【インタビュー前編】chuLa「ナンバーワンも良いけどオンリーワンになりたいんです」

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昨年5月に新メンバー3名が加入し、8人体制となったアイドルグループ、chuLa(ちゅら)。今年1月にはTOKYO DOME CITY HALLでのワンマンライブを敢行した彼女たちが、メジャー通算3枚目となるシングル「シンガロング・ワールド」をリリースした。KEYTALKの首藤義勝によるポジティブアッパーチューンに込めた思いとともに、キャリア最長となる全国ライブツアー<布教ツアー~全17都市全力投球~>に向けた意気込みを聞いた。

■もっと有名になってchuLaがいるから今日頑張れるとか
■誰かの希望になれるようなグループになりたい


──現体制となって9ヶ月が経ちました。chuLaの現状から聞いてもいいですか。

長沢柚花(以下、長沢):9ヶ月とは思えないくらい濃い時間を過ごさせていただいてて。まだ1年経ってないんだっていう気持ちと、もうそんなに経ったんだっていう気持ちがあって、なんだか不思議な気持ちです。

枢木瑠花(以下、枢木):加入した当初は自分のことでいっぱいいっぱいだったんですけど、最近はちょっとずつライブ中も煽りができるようになってきて。もう少し自分を俯瞰して、頑張りたいなと思っています。

楠こはな(以下、楠):まだ先輩メンバーと話すとき緊張するんですけど、ちゃんと目を見て話せるようになりました。

佐藤まりん(以下、佐藤):うーん……新メンがまだ先輩に遠慮してるところがあるな?って感じていますね。


▲佐藤まりん

──まだ、壁はありますか。

北野ゆか(以下、北野):私は人見知りの部分があるので、打ち解けるのに時間がかかっちゃっているんですけど、やっと気軽に話しかけられるようになったなって思っています。

蒼井聖南(以下、蒼井):でも、だんだん新メンと話せるようになっていますね(笑)。

七瀬うた(以下、七瀬):最初は新メンバー同士も緊張して話している感じがしたんですよ。でも、最近は特に瑠花ちゃんとこはなが打ち解けている感じがして。瑠花ちゃんってそんな喋り方するんだ! っていう瞬間が見られて嬉しいんですけど、どんなに話しかけても、私と喋るときには「マジか!」とか、そういう言葉は出てこないなって思っています。

枢木:あははは。

田中みう(以下、田中):ふふふ。私はそろそろ新メンバーと一緒に遊園地に行きたい気持ちになっています。

七瀬:あと、ワンマンを終えて、絆が深まったんじゃないかと思いました。

佐藤:そうだね。日々のスケジュールが忙しすぎるので、十何日連勤とかになってくると、みんなバカをし始めるんですよ。誰かが嫌な雰囲気を出すのではなくて、みんなが楽しい方向に持っていってるのが良いところだなって思いますね。みんなで楽しい雰囲気作りをして乗り越えてる感じが、仲が深まっているなって思います。


▲蒼井聖南

──例えば、どんなことをしていますか。

佐藤:急に踊り出したりとか、替え歌を作ったりとか。みんなの頭が3歳児になります。

蒼井:……それ、たぶん、私が率先していますね(笑)。誰かと喋るのが好きだし、みんなが疲れた顔をしているのが嫌なんですよ。だから、楽屋で「そんな疲れた顔をしないで、楽しくライブしようぜ!」みたいなテンションでみんなに話しかけていて。いつも田中みうちゃんを付き合わせて、2人でふざけていますね。

田中:そうですね。聖南さんに叩かれたりとか……。叩かれるっていうと、ちょっと語弊があるんですけど、ペチペチみたいな感じで、愛のムチをいただいて。一緒にふざけていただいております。


▲七瀬うた

──(笑)新メンバーは加入してから現在まででどんなことが印象に残っていますか。

枢木:やっぱりTDCでのワンマンライブですね。そんなに大きい会場でライブしたことがなくて。TDCまでの間にみんなでリハーサルとか、いろいろな準備をしていて。何か一つのことに向かう中でもっと絆が深まったなって思います。

楠:私も1月3日のTDCですね。やっぱり史上最強キャパで、自分としても挑戦したことがないことだったので、すごく不安だったんですけど、終わった後にまりんさんが、ぎゅうしてくれて。そこで、すごく絆が生まれました。

佐藤:あはははは。抱きしめましたね。


▲北野ゆか

──全員ですか?

