【インタビュー】KNOCK OUT MONKEY、<猿爆祭>アフタートーク「楽しい祭りにしたかったんです」
■俺らの友達アーティストは
■すげーだろって気持ちですね
──出演アーティストは、ジャンル的に幅広かったけど、それぞれMCでも語っていたように、昔からKNOCK OUT MONKEYとは交流あるアーティストばっかりだったんですよね?
w-shun:そうですね。僕らはライブバンドにしては珍しいのかもしれないけど、それこそアイドルとかクラブ寄りのアーティストとか、ジャンルなど関係なく、おもしろそうであれば、スケジュールが合えば対バンとかイベントに出ていたんで。
ナオミチ:アパレルブランドでフェスへ出店することも多いので、対バンしたことないけど、そっちつながりで仲良くなったバンドとかもけっこういますからね。
w-shun:だから、「このバンドやアーティストに出てもらいたい」って話をした時点で、けっこう特殊な出演者が揃ったというか。
──これだけいろんなスタイルのアーティストが集まったということは、KNOCK OUT MONKEYがこれまでの活動の中でいろんな交流を持ち、またKNOCK OUT MONKEY自体がひとつの型に捉われずに音楽をやってきたことの証でもあるのかなと。
ナオミチ:それはありますね。
w-shun:なんだかんだ付き合いの長いアーティストばっかりですからね。-真天地開闢集団-ジグザグは結成してからの歴は浅いにしても、ずっと気になっていたバンドだったし。
ナオミチ:我儘ラキアとは2年前ぐらいから対バンをすることも多くて。その前からもつながりはあって、名前は知っていたし。
dEnkA:我儘ラキアのバックバンドが、地元の後輩なんですよ。
w-shun:だから意外と自分ら的には違和感がないという。出演アーティストを発表したとき、「なんや、このメンツは!?」となった人もいるかもしれないけど、やってきたことを振り返ると、すごくナチュラルなメンツ。
▲亜太 (B)@<猿爆祭2022>
──自分たちの主催フェスに出演する仲間たちを観ていて、どういうふうに感じていました?
w-shun:なんかね、自分たちのイベントという実感はなかったんですよ。“すげーな、カッコいいな”と思いながらライブを楽しんでいたから。MCとかでいろいろ僕らとのつながりとか言ってもらってありがたいなってのはあったんですけど。その後の打ち上げのときですよね、“あっ、このメンツを呼んだんや”って実感したのは。終わってからは、みんなに感謝しかなかった。あと続けてきて良かったなって。FLOWや打首獄門同好会をはじめ、キャリアあるバンドが多かったから、自分らが続けてきて良かったし、続けててくれて良かった。その最前線でお互いに成長した姿を、あのステージで出してくれたのは嬉しかったですね。
──まさにMY FIRST STORYは、KNOCK OUT MONKEYへの感謝の気持ちをMCで語ってました。
w-shun:嬉しいですね。
亜太:俺個人的には、あの緊張感はなかったけどね(笑)。
──それはPassCodeで飛び入りしたこと?
亜太:そうですね(笑)。普段、自分らのステージとかでベース弾くことには全然緊張しないし、PassCodeのバックでベースを弾くときも緊張しないんですけどね。3日前にPassCode側から「一緒に踊りませんか」ってLINEが来て。ガチでダンス動画と立ち位置のメモが送られてきたんですよ(笑)。その動画も丁寧に、ゆっくりバージョンのやつもあって。そこまでやられたら、こっちも応えるしかないじゃないですか。ただ、立ち上げたアパレルブランドの仕込みもあったし、それをやりながらPassCodeの振りも覚えなきゃいけなかったという。だから<猿爆祭2022>に向けてベースはなにも練習してなかったんですよ(笑)。でもPassCodeと踊るのは貴重な体験で、お客さんが湧いてくれたのも嬉しかったし、関係者がすげー喜んでたっていう。出演者や朝から頑張ってくれたスタッフさんとかが、「めっちゃ楽しかった」と言ってくれて。<猿爆祭2022>をやって良かったなと。
▲ナオミチ (Dr)@<猿爆祭2022>
──w-shunはNOISEMAKERのライブに飛び入りして、「Flag」でコラボしましたね?
w-shun:それも3〜4日前ぐらいに話が来て。NOISEMAKER主催<KITAKAZE ROCK FES.>が、一昨年はコロナで中止になって、代わりに渋谷O-WESTで配信ライブをすることになったんです。所縁あるバンドのボーカルとフィーチャリングするっていう企画で、そのときに初めて一緒にコラボしたんですよ。それがおもしろくて、今年5月の<KITAKAZE ROCK FES.2022>では、それを再現したいからって、KNOCK OUT MONKEYを呼んでもらって、NOISEMAKERのライブに僕もゲスト参加したんです。その第三弾が今回の<猿爆祭2022>のコラボ。僕としては、豪華なカラオケやと(笑)。好きなバンドの好きな曲を、本物の演奏で歌えるっていう。お互いに人柄も分かり合えているから、違和感も全くなくて。ああいったコラボや飛び入りは、バンド主催じゃないと簡単に起こり得ないと思うんです。バンドマン同士だと「ええやん、やろう」ってグルーヴがすぐに生まれるから。昨日も、いろんなところで新しい出会いや、新しいつながりも生まれたと思う。それがお祭りというか。ただ鑑賞しに来ているんじゃなくて、参加しているっていう。
──それぞれ好きなバンドのTシャツを着たお客さんたちが一緒になって、いろんなバンドのライブを楽しんでいる姿が印象的でした。
w-shun:そうですね。僕もそれを実感してました。自分の好きなバンドだけって感じじゃなくて、全部を楽しみに来ていると思ったから。
ナオミチ:-真天地開闢集団-ジグザグのTシャツを着たファンも、NOISEMAKERのライブ中にジャンプしながら楽しんでましたよね。
w-shun:バンド側も、初めて観てくれる人にリスペクトを持ったうえでライブやってましたからね。だから「初めて観たけど、おもしろかった」という感想がすごく多くて。「すげーだろ、俺らの友達バンドやアーティストは」って気持ちですね。
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