カーク・ディジョージオ、コンセプチュアルな『Modal Forces / Percussive Forces』リリース
アズ・ワン、フューチャー/パスト、オフワールドなどの名義で、テクノ、エレクトロニック・ジャズを紡ぎ出すイギリスを代表するベテラン・プロデューサー/DJ、カーク・ディジョージオ。
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そんな彼の最新作は、70年代半ばにリリースされたモーダル・ジャズと70年代のジャズ・フュージョンを“ライブラリー・アルバム”というフォーマットで追求した作品集。“Modal Forces”、“Percussive Forces”とふたつの独特なテーマで構成されていることが特徴だ。
A面にはアコースティック・ベース、エレピ、アナログ・シンセを中心に構築されたタイトな編曲、B面ではファンクに煽られたリズムの連打と骨太なブレイクで、ミュージックジャーニーを満喫できるよう構成されている。また、本作には有名なセッション・ドラマー、クリス・ウィットンの参加とビンテージなアナログ・シンセの使用にも注目したい。
ライブラリー・アルバムという形態は、元々イタリアとフランスのテレビ局や映画スタジオで作曲家がテレビや映画の制作に使用される放送用音楽だ。カーク・デジョージオは、ライブラリー・アルバムという短い音楽形式で可能な、創造的な自由とメロディの能力を試すことに喜びを感じ、今回の制作を試みたという。彼曰く、「この種の音楽の作曲スキルは、一度に最大2分間で自分のアイディアや考えをどう表現できることを試すことができる」。
『Modal Forces / Percussive Forces』
BBE Music BBE722ALP
■Trarcklist
SIDE A
1. Kiriath-Arba
2. Shinar
3. Beersheba
4. Khmunu
5. Beth-El
6. Mittani
7. Amurru
8. Shechem
SIDE B
1. Cincinnati Sunrise
2. Chicago Shift
3. The Oakland Feel
4. Pittsburgh Patrol
5. Watts Awakening
6. Dayton Daydreams
7. Harlem Homerun
8. Baltimore Beatdown
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