佐藤:いや、こはなだけ。なぜならそこにいたから(笑)。なんか、日々が辛すぎたんですよ。レッスンもあるし、収録もあるし、イベントもあるし……。「頑張ったよね、うちら!」みたいな感じでぎゅってしました。結構、嬉しかったみたいです。

楠:嬉しかったです!

長沢:リリイベもあって、ツアーもあって、ワンマンも2回もあって。全部が濃くて一番というのは難しいんですけど、お披露目は人生で一番緊張して。でも、ステージに立った瞬間に、その緊張が吹っ飛ぶくらい楽しくて。その時はまだ、お客さんはみんな、私のことを知らないはずなのに、すごく温かくて。一番最初の曲が「FIGHTING DREAMER」だったんですけど、その映像を今も定期的に見ています。


▲田中みう

──前作「夏の君にテヘヘのへ」から4ヶ月ぶり、メジャー通算3枚目のシングル「シンガロング・ワールド」がリリースされます。最初に受け取った時はどう感じましたか?

蒼井:私、高校生のときからずっとKEYTALKさんを聴いていて、東京のライブは全部行くぐらい大好きなんですよ。前作のカップリングに入っていた「タランちゅら」を義勝さんに作ってもらって、それがめちゃくちゃ好きで。そしたら、次も作ってもらうことになったって聞いて、もう期待しかなくて。で、この曲が送られてきたときに、やっぱり私の目は間違ってなかったなと思いました。

七瀬:(笑)初めて聴いたときから、ビビッてきて。もうこれだ! って思いました。私、この曲のイントロがめちゃくちゃ好きなんです。好きな曲は大体イントロで決まるんですけど、このイントロも好きすぎて。前作「夏の君にテヘヘのへ」はかわいい感じだったので、それとは真逆な感じで、新しいchuLaをお届けできるのが嬉しいです。本当に「ありがとうございます」って感じです。

佐藤:あははは。誰に向かってお辞儀してるの?

北野:(笑)うたちゃんがイントロが良いって言ったんですけど、「タランちゅら」もそうなんですよね。私がこんなことを語ったら、「知らねーだろ」って言われちゃうかもしれないんですけど、首藤さんっぽい音楽だなって感じて。歌い出しの歌詞はちょっとセクシーな感じで、首藤さんらしいミステリアスな部分もありつつ、フロアの皆さんを巻き込んで一緒に楽しみたいっていうchuLaらしさもあって、すごく好きな1曲です。


──蒼井さんどうですか?  首藤さんらしいと言ってますけど。

蒼井:うんうん。KEYTALKの「Monster Dance」と構成が一緒なんですよね。確かに、めっちゃ義勝節って感じです。

──さっきから下の名前で呼びますよね(笑)。

蒼井:あはははは、すみません、高校時代からの癖なんです。


▲枢木瑠花

──(笑)続いて、田中さん、お願いします。

田中:1回聞いたら、もっともっと聞きたくなるような素敵なスルメ曲を、首藤さんに表題曲として作っていただけて。この体制になってから2作目をリリースすることができてすごく嬉しいですし、私はあまりバンドには詳しくないんですけど、今までのchuLaにないようなバンドサウンドがカッコ良くて。歌詞も特徴的ですごく好きです。

枢木:前回、「タランちゅら」を書いていただいた時からめっちゃ「タランちゅら」が大好きで。ライブでもやるたびに、ワクワクしているんですけど、また首藤さんに「シンガロング・ワールド」を書いていただいて。まさに今のchuLaそのものなんですよね。みんなと一緒に行くぞみたいな感じが前面に出ている曲で、リリースイベントでも皆さんは一緒に盛り上がってくださって、すごく嬉しいです。

楠:タイトルを聞いてどんな曲になるんだろうって思ったんですけど、めちゃくちゃカッコ良いに加えて、<c!h!u!L!a!>っていう歌詞を入れてくれて。めちゃくちゃ素敵で嬉しいです。

