【インタビュー】WARPs UPのいま「どんな人も努力をすれば世界を変えるヒーローになれる」
日中混合ボーイズコレクティヴ・WARPs UP。
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WARPsとは「Wind Assemble Radical People-syndicate(=革新的な風を創造できる集団)」の略で、固定のグループではなく、様々なプロジェクトを組み合わせて展開されていく集団だ。WARPs UPはそのひとつで、現在は日中混合の4人で世界に向けた活動を展開。
現在、日本人メンバーのRIKIMARU、SANTAは中国でボーイズグループ「INTO1」のメンバーとして活動しており、中国人メンバーのLANGYI(ランイー)とMINGJUN(ミンジュン)は日本でリリースを続けている。先月6月にもニューシングルをリリースし、8月には朝日放送『ミューパラTV』のマンスリーアーティストにも選出されている。
そんなWARPs UPから、今回LANGYIとMINGJUNがBARKSに初登場。6月にリリースされたニューシングル「HERO_誓」についてや、日本での活動について丁寧な日本語で語ってくれた。
◆ ◆ ◆
■自分らしくあることの大切さに気付いて、自分の実力がついてきた
──BARKS初登場なので、まずはお2人の自己紹介をお願いします。ダンスはいつ頃から始めましたか?
LANGYI:僕は大学の時に授業で練習をしていたんですが、芸能活動を始めてから本格的にプロフェッショナルなダンスを学び始めました。
MINGJUN:僕も同じです。僕とLANGYIは、中国でTVのオーディション番組に出演して同じグループに所属していたんです。その後、エイベックスから新しい日中混合のボーイズグループの話をいただき、来日しました。もともと『名探偵コナン』や『NARUTO』など日本のアニメが好きでしたし、日本の文化も知りたかったので、いつか日本に行ってみたいと思っていたんですよね。ちなみにいまは、『SPY FAMILY』や『鬼滅の刃』などを楽しく見ています。LANGYIは日本のドラマが好きだったんですよ。
LANGYI:最近は『新聞記者』というドラマにハマりました。社会派もラブストーリーも好きですね。もともと日本の文化が好きだったんです。それに、日本にはいろんなダンスボーカルグループがありますし、中国や韓国とも違う雰囲気ですごく興味があったんです。なによりも、日本のグループは、とても長い期間、活動を続けていることが多いのですごいなと思ったんですよね。
MINGJUN:中国ではアイドルもアーティストも、年齢のリミットが早いんですよ。22歳か23歳くらいまでしか、チャンスがないんです。
──日本での活動に不安はありませんでしたか?
LANGYI:1人ではなく、ふたりで来日をしたので、すごく心強かったですね。
MINGJUN:僕はアーティストになる前に、韓国で半年間くらい練習生をしていたことがあるんです。なので、他の国で暮らすことに不安はなかったですね。
──最初に来日したときは、どんな刺激を受けましたか?
LANGYI:最初に日本に来たときに、日本人メンバーが、あまりにもダンスが上手くて、自信を無くしたことがあったんです。でも、一緒にレッスンを受けていくうちに、メンバーから、「自分の好きなことと、自分の好きなスタイルを続けた方がいいよ」というアドバイスをもらい、自分らしくあることの大切さに気付いて、自分の実力がついてきたんです。そこでやっと自分のカラーが分かってきたんですよね。
──それはどんなカラー?
LANGYI:僕はジャズファンクのフェミニンな感じが好きなんです。たまに“男らしくない”と言われることもあるんですが、そこに性別は関係ないですよね。今の時代は自分が、何が好きかが大事ですし、何よりも、好きなことを続けることが大切なんだと思います。
MINGJUN:実際にLANGYIがジャズファンクのジャンルでパフォーマンスしている時は、すごく魅力を感じます。僕も来日したてのときは、“自分はダンスがうまい”と思っていたんです。でも、日本人メンバーのパフォーマンスを見て僕も自信を無くしました。それから3年程ダンスをしていくうちに、自分は自分だからこそ、自分を突き詰めることだけを考えるのが大事だって気づいたんです。
──MINGJUNさんの得意なジャンルは?
MINGJUN:フリースタイルです。
LANGYI:本当にすごいんですよ。曲の雰囲気や歌詞のイメージを掬い取るダンスが上手いんです。前にKing Gnuの「白日」に合わせて踊っているのを見てすごく感動しました。
──素敵ですね。さて、今回はおふたりでの新曲のリリースとなりますが、最初に「HERO_誓」を聴いたときに、どんな印象を持ちましたか?
LANGYI:デモを聴いたときに、ライブでやったらカッコいい壮大な曲だと思いました。
MINGJUN:オリンピックソングのようですよね。
LANGYI:今年はワールドカップのサッカーなどがありますから、欲を言えばテーマソングをやりたいと思いました。まだそれは無理かもしれないですが、もっと頑張って有名になって、いつかそういったチャンスが欲しいですね。
──今回は日本語と中国語でのリリースになりますね。
LANGYI:この作品は特に歌詞のメッセージを伝えたかったので、僕たちのこれまでの、言語をミックスしたスタイルではなく、中国語と日本語とバージョンを完全に分けることにしました。
MINGJUN:日本語は“た”と“だ”が難しくて。いつも混乱してしまうんです。
LANGYI:僕も「♪目の前に咲いた花も~」というのが本当に聞き取れなくて、すごく大変でした。でも、マネージャーさんから何度も教えてもらい、今はやっと言えるようになりました。ぜひ注目して聴いてもらいたいですね。
──日本語は難しいですよね。
LANGYI:難しい!
