JUNNA、『魔法使いの嫁 SEASON2』＆『冬のおくりもの』主題歌を熱唱。プレミアム試写会レポート到着

TVアニメ『魔法使いの嫁』のSEASON2が放送と配信にて2023年4月6日よりスタートする。その放送に先駆け「魔法使いの嫁 SEASON2第1話」&「冬のおくりもの」プレミアムイベント試写会が、3月11日に立川シネマシティ シネマ・ツーにて行われた。到着したイベントレポートをお届けする。

◆イベント写真

▲『魔法使いの嫁 SEASON2』(c)2022 ヤマザキコレ/マッグガーデン・魔法使いの嫁製作委員会

本イベントでは『魔法使いの嫁 SEASON2 第1話』とオリジナルショートアニメ『冬のおくりもの』の最速上映に加えて、監督・寺澤和晃、『魔法使いの嫁』のアニメーションプロデューサー・成瀬晃一、主題歌を担う歌手JUNNA、そして司会の松澤千晶の4人が登壇するトークショーもあり、さらに試写会の最後には、JUNNAによるミニライブも行われた。

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■『魔法使いの嫁 SEASON2 第1話』&『冬のおくりもの』
■プレミアムイベント試写会レポート
■（3月11日 立川シネマシティ　シネマ・ツー/CINEMA TWO）

まずは、オリジナルショートアニメ『冬のおくりもの』の上映が行われ、上映の後、寺澤和晃監督と成瀬晃一アニメーションプロデューサー、そしてJUNNAが登場し、司会の松澤千晶とともに、作品についてのトークショーが行われた。

『冬のおくりもの』の成り立ちについて寺澤監督は「少女の成長をテーマにしてほしいというワードだけいただき、プランニングをしていきました。ただメッセージ性を持って作りすぎてしまうと、僕が伝えたいものだけになってしまうので、テーマからイメージボードを描いて、そこからストーリーを作っていきました。密閉された空間に、少女とイェティのような生き物を描いて、そこから両親はどうしたんだろう？とか、ストーリーを考えていきました」と制作を振り返っていく。

また、ヨルシカのn-bunaが手掛けた主題歌「春の夢」を歌うJUNNAは、曲の印象を「今までにチャレンジしたことがない楽曲だと感じました。丁寧に、言葉をひとつひとつ置いていく感じで歌えたらいいなと思い、私の歌声がよりダイレクトに伝わる楽曲になりました。レコーディングのときは大まかなストーリーを聞いていたので、冬から春への移り変わりを歌でも表現したいなと思いました」と語っていた。

成瀬プロデューサーは「このタイトルとシナリオを読んで、この作品の死生観を表現できる作曲家さんにお願いしたいと感じたので、『誰かいい人はいませんか？』と相談したところ、提案をいただいたのがヨルシカのコンポーザーのn-bunaさんでした。劇伴と主題歌のプロデュースをお願いしたのですが、単なる悲しさだけではなく、主人公の成長や心の機微を感じられる本当に作品にぴったりな音楽でした」と満足気に語った。

トークのテーマはその後『魔法使いの嫁 SEASON2』へ。

SEASON2から監督を担当することになったことについて「プレッシャーはありました。ヤマザキコレ先生の描かれるキャラクターは、めちゃくちゃ普通の人間として生きているんです。その子たちと仲良くなるのに結構時間がかかりました。それを映像にするときに、その子たちの顔、表情で（感情を）ちゃんと描けるように、今も頑張って作っています」と寺澤監督がコメントをする。

そしてOPテーマ「Dear」を歌うJUNNAは「お話しを頂いたときは素直に嬉しかったです。それとともにプレッシャーも感じました。『Here』というSEASON1のOPテーマは私の1stシングルで、それがJUNNAというアーティストをたくさんの方に知ってもらうキッカケにもなったので、そこから5年を経て、自分自身の成長をしっかり見せないといけないと感じました。だからこそ燃える部分もありました」と楽曲に掛ける思いを伝える。短いトークコーナーを終えると、『魔法使いの嫁 SEASON2』の第1話の上映へと移っていく。

OPやEDアニメーションまで描かれたTVアニメ『魔法使いの嫁 SEASON2』の第1話はTVアニメだとは思えないほどのクオリティで、その世界の空気までが伝わってくるものだった。上映が終わると、再びJUNNAが登場し「春の夢」を歌っていく。繊細な表現と美しい歌声が沁みて、心が洗われるようだった。続けて「Dear」を初披露する。

「Here」と同じく作詞を岩里祐穂、作曲・編曲を白戸佑輔が手掛けていて、壮大なスケールと重々しい雰囲気を放つ楽曲なのだが、難解な展開やメロディであることすら感じない圧倒的な表現力で歌い上げていた。座席のひとつひとつにろうそくのようなライトが幻想的に灯る劇場も、作品や楽曲のイメージにマッチしていたように思う。

歌い終えると「すごく緊張したのですが、『魔法使いの嫁 SEASON2』と『冬のおくりもの』を観に集まってくれた皆さんの前で、そしてこの特別な空間で歌えたことが嬉しかったです」と伝えると、大きな拍手が起こる。「ただ、監督とプロデューサーさんが目の前にいたので、どこを見たら正解なんだろうと思いました（笑）。でも楽しかったです！」と笑顔がこぼれる。彼女の歌を間近で聴いていた監督とプロデューサーも、その歌声に圧倒されているようだった。

最後に「一生懸命作ってきた作品なので、皆さんと一緒に観られたことが嬉しく思います」と成瀬プロデューサーが挨拶をし、「作っている途中は、僕たちもヤマザキ先生も悩みながら作っていました。でも今日『魔法使いの嫁』っていいなと思いました。素敵な原作に出会えて嬉しいです」と寺澤監督が感謝の気持ちを伝えて、イベントは幕を閉じた。

文・撮影◎塚越淳一

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この試写会で初披露となったオリジナルショートアニメ『冬のおくりもの』は、母を亡くした少女が不思議な生き物と出会い、少しだけ成長をして前へ進むという心温まるストーリー。本日3月18日よりYouTubeのFlyingDogチャンネルにて、全編を視聴することができる。劇伴・主題歌を書き下ろしたn-buna（ヨルシカ）からのコメントも到着した。

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■n-buna（ヨルシカ）コメント
劇中の音楽や主題歌を書きました。劇伴は個人的な秘密の体験を表すために、少数編成のオーケストレーションで優しさのある音を鳴らすことを目指しました。音に懐かしさが欲しかったのでピアノをわざと歪みっぽく録音したり、近所の楽器屋にあった中古のハンドパンをマレットで叩いてみたり、色々しています。
主題歌は芽吹きをテーマに書いています。アコースティックギターやローズピアノ、弦楽器が積み重なって暖かさが出るものになっていれば嬉しいです。

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なお、『冬のおくりもの』はJUNNAのデビュー5周年記念3rdフルアルバム『Dear』初回限定盤のBlu-rayにも収録。さらに今夏開催される＜JUNNA ROCK YOU TOUR 2023 ～Dear. . .～＞のCD購入者対象チケット抽選先行シリアルコードも封入される。（※初回限定盤、通常盤ともに初回生産分限定封入）