【レポート】ドキュメンタリー映画『ageHa THE MOVIE』プレミア上映会
先日11月6日、『ageHa THE MOVIE』プレミア試写会が台場ユナイテッド・シネマにて約500名を招き開催された。まだ記憶に新しい、アジア最大級のクラブイベント「ageHa」の最後を追ったドキュメンタリー映画の特別上映会だ。
◆『ageHa THE MOVIE』プレミア試写会 関連動画&画像
新木場ageHaと同じ湾岸地区で開催された同イベントには、クラブ関係者が多く集まり、懐かしい顔ぶれが揃い、これぞageHaならではといえる雰囲気に包まれる。受付から開演まで余裕を持ったスケジュールでたくさんの人々との交流が緊張感を和らげ、ホームに帰ってきたような気にさえも感じられた。
入場とともに、ユナイテッド・シネマ最大のscreen1(約600名着席)の圧巻な広さに驚きと興奮を覚えながら着席。ふと耳を傾けると、笑い声の中に2000年代初頭のハウスミュージックがかすかに聞こえてくる。映画館を感じさせない演出にも気が綻んだ。場内の音が止まり、会場の静寂と共に、今作品の監督をつとめる伊東孝俊(MMT.inc 代表取締役)がオープニングの舞台挨拶に壇上にあがった。
今作がどういうきっかけで始まったのか。制作はどんなふうに進んでいったのか、プレミア上映会に来てくれた人たちに向け、丁寧に言葉を紡いでいた。なかでも印象に残ったのが、創業からageHaに携わるDJ EMMAがインタビュー内で発した“出会い”の話に感銘を受けたというエピソード。クラブという空間は、その時、その瞬間に居合わせた偶然の出会いを生む場で、その出会いが大きく人生に影響することがある、と伊東自身の経験とオーバーラップしたという。この上映会からも新たな出会いが生まれ、出会いから始まるこれからの未来に期待が膨らんだ。数分間のトークが終わり、照明が落ち、ブザーとともに本編が始まる。
本編では、なぜ新木場にageHaが作られたのか。誰がそれを作ろうとしたのか。そして、2022年1月なぜクローズすることになったのか。さらに、これからageHaはどう進化していくのか。最後の1ヶ月に密着したドキュメンタリーから、それらが紐解かれていく展開だ。ageHa20年の振り返りとageHaの“これから”を濃縮に詰め込んだ80分の本編は、場内に大きく響く喝采とともにあっという間に終わりを遂げた。
なお上映会後BANK30にて行われたアフターパーティも大賑わいを見せた。
本作品は、ageHaから生まれたカルチャー、その影響を受けた人々を通じて日本のクラブ音楽シーンを国内のみならず世界のクラブ音楽ファンへ届けるべく2023年春にYouTube上にて一般公開を予定。一般公開へ向け、クラウドファンディングを11月30日まで実施している。
◆『ageHa THE MOVIE』 クラウドファンディングページ
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