Penthouse、初の東名阪ツアーで「まだまだポテンシャルの高いバンド」
10月26日に最新曲「閃光花」を配信リリースしたばかりのPenthouseが、11月に入り自身初となる東名阪ツアーを開催。全公演チケットが一般発売日に即日完売となったこちらのワンマンツアーが、11月14日(月)に東京・豊洲PITにてツアーファイナルを迎えた。今回BARKSでは、オフィシャルから届いたライブレポートを掲載する。
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開演前、メンバーの登場を今か今かと待ちわびるファンが、指定された席に座りながらステージを見つめている。開演までの時間は、談笑する人や席で本を読む人などそれぞれ。開演時間を迎えると、会場に響き渡るBGMの音がフェードアウトし、客席を照らす照明が暗転した。
かてぃん(Pf)が一人でステージ上に登場するや否や、おもむろにピアノを弾き始める。美しい旋律に耳を傾けていると、ベース、ドラム、ギターが徐々に加わり爽やかなアンサンブルに。その後コーラス2人と浪岡真太郎(Vo/Gt)、大島真帆(Vo)が登場しオープニング曲が完成。徐々に曲が完成していく演出に、高揚感が高まる。
間髪入れずに「26:10」へ。力強いヴォーカル、そして中盤のピアノソロにより2曲目にして客席のヴォルテージが一気に上がる。次の「流星群」では冒頭のフレーズが始まると同時に“待ってました!”と言わんばかりのオーディエンスの反応から一気に駆け抜ける。「皆さんこんにちは!ようこそ!Penthouseです!盛り上がっていきましょう!」と大島真帆。昨年11月、メジャーデビュー1作目にリリースした「Change the world」に突入。「改めましてこんばんは!皆さんが期待してくれている曲をたくさん持ってきましたので最後までよろしくお願いします!こんなに大きな会場でワンマンライブができているなんて、1年前は考えられなかったですが、僕らは今日このステージに立って皆さんの前で演奏することができています。これも応援してくれている皆さんのおかげです!僕らは丁度1年前にEP『Living Room』でメジャーデビューしました。今夜はツアーファイナル、そしてメジャーデビュー1周年ということで最後まで盛り上がっていきましょう!」という浪岡による熱いMCを受けての演奏で会場が揺れた。
「雨宿り」では、まるで雨を感じさせるようなかてぃんのピアノイントロからスタート。青い照明がこの曲のしっとりとしたムードを演出。「恋標」で客席がクラップで応戦し、曲の終盤では会場にいる全員が腕を左右にゆっくり振りながら一つになった。続くカバー曲「September」ではコーラスで参加していたおかのやともかとるーかもメインヴォーカルとして4人のマイクリレーが繰り広げられた。
「さあそろそろ大人な雰囲気で」という大島のMCから、Penthouseのワンマンライブではもはやお馴染みとなった「かてぃんタイム」へ突入。大島と浪岡が入れ替わりでそれぞれ、かてぃんのピアノ伴奏をバックにカバー曲を歌い上げ、その圧倒的な歌唱力に客席は魅了されていた。様々なジャンルのカバーをしてきた学生サークル時代の思い出を語りながら、メンバー紹介へ。演奏力に定評のあるPenthouseだが、演奏中はクールなメンバーが肩の力を抜いたトークを繰り広げていくと、会場全体が和やかな雰囲気に。個性的なメンバーそれぞれのキャラクターが伝わり良い空気が流れていた。
「後半戦もいい曲目白押しでお届けします!」という浪岡のMCでスタートした「単焦点」ではジャジーで大人な雰囲気が漂う。続く「Alright」で会場全体がグルーヴィーな空間に包まれた後、「あなたゆずり」で心温まる楽曲の世界観とツインヴォーカルの感情豊かな歌唱に酔いしれた。
「早いものであと3曲です」という浪岡のMCに、客席からはまだ物足りないと言わんばかりのリアクションが。「(Penthouseは)まだまだポテンシャルの高いバンドだと思ってるので、振り落とされないように付いてきてくださいね!」と熱いコメントで客席の熱が更に上昇した。続く「Jukebox Driver」ではツインヴォーカルのハーモニーが力強く響き渡り、跳ねるようなビートで会場のヴォルテージが上がり続けると、続く「Stargazer」で大島の力強いヴォーカルが更に会場の一体感を掻き立てる。情熱的で真っ赤な照明とアッパーなビートにより客席のテンションもグングン上昇。「…恋に落ちたら」では、「最後の一曲になります!今日は本当にありがとうございました!まだまだ応援よろしくお願いします!」と名残惜しむように客席へ語り掛ける大島。バンドの代表曲であるこの曲を本編最後に披露した。
アンコールではコーラスを含めたメンバー8人全員がオリジナルグッズTシャツに着替えて登場。10月26日にリリースされたばかりの最新曲「閃光花」をこのツアーで初めてお披露目した。今回はホーンセクション無しの6人で奏でた特別バージョンだったが、躍動感ある演奏に客席はこの日最高の盛り上がりを見せていた。来場したオーディエンスの脳内にはホーンの音が自然と鳴り響いていたことだろう。
「Penthouseはここから始まりました!」という大島のMCと共にセットリスト最後の曲となった「Fireplace」を歌い上げ、客席とステージ上のメンバーの一体感が最高潮に。まさに大団円を迎えてこの日の公演は終了した。これまで有観客のライブは数える程度しかできていないものの、カラフルな楽曲の数々と確かな演奏力でリスナーを魅了しているPenthouse。今後の活動からもまだまだ目が離せない。
撮影:石崎祥子
最新曲「閃光花」
https://penthouse.lnk.to/sparklers
▼「閃光花」Music Video YouTube視聴リンクURL
https://youtu.be/gYpL9GkvNfg
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