エド・シーラン、妻の病や親友の死、訴訟で「恐れや絶望、不安に陥り、溺れているような気分だった」
エド・シーランが、ニュー・アルバムの曲作りやテーマに関し解説する中で、昨年、妻の病や親友の死、盗作疑惑をめぐる訴訟など立て続けに辛い出来事が起き、精神的に追い詰められていたことを明かした。
◆エド・シーラン画像
シーランは水曜日(3月1日)、長文のメッセージをインスタグラムに投稿し、「2022年の初め、一連の出来事が僕の人生、メンタル・ヘルス、最終的には音楽やアートに対する僕の見方を変えた」「ひと月の間に、妊娠中だった僕の妻から腫瘍が見つかったが、出産するまで治療ができないと告げられ、僕の親友、ブラザーのような存在だったジャマル (・エドワーズ)が突然亡くなり、僕はソングライターとしての自分の潔白とキャリアを守るため法廷に立っていた。僕は、恐れ、絶望、不安に陥っていた。溺れているような気分だった。水面を見上げているのに、空気にまでたどり着けないような」と、苦しかった胸の内を吐露した。
今週初め、タイトルを『- (Subtract)』だと明かしていたニュー・アルバムは、そんなありのままの自分を反映したものだという。「僕はアーティストとして、いまの自分、人生のこの時点における自分をどう表現すべきか、正しく描写していないような作品を世に送り出すことはできないと感じた。このアルバムは純粋にそのものだ。僕の魂への落とし戸を開いている。僕は初めて、人々が気に入るようなアルバムを作ろうとしなかった。ただ、大人になった今のありのままの自分と真実を世に出すだけだ」
シーランの妻、チェリーさんは2022年5月に第2子を出産。シーランは1月終わり、「この2年くらい、僕がソーシャル・メディアやファン・ベースのオンラインにそれほど関与していなかったのはわかってる。このアカウントに投稿されてたもの、ちょっと退屈だったかもね。ごめん、僕のせいだ。えっと、このビデオを撮影している理由は、すごく正直に言うと、私生活で動揺しちゃうようなことがいくつかあったからだ。そんな気分じゃないときに、ネット上で実際の自分ではない何かのふりをする気にはなれなかった。変なこと言ってるのはわかってる。でも、物事は好転してる。僕はネットに復帰だ」とのビデオ・メッセージを投稿していた。
シーランの6枚目のスタジオ・アルバムとなる『-』は5月5日にリリースされる。
Ako Suzuki