『Mステ』、並木万里菜アナが卒業
テレビ朝日系『ミュージックステーション』のサブMCを務める並木万里菜アナウンサーが、9月23日放送の『ミュージックステーション4時間スペシャル』をもって番組を卒業することが発表された。
2018年4月にテレビ朝日に入社した並木アナウンサーは、同年10月19日のスペシャル回より6代目サブMCとして番組に出演。コロナ禍による放送形態の変化なども乗り越えながら約4年にわたってタモリと共に進行役を担い、4回の『ミュージックステーションウルトラSUPER LIVE』などの大型特番も経験してきた。
卒業の発表にあたり、「『ミュージックステーション』は私のルーツであり、今の私を作ってくれた大切な場所」と次のようにコメントしている。
◆ ◆ ◆
■テレビ朝日 並木万里菜アナウンサー コメント
4年間担当した 『ミュージックステーション』を卒業することになりました。番組をご覧いただいた皆様にあらためてお礼と感謝を申し上げます。今は寂しさと緊張が解けたような気持ちの両方を感じています。自分のオンエアがあと数回しかないと思うと、それが4年間の私にとっての“金曜日”だったので寂しい気持ちがします。その一方で、私にとっては歴代の先輩方から引き継いだバトン(Mステですとマイクになるのでしょうか)をつないでいくことが使命です。ですので、今年の9月をもってその役割を無事に果たせることができそうで安堵もしています。
『ミュージックステーション』はタモリさん、アーティストのみなさん、それを支えるそれぞれの分野のプロフェッショナルがいて成り立っています。そのあまりにも大きな存在に、就任当初の私は「自分はなんでここにいるのだろう、ここに立たせてもらっていいのかな」と勝手にプレッシャーを感じ、立つことが怖いと思っていました。そんな私が、ここまで強くなれたのはこの4年間みなさんに支えていただいたおかげだと思っています。
タモリさんは本当に懐が深く優しい方です。初めてご挨拶に伺ったとき「向上心はいらない。反省はしなくていいんだよ。」という言葉をいただきました。挫折して落ち込んでいても、すぐに立ち直る。
放送を振り返って「ここで失敗したな、だから自分は今落ち込んでいるのだな」と俯瞰して見ることで、かえって気持ちが楽になり、打たれ強くなったように思います。
また、生放送ならではのハプニングやすべての出来事をあるがまま受け入れて前向きに肯定することで、生放送の一瞬一瞬が輝き明るく感じられるようになりました。
タモリさんに助けられて進んできた中で、当初いただいた言葉の意味を私なりではありますが少し理解できたのかなと思っています。
スタッフのみなさんからは本当に多くのことを学び、助けられました。長い期間『ミュージックステーション』を担当しているあるプロデューサーから就任した際にかけられた言葉は「いまの並木には、何も期待していないよ。そのままでいいよ。」という言葉です。周りからは「大変だと思うけどがんばってね!」という言葉をかけてもらうことが多かったので正直とても驚きました。
ただその言葉があったからこそ肩の力が抜けたのだと思います。ありのままの自分を受け入れてくれるこの番組の下で成長させてもらおうと思えました。あたたかいスタッフに囲まれて、社会人として、人として成長できた4年間はかけがえのない日々です。
担当してきた中で一番大変だったことは、新型コロナウィルスの影響だと思います。
コロナ禍でエンターテインメント業界、音楽番組が一気に様変わりし、『ミュージックステーション』も通常の放送形態をやめて、未曾有の事態に対応せざるを得ませんでした。
スタジオとは別の場所からの出演、たとえば自宅や別のスタジオからリモートパフォーマンスをしていただくことが増えました。思うようにいかずに大変なことだらけでしたが、スタジオに行けないからこそ、いまここでしかできない音楽を届けることに心血を注ぐアーティストの気概に感動しました。
そして私も新型コロナに罹患してしまい、一度放送をお休みしました。初めて放送に穴をあけてしまい、皆さんにご心配とご迷惑をおかけしてしまったので、とても申し訳ないという思いでいっぱいになりながら当日オンエアを見ていたのですが、普段私がいかに多くの方に助けていただきながらお仕事ができているのかということに気づかされました。
初めは緊張しながら放送を見ていたのですが、いつの間にかタモリさんとアーティストの掛け合いや、パフォーマンス姿を純粋に一視聴者として楽しんで見ていました。『ミュージックステーション』の唯一無二の音楽番組としての存在の大きさを再認識する出来事でした。
番組を離れるタイミングで改めて感じるのは、『ミュージックステーション』は私のルーツであり、今の私を作ってくれた大切な場所だということです。「『ミュージックステーション』を卒業してからがスタートだよ」とプロデューサーからかけていただいた言葉に恥じないように、お世話になった大好きな番組に少しでも恩返しできるように、これからは奮励努力していきたいと思います。そして『ミュージックステーション』を卒業された先輩方のように、私もさらに前に進めるように頑張りたいです。
9月23日(金) 『ミュージックステーション4時間スペシャル』のお仕事が最後になります。
タモリさんがかけてくださった「向上心はいらない。反省はしなくていいんだよ。」という言葉を胸に、最後まで番組を楽しむことができるように当日を迎えたいです。
◆ ◆ ◆
なお、並木アナウンサーの後任となる7代目サブMCは後日発表される予定となっている。
この記事の関連情報
『Mステ SUPER LIVE 2023』、50組4時間半のタイムテーブル発表+コメント到着
Mステ『SUPER LIVE 2023』パフォーマンス曲発表。「オトナブルー」ほか今年を彩ったヒット曲続々
Mステ『SUPER LIVE 2023』第二弾出演アーティスト発表。L'Arc-en-Ciel、YOASOBIが2年ぶりの生パフォーマンス
『ミュージックステーション SUPER LIVE 2023』放送決定。第1弾出演アーティスト37組発表
INI、Mステ初登場へ。デビュー曲やSPメドレー披露
『Mステ』3時間SPにBE:FIRST、新しい学校のリーダーズ、milet、Sexy Zone、TREASUREら
『Mステ』3時間半スペシャル、タイムテーブル公開
Kis-My-Ft2、4日に7人で最後の『Mステ』出演「たくさんの思い出とともに」
『Mステ』SPにTHE LAST ROCKSTARS、女王蜂、日向坂46、郷ひろみ×DJ KOOら出演