これからも「SURVIVE」していかなきゃって強く思っています。自分の人生が今ちょっと上手くいってないな、難しいなと思うような時にはぜひこの曲を聴いてみてほしいです。

取材・文：山田邦子