MINGJUN:でも、いつか日本語のラップがたくさんある曲を歌ってみたいです。
LANGYI: MINGJUNはラップがすごく似合うんです。僕も挑戦が好きなのでいつかやってみたいですね。大変だと思いますが、中国には「死ぬまで勉強する」という言葉があるんです。その言葉通り、僕もずっと勉強していきたいですね。
MINGJUN:この曲には、どんな人も努力をすれば、世界を変えるヒーローになれるというメッセージが込められているんです。聴いた人たちの背中を押す曲になっているので、そのメッセージも受け止めてくれたら嬉しいです。
LANGYI:この曲はすごくメロディがキレイで、壮大なミディアムナンバーになっているんです。そして、聴けばポジティブになれる明るい曲なんですよね。空や海を感じますし、自分の世界を飛びましょうと思ってもらえる曲なんです。
──ミュージックビデオもすごく素敵なものに仕上がっていますね。
MINGJUN:飛ぶシーンがあるんですが、そこは、今までやったことがないので大変でしたね。怖くはなかったんですが、難しかったです。
LANGYI:飛ぶときって表情管理が難しいんですよね。スローモーションにしたときに、変な顔になっちゃうので、カッコいい表情をキープしながらのジャンプは難しいんですよ(笑)。
MINGJUN:さらにステージには鏡が敷き詰められていたんです。そこに太陽の光が反射して、本当に暑かったんです!
LANGYI:天気はそこまで晴れていたワケではないんですが、反射ってすごいんですよ。
MINGJUN:その時に、チョーカーをしていたんですが、思いきり日焼けをしてしまって、2か月間くらい首の日焼け跡が消えなくて、ずっとチョーカーをしているようでした(笑)。
LANGYI:やっとよくなったよね(笑)。
──あはは。その甲斐があって、鏡もすごく効果的に使われていましたね。
LANGYI:初めての経験だったので楽しかったです。たくさん見てもらいたいですね。
──次はどんなミュージックビデオを作ってみたいですか?
LANGYI:今度は、アニメと実写をミックスしたミュージックビデオを作ってみたいです。
MINGJUN:以前、CG合成をしたミュージックビデオを作ったことはあるんですが、さらに高度な作品を作ってみたいですね。
──お話を聞いていると、お2人ともやりたいことが溢れているんですね。
LANGYI:たくさんあります!
MINGJUN:そうですね。いまは創作意欲に溢れているんです。
LANGYI:これからは感動するようなバラードも歌いたいですし、セクシーでダークな曲も歌いたいです。以前、「Pleasure」という曲で、アニメ『フルーツバスケット』のオープニング曲を歌うことができたんです。アニメファンとして、それはすごく嬉しかったので、またアニメの曲も歌いたいですね。
MINGJUN:いいね。いつか叶えたいね。
LANGYI:あとは、もうすぐ27歳になるんですが、心は永遠の18歳なので、少年感あふれる曲もやりたいですね。
MINGJUN:え…! 僕はもっと大人の曲がいいな…。
LANGYI:(さえぎって)どっちもできます!
──あはは。たのしみにしていますね。お話していると、キャラクターの違いが感じられるのですが、お互いどんな性格だと思いますか?
MINGJUN: LANGYIは、大人に見えるんですが、心がベイビーなんですよ(笑)。
LANGYI:少年です!
──どんな時に感じますか?
MINGJUN:……全部ですね(笑)。仕事をしている時は年上だなって思うことがありますが、それ以外はやっぱりクレイジー!
LANGYI:クレイジー(笑)! でも僕だけじゃないですよ! 日本人メンバーもクレイジーです(笑)。僕は人見知りなので、新しい友だちに会った時は静かに座って何も言わないんですよ。MINGJUNも最初に会った時は、すごくクールだと思ったんです。でも知っていくうちに、子どもっぽいところもあって、話すことが好きで、友達作りが上手なんです。僕はその能力がないので、すごくうらやましいですね。
MINGJUN:僕は思ったことをすぐに言うタイプなんですが、LANGYIは“どうやって言おうか”って悩んで考えるタイプだよね。
LANGYI:言わない! 考えている間に1週間くらい経っちゃう!
MINGJUN 1週間前のことをどうして今言うの、ってことはよくありますね(笑)。
──本当にタイプが違って面白いですね。では最後に、この曲をどう聞いてもらえたら嬉しいですか?
LANGYI:この曲は歌詞をしっかり読んでもらえると、“もっと肩の力を抜いて、自分らしく前に進もう”という気持ちが伝わると思うんです。いま、社会にはいろんなルールがありますが、良いものはキープして、悪いルールは気にしないで、自分の人生、夢を実現するために頑張りましょうとエールを送りたいです。
MINGJUN:この曲を聴いて、力が湧いてきてくれたら嬉しいです。ぜひたくさん聴いて下さい!
取材・文◎吉田可奈
■「HERO_誓」
Streaming / Download:https://warpsup.lnk.to/hero_sei
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