Sexy Zone、初のドームツアー開催決定「10年越しの片思いが実った」

ポスト

Sexy Zoneが、自身初のドームツアー<セクシーゾーン ドームツアー2022 ザ・ハイライト>を12月に開催すると発表した。

グループは現在、最新アルバム『ザ・ハイライト』のリリースに伴うライブツアー<セクシーゾーン ライブツアー2022 ザ・アリーナ>を開催中。8月14日(日)に行われた神奈川・横浜アリーナ公演でドーム公演の開催が発表された。以下、当日のオフィシャルレポートをお届けする。

   ◆   ◆   ◆

6月1日(水)に発売したアルバム『ザ・ハイライト』を引っ提げた、Sexy Zone初のサマーツアー<セクシーゾーン ライブツアー2022 ザ・アリーナ>の横浜アリーナ公演が開催。『ザ・ハイライト』は80's、90'sを意識して制作された1枚で、本ツアーのセットや演出もそのコンセプトに基づいたレトロな世界観。今までにない新たなチャレンジとアプローチで会場を大いに盛り上げた。

横浜アリーナ最終日の8月14日(日)昼公演は、開演定刻に中島健人、菊池風磨、松島聡の3人がツアーTシャツを着用し歩いてステージに登場。11日(木)から佐藤勝利が新型コロナの療養・経過観察期間に入り、以降は佐藤を除くメンバーで公演を行っており、そのことをまず自分たちの言葉で説明する。メンバー同士で話し合い、佐藤の想いの分までしっかりとステージに込めると話す3人は、拳を突き合わせて円陣を組み、「頑張っていきまショウリで、行きマリウス!」と不在メンバーの名前も盛り込んで気合い入れ。温かい拍手に見送られて一旦裏に戻り、その後、ライブ本編がスタートした。

メインステージ上部には、往年の音楽番組で使用されていたタイトル表示方法を現代風にアレンジした“セクシーフラップ”を設置。公演を通してすべての楽曲タイトルがそこに表示される仕組みだ。鮮やかな原色が目を引くスタイリングで登場し、「SUMMER FEVER」で客席をクギヅケにすると、その後もセクシーかつスタイリッシュな楽曲で畳み掛けるSexy Zone。〈昭和アイドルコーナー〉では、デビュー曲「Sexy Zone」などのヒットシングルを80's風にアレンジしてお届け。ノースリーブに短パン、ハチマキなどで80'sアイドルに扮した彼らは、途中、ローラースケートのパフォーマンスも。しかし、不慣れなへっぴり腰に場内から笑みがこぼれ、アクロバットの大技をやりそうでやらない……というユニークなフェイントでも楽しませた。

コンサート裏から中継をつないだ早着替えを挟み、次は裸にキラキラと光るシルバージャケットを羽織った衣装で登場。『ザ・ハイライト』のリード曲「THE FINEST」、センターステージの天井から紗幕を垂らした「君がいた夏に・・・」など夏らしい曲を洒落たムードでパフォーマンスする。ファンにクラップのリズムをレクチャーして始まった「ROCK THA TOWN」は、声が出せない状況の中でも手拍子のリズムで会場の一体感を作り上げた。

MCはジャニーズJr.時代の懐かしいエピソードで盛り上がり。先輩のバックでも大胆に投げキッスをしていたという中島を菊池が再現したほか、ダンス中にとにかく腰を振りがちだったという若かりし日の松島のエピソードも。トークが一旦落ち着くと、暗転した場内のモニターに“緊急速報”と浮かび、“さぁ行こう 次のSTAGEへ”の文字が。そして、息を飲んで見つめる会場の目に飛び込んだのは“ドーム公演決定”の特大ニュース。ファンが歓喜のどよめきに包まれる中、3人は自然と抱き合い、「やったー!!」とガッツポーズ。さらにそのまま肩を組んで花道の奥までダッシュし、中島と菊池は感無量の表情を、松島は大きな瞳を潤ませた。

