【速レポ】<JOIN ALIVE 2022>FUNKY MONKEY BΛBY’S、「どうか心だけは折れずに、大切に抱きかかえてください」
FUTURE FLOWERSの芝生を埋め尽くす大観衆。みんな、この青空の下でFUNKY MONKEY BΛBY'Sに力を貰いに来ているのだ。大いなる期待感が渦巻く中、心が浮き立つSEから「ちっぽけな勇気」が始まったが、歌声が聴こえるものの、なかなか姿を現さない。どうしたことかと思っていると、ファンキー加藤とモン吉の2人が勢いよくステージ袖からダッシュしてのジャンプで登場。笑ってしまうくらい、ゴキゲンすぎるスタートだ。
◆FUNKY MONKEY BΛBY’S ライブ写真
いきなりの最高潮っぷりで会場の熱気もさらに上がったが、まだまだそんなもんじゃないと、2人はステージを所狭しと駆け回り、頭のてっぺんから足のつま先まで使い、まさしく全身全霊で歌い上げる。その姿を観て、テンションがアガらないわけがないのだ。
「2022年の北海道の夏をオレたちで締めくくろうぜ!」とファンキー加藤が大声を上げ、モン吉によるキレの良いラップも飛び出したのが「ナツミ」。キュンとくるメロディーが胸を打つサマーチューンでいい流れを作った後、2人の青春時代を投影しつつ、誰しもが抱きしめられる夏の思い出をこめた新曲「ROUTE 16」を披露する。多くのファンが大切にする名曲のみならず、しっかりと今の自分たちも届けてくれるのが嬉しいところだ。
そして、心の中でオーディエンスが大合唱したのが、リズムがしっかり効いたビートが溢れる恋心の強さを伝えてくれる「告白」。2人は大きく手を広げ、時に胸を叩き、すべてをここに残そうと振り絞って歌い上げていく。大汗をかきながら気持ちを飛ばしている姿が何とも美しい。
そこから、「どうか心だけは折れずに、大切に抱きかかえてください」とファンキー加藤が語りかけ、みんなの未来へ光が差しますようにと「あとひとつ」を放つ。高く一本指を掲げ、まっすぐな歌に心を重ねるオーディエンス。大人になると、思っていてもなかなか口に出せない想いをストレートに歌ってくれるのが本当に頼もしい。ステージへ向けられた気持ちの塊を感じ取ったのだろう、オーディエンスへ向けて2人が深々と一礼する姿も印象的だった。
ダンスビートで会場を揺らしに揺らした「希望の唄」から締めくくりとなった「悲しみなんて笑い飛ばせ」で生まれた景気は圧巻。夏フェスらしい光景を作りたいという言葉から、会場のいたるところでタオルが振り回され、あなたの分も叫ぶんだと言わんばかりにとにかくデカい声を上げ続けるファンキー加藤、前のめりで歌を放つモン吉、それぞれのエネルギーが混じり合い、ネガティブさや閉塞感なんかスッとかき消すほどのポジティブなバイブスだけが広がっていく。これぞ夏フェスと断言できる、熱すぎるお祭り騒ぎが最高だった。
取材・文◎ヤコウリュウジ
撮影◎中河原理英
<JOIN ALIVE 2022>
時間:開場 9:00 / 開演 11:00 / 終演 20:30予定 ※雨天決行
会場:北海道・いわみざわ公園〈野外音楽堂キタオン&北海道グリーンランド遊園地〉(北海道岩見沢市志文町794番地)
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