長沢:メンバーも言っていたように曲だけを聴くと、バンドっぽくてカッコ良い、今までのchuLaにない楽曲だと思うんですけど、メンバーの歌声が入ると、メンバーの個性があって、ちゃんとchuLaの曲になっていて。でも、新しいっていうのがすごくいいし、ファンの方もめちゃくちゃ好きって言ってくださっていて。ライブでもすごく盛り上がるので、これからいっぱいライブでやっていけるのも楽しみです。

佐藤:1回聴いただけなのに、頭に残っちゃうような中毒性があって。いつも私、レコーディング苦戦するんですけど、わりと頭に残っていて、やりやすい曲だったので、ファンの人もすぐ覚えられたんじゃないかなって思います。


▲楠こはな

──先ほど、田中さんから「歌詞が特徴的」という話も出ましたが、共感したり、好きだなと思う部分はありましたか。

長沢:私は自分で歌わせていただいている<君と一緒にいれるなら最高>っていうところがすごく好きです。ライブはファンの方と一緒に作り上げるものですし、夢を叶えていくことも、メンバーだけとか、スタッフさんだけの力じゃない。必ずファンの方がいてくれて、一緒に叶えていくものだと思うんですね。ファンの方と一緒にいるのがアイドルの良さだと思うので、この歌詞がすごく好きですし、そこを歌わせていただいてるのもすごく嬉しいです。

楠:私は<もう1回ここから 掴みに行こうぜ>かな。全体的に前向きで元気が出る曲なんですけど、辛いことがあっても、ここからもう1回掴みに行こうぜみたいな感じがあって。聴いていても、前を向いて頑張ろうっていう気持ちが出るなと思います。

枢木:サビのちょっと言葉遊びをしてる感じのところが歌っていて楽しくて好きです。

田中:私も同じでした。私も<キラキラ>と<クラクラ>とか、<さんにーいちキュー>と<ずっとサンキュー>とかあって。

佐藤:私も韻を踏んでいるところが好き。やっぱりみんな被るくらい、良い歌詞なんだなって思います。

田中:あと、<ya!>と<yeah!!>をレコーディングで言わせていただいたんですけど、<Uhhh yeah!>っていうところがお気に入りです。<yeah!>って一番大切な言葉だと思うので。

──人生で?

田中:はい! やっぱり大切だと思います。しかも、いっぱい入っているんですよ。その中でもラスサビ前の<Uhhh yeah!>が一番のお気に入りです。そこで気持ちを昂らせてから、ラスサビに向かうっていうのがポイントですね。


▲長沢柚花

──ありがとうございます。北野さんは?

北野:私は2番のBメロ<怖くないよ隣なら/飛ぼうよもっと空高く>っていうところが好きです。この隣にいるのは、メンバーはもちろんなんですけど、ライブで歌うときは、隣にいるのはファンのみんなだなって思いながら歌っていて。ここだけじゃなくて、<ほら来てよ>もファンの人を煽る感じがあったりとか。ファンの人を思って、ファンの方に語りかけるような歌詞がすごく好きです。

七瀬:私は最後のところですね。これからも一緒に踊って、歌って、手を叩いて、いつまでも一緒にいようねみたいな感じがあって。<君といつまでも>は私のパートなんですけど、君といつまでも一緒にいたいなって気持ちでいつもライブで歌っています。

蒼井:そして、一番最後の<世界を塗り替えよう>は、chuLaに世界を塗り替えてほしいのかなっていう、義勝さんからの伝言かなと思っています。ふふふ。

──(笑)ここからまたファンの人と一緒に未来に向かって突き進んでいく感がありますよね。chuLaをどんなグループにしていきたいか、みんなで話し合ったりしますか?

佐藤:しないです。

蒼井:最近、ないですね、そういう機会が。

佐藤:前はあったっけ?

蒼井:ないです。

全員:あははははは。

──歌詞には<世界を塗り替えよう>だけでなく、<いざナンバーワン>や<<欲しいものは全部掴みにいこうぜ>というフレーズもありますよね。どうなりたいですか?

