【速レポ】<JOIN ALIVE 2022>mahina、心を解きほぐすエモーショナル&ポジティブな歌声
ハワイ語で“お月様”、あるいは“月の光”といったロマンティックなステージネームを持つmahina。そんな彼女が、この<JOIN ALIVE 2022>で唯一の室内ステージであるVELVET CIRCUSに登場したのは11時25分のこと。
◆mahina ライブ写真
それまで流れていたムーディなハワイアン・ミュージックがカットアウトされ、ステージ上のピアニストが弾く優しい音色が、オーディエンスを徐々に酔わせていく。拍手に迎えられながらセンターのマイク・スタンドに向かったmahina。マイク・スタンドに付けられた温かいオレンジ色の照明を抱くようにしながら、歌声を響かせ始めた。その穏やかな歌声は、まるで子守歌のようにオーディエンスの気持ちを優しく包んでいった。オレンジ色のライトは、生まれたばかりの赤ちゃんをイメージしているようでもある。
そんな「Good Night My Dear」からドラム・フレーズを合図に曲は「羊」へ。本日、mahinaのバックを固めるのは、ドラム、ピアノ、2名のコーラスという編成。mahinaの歌が主役であり、またシンガーにとってごまかしの一切利かないミニマルな編成とも言える。しかしなんら不安はない。主役である彼女の歌がエモーショナルに響き渡ると、オーディエンスの気持ちをわし掴みにして、視線も奪い続ける。またmahinaは歌詞のひとつずつに込めた気持ちを、表情や手の仕草でも表現。そんなmahinaの歌やパフォームにオーディエンスは魅了され続けた。
mahinaの歌詞は繊細な心情描写が特徴で、包み隠すことなく悲しさや不安なども描かれている。だがそれをmahinaが歌ったとき、負の感情を負のまま留めておくことなく、解きほぐしながら浄化させていく。それに温かさある歌声は抱きしめてもくれる。まるでゴスペルのように心を解放させてくれるのだ。だからだろう。ライブも中盤を過ぎた頃、客席エリアにはオーディエンスの幸せそうな表情が広がっていた。両腕をあげて、mahinaの歌声を思う存分に全身で浴びるオーディエンス。みんなが元気になっていく姿を目にして、mahinaもまた笑顔を何度もこぼした。
曲に合わせて腕を左右に振って、全員が気持ちをひとつにしながら高揚感で満たされた「Drive your dreams」。そしてラストの「everyday」では、曲に合わせてパーカッションのようにハンドクラップをオーディエンスが鳴らし、会場にいる全員が生むパワーを感じながら歌うmahina。人間愛に満ちたラブソングだ。それはとても優しく、力強く、感動的。お月様…そんなステージネームを持つmahinaだが、歌の核には太陽の光のようなポジティブなエネルギーが詰まっていた。
取材・文◎長谷川幸信
撮影◎柴田恵理
<JOIN ALIVE 2022>
時間:開場 9:00 / 開演 11:00 / 終演 20:30予定 ※雨天決行
会場:北海道・いわみざわ公園〈野外音楽堂キタオン&北海道グリーンランド遊園地〉(北海道岩見沢市志文町794番地)
この記事の関連情報
<JOIN ALIVE 2024>出演アーティスト最終発表にTHE YELLOW MONKEY、UVERworld、新しい学校のリーダーズら19組
<JOIN ALIVE 2024>第二弾出演アーティスト発表にマイファス、NiziUら22組
<JOIN ALIVE 2024>第一弾出演アーティスト発表。氣志團、10-FEET、HYDE、FRUITS ZIPPERら25組
【フォトアルバム】<JOIN ALIVE 2023>YAMAHA&BARKSコラボブースに集まったキャラが立った“楽器人”たち(後編)
【フォトアルバム】<JOIN ALIVE 2023>YAMAHA&BARKSコラボブースに集まったキャラが立った“楽器人”たち(前編)
<JOIN ALIVE 2023>、音楽は最強のコミュニケーションツールだった
【フォトアルバム】2023年7月16日、YAMAHA&BARKS楽器人のコラボブース04
【フォトアルバム】2023年7月16日、YAMAHA&BARKS楽器人のコラボブース03
【フォトアルバム】2023年7月16日、YAMAHA&BARKS楽器人のコラボブース02