ドームの発表後は一人ずつ今の思いをコメント。「11年間いろいろありましたけど、Sexy Zoneはずっと“挑戦し続ける”という選択をしてきました。そして今回また“挑戦し続ける”というきっかけを、このような形で作ってくださったのは皆さんです。改めてお礼を伝えさせてください。本当にありがとうございます」(松島)、「(東京ドームは)僕たちの一つの夢でした。10年、11年、皆さんにはちょっとお待たせし過ぎちゃったかなとも思いますが、こうしてここで発表できることを誇りに思います。Sexy Zone第二章、皆さん、ついてきてください」(菊池)、「(しみじみと)お待たせ。10年越しの片思いがようやく実ったよ。10年待った、10年経った、10年願ったそのドーム公演にオレたちSexyがたどり着きました! オレたちは最高のコンサートを作ります。なのでSexy Lovers(ファン)は最高の思い出をドームで作ってください。オレたちは、Sexyドームを盛り上げます!」(中島)。

佐藤からのメッセージを預かった松島は、涙声で代読。「ドーム、決まったよ! 10年以上かかったけど、デビュー当時からの夢が叶ったよ。みんなを待たせちゃった分、命を懸けて幸せにするよ。横浜アリーナにいれなくてごめんね。すぐ元気になってステージに戻るね。ドームで待ってるよ」。改めて、会場中が割れんばかりの拍手に包まれた。

念願のドーム公演決定の発表で、会場中が湧く中、バラード曲をしっとりと歌い上げて突入した後半戦。バーカウンターのセットがステージに現れ、ジュークボックス、アーケードゲーム用シューティングゲーム機などレトロアイテムが脇を彩る。ファージャケットでゴージャスに決めた3人は、EDMナンバーでノリノリにダンス。センターステージの床に水が張られ、その中で踊った「Freak your body」はメンバーが躍動する毎に、勢いよくしぶきが上がる夏らしい演出で魅了した。

80's女性アイドルに変身してチャーミングに歌うブロックではメンバーが初期の箱型携帯電話を下げて歌うユニークなシーンが登場。ビジネススーツに眼鏡で登場した〈サラリーマンコーナー〉は再びステージ上での生着替えで湧かせ、ラストスパートはグリーンのセットアップで華やかに。水の演出で魅せた「Forever Gold」、力強い「RUN」のステージは圧巻で、本編ラストソングとなった「Dream」はSexy Zoneの絆を感じることができる演出で、壮大な景色が胸に焼き付いた。

最後の挨拶では、「一生に一度しかないドーム公演の発表。たどり着いたその大きなステージに、Sexy Loversと一緒に愛情をたくさん持って突き進んでいきたいと思います」(中島)、「今日は勝利のファンもマリのファンも一緒に盛り上げてくれてありがとう。生きづらい世の中かもしれないけど、うれしいこと、幸せに感じることもあると思います。その幸せに感じることを僕たちと一緒にシェアしていきませんか? 今日はみんなの愛、たくさん届きました。それをたくさん返していけるように、これからもこのステージで輝き続けたいと思います」(松島)、「一つの夢をみんなで共有できたこと、それが僕はうれしく思いますし、誇りに思います。“今”が一番大事だと思います。明日から普通の日々がまた始まりますが、そんな普通の日々に僕たちSexy Zoneが寄り添えるような、そんな活動をまた明日からできたらいいなと思っています」(菊池)と、それぞれに感謝とドーム公演への意欲を語った。

サマーソングやレトロポップを中心に、“8変化”の衣装やバラエティ富んだ企画・演出で盛り込んだ約2時間半。一瞬も飽きさせない秀逸な構成でアリーナツアーを盛り上げた次なる一手は、いよいよ悲願の初ドーム。“夢の場所”に向かって勢いを増し続けるSexy Zoneを、今、見逃す手はない。

<セクシーゾーン ドームツアー2022 ザ・ハイライト>は、12月16日(金)・17日(土)に東京ドーム、12月24日(土)・25日(日)に京セラドーム大阪で計4日間にわたり開催される。

文◎川倉由起子

この記事をポスト

この記事の関連情報