七瀬:頂点! ナンバーワンになりたいです。テレビにももっと出たいし、chuLaがいるならこの対バン見に行きたい、みたいな存在になりたい。もっともっとたくさんの人にchuLaを好きになってもらって、ナンバーワンになりたいです。

北野:いろいろなフェスに出たいですね。ぼんやりとみんなが思うような一番上のグループさんって、フライヤーに名前があるだけで、じゃあ、観に行こうかなってなるじゃないですか。最後がこのグループだったら、推しのライブを見た後ちょっと見て帰ろうかなみたいになると思う。誰もが思ってくれるような、名前を聞いたり、アー写を見ただけで興味を持ってもらえるような、足を止めてもらえるようなグループになりたいです。

田中:歌詞にもある通り、chuLaで世界を塗り替えようという気持ちでライブもやっているので、うたさんが言ったみたいにナンバーワンになりたいですし、日本の街中にchuLaの顔がいっぱいあるようになりたいです。

枢木:もっともっといろいろな方にchuLaを知っていただきたいです。今年は全国17都市にツアーで行くので、普段行けてなかった地方にも行って、chuLaの良さをみんなに知ってもらって、好きになってもらえるきっかけになったらなって思います。

長沢:今までchuLaを見たことないという方にも見ていただける機会をいただけているので、そのチャンスをしっかり掴んで、もっともっとchuLaのことを知っていただけるようにしたいなって思います。

楠:もっと有名になって、chuLaがいるから今日頑張れるとか、誰かの希望になれるようなグループになりたいです。

蒼井:わかりやすく言えば、人気すぎて特典会ができなくなるぐらいになりたいです(笑)。私自身、元々アイドルが好きだったんです。中学高校のときは一番お金がない時期だったけど、それでも何か月に1回会える機会があるだけで全部頑張ろうって思えていた。一人でも多くの人のそういう存在になれたらなと思います。

佐藤:業界的とか、結果的にはナンバーワンっていう例えの方が良いと思うんですけど、オンリーワンになりたくて。

蒼井:わかる!

佐藤:騒げるからここが良いとかじゃなくて、chuLaが良いって思って欲しいです。楽曲もchuLaがやるから良い、ダンスもchuLaが踊るから良いって言ってもらえるようになりたいですね。

取材・文:永堀アツオ

※アルバムインタビューの後半はコチラから
https://www.barks.jp/news/?id=1000230083

リリース情報

「シンガロング・ワールド」
2023年2月15日発売
(Type-A)
TKCA-75131 ¥1200(税抜¥1091)
01. シンガロング・ワールド
02. 夢模様
03. シンガロング・ワールド -Instrumental-
04. 夢模様 -Instrumental-
(Type-B)
TKCA-75132 ¥1200(税抜¥1091)
01. シンガロング・ワールド
02. 全力ハリケーン
03. シンガロング・ワールド -Instrumental-
04. 全力ハリケーン -Instrumental-
(Type-C)
TKCA-75133 ¥1200(税抜¥1091)
01. シンガロング・ワールド
02. HERO☆ストラックアウト
03. シンガロング・ワールド -Instrumental-
04. HERO☆ストラックアウト -Instrumental-

ライブ・イベント情報

<布教ツアー~全17都市全力投球~>
3.18(土)福島県 OUTLINE(福島)
3.19(日)宮城県 LIVE HOUSE enn 2nd(仙台)
3.25(土)群馬県 LIVE HOUSE the Groove TAKASAKI(高崎)
3.26(日)長野県 LIVE HOUSE J(長野)
4.15(土)熊本県 熊本B.9 V(熊本)
4.16(日)福岡県 福岡DRUM SON(福岡)
4.22(土)大阪府 アメリカ村FANJ twice(大阪)
4.23(日)広島県 CAVE-BE(広島)
5.7(日)静岡県 静岡UMBER(静岡)
5.27(土)高知県 Bee Station(高知)
5.28(日)香川県 sound space RIZIN'(高松)
6.11(日)沖縄県 沖縄Cyber-Box(那覇)
6.24(土)栃木県 ヘブンズロック宇都宮2/3(VJ-4) (宇都宮)
6.25(日)新潟県 CLUB RIVERST(新潟)
7.8(土)愛知県 ell FITS ALL(名古屋)
7.9(日)京都府 KYOTO MUSE(京都)
7.23(日)東京都 duo MUSIC EXCHANGE(渋谷)

<8th ONE MAN LIVE>
7.3(月)TOKYO DOME CITY HALL
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