【インタビュー】舞乃空、歌うことを心から楽しみ軽やかな行動力で可能性を広げる17歳
■人って頑張れないなって時もある。17歳の私でさえ、そんな時がある
■そういう時は、そっと背中を押せるような存在でいられたらとも思うんです
──最初の方のお話にもありましたが、ジャンルは関係なく、いろんな世代の方の気持ちにリンクするような2曲になっているようですね。
舞乃空:はい。この曲のジャンルはこうですって感じでもないし、私自身の思いだけじゃなく幅広い世代の方の気持ちに寄り添えるような曲になっていると思うので、そう言っていただけると嬉しいです。「うたかた」はMVも撮ったので、ぜひ見てみてください。
──撮影のエピソードは何かありますか?
舞乃空:あまり現代っぽくないというか、ちょっと懐かしさを感じさせるような学校を貸し切って撮影させていただきました。会社員として働いている男性が、学生のカップルとすれ違って学生時代を思い出すっていう内容なんですが、私もちょっとだけ演技をしました(笑)。
──緊張しました?
舞乃空:歌う時は今でもめちゃくちゃ緊張するんですが、この撮影の時は緊張しなかったんです。出演してくださった方もスタッフさんもすごくあたたかく優しい方ばかりだったので、楽しんで撮影に臨むことができました。もちろん演技はそんなにしたことなかったから大丈夫かなとも思ったけど、相手役の方に教えてもらいながら、緊張せずに撮り終えることができました。
──ちなみに、こういうMVも作ってみたいなっていう夢はありますか?
舞乃空:ダンスがしたいです。バックダンサーさんをつけてアーティストの方がセンターで歌って踊るっていうMV、好きなんですよ。
──ということは、今回の楽曲とはかなり違ったタイプの楽曲ということですね。
舞乃空:アップテンポの曲もいつかやってみたいんですよね。
──YouTubeでも、Adoさんや椎名林檎さんなど、いろんなアーティストの楽曲をカバーされていますしね。本当に気持ちよさそうに、そして楽しそうに歌っている姿が印象的でした。
舞乃空:特に今回の「うたかた」や「春凪」の感じからはイメージできないような曲も、普段から大好きでめちゃくちゃ聴いてるんです。
──これから先、舞乃空さんのどんな魅力が引き出されていくのかが楽しみになってきました。
舞乃空:ありがとうございます。私の曲を聴いて元気になったとか、この曲聴いたらなんか頑張れるなぁとか思ってもらえるような、励みになるような歌を歌いたいなと思っています。
──ジャンルを問わず、ということですね。
舞乃空:はい。自分にも“推し”の曲を聴いて頑張れたっていう経験があるからこそ、応援してくださる方にはまず元気を届けたいなって思うんです。でも、人って頑張れないなって時もあるじゃないですか。17歳の私でさえ、そんな時がある(笑)。そういう時は、そっと背中を押せるような存在でいられたらとも思うんです。
──そうやって心に寄り添ってくれる存在って、素敵だし大切にしたいですよね。では、ライブやコンサートに関しての夢はありますか?
舞乃空:私は以前『のど自慢』の週間チャンピオンになった時、「歌手になります」って宣言したんですね。こちらは叶いましたけど、年間チャンピオンの時に(会場となったNHKホールに)言った「紅白で帰ってきます」はまだ達成できていないから、まずはこの夢を叶えたいです。そしていつか、日本武道館で歌ってみたいという大きな夢もあります。
──経験値も夢も、スケールが大きいですね。
舞乃空:(笑)。さっき“推し”の話をしましたけど、推しが大きなステージに行くって、嬉しいけど寂しいみたいな感覚ってあると思うんです。自分もその気持ちがわかるからこそ、自分のお客さんにはそういうことを感じさせたくないなと思っています。だから、どんなに会場が大きくなっても、肉眼では米粒くらいにしか見えなくなっても(笑)、できるだけ皆さんの近くに行って、私の顔を見てもらえるようなステージにしたいなというのはあります。物理的な距離もそうだけど、関係性としても近い感じでいたい。ファンと歌手っていうより、歌を通して皆さんと友達になりたいっていう気持ちがすごく強いんです。
──すでにそういう距離感で、皆さん応援していらっしゃいますよね。
舞乃空:そうなんです。学校もあったし、デビューの準備も含めて3年くらいSNSもストップしていたんですが、久しぶりにTwitterを再開したら皆さんが「おかえり!」「待ってたよ!」って言ってくださって、泣きました。3年も待ってくださるなんて、なかなかできることじゃないと思うんですよ。だから私は常にファンの方のことを第一に考えたいし、この感謝の気持ちは一生忘れちゃいけないなって、改めて思いました。
──最後に、デビューを機に舞乃空さんを知った方、そしてずっと応援してくださっているファンの方にひと言お願いします。
舞乃空:毎日が初めてのことばかりなので、ぜひあたたかい目で見守っていてください(笑)。これからも良い歌を届けられるように毎日頑張っていきますので、デビュー曲「うたかた」と「春凪」をたくさん聴いていただければと思います。
取材・文:山田邦子
リリース情報
2月8日 Release
1.うたかた
2.春凪
3.うたかた(オリジナル・カラオケ)
4.春凪(オリジナル・カラオケ)
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