【インタビュー後編】PSYCHIC FEVER from EXILE TRIBE、多才な個性の7人が待望のデビューアルバム『P.C.F』リリース

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多才な個性と7人全員による迫力のマイクパフォーマンスを武器に活動してきたPSYCHIC FEVER from EXILE TRIBE。7月13日に待望のデビューアルバム『P.C.F』をリリース。それぞれの楽曲にまつわるエピソードや、8月から半年間に渡るタイでの武者修行についてなど、メンバーを代表してボーカルの小波津 志とWEESA、ラッパーのJIMMYに話を聞くインタビューの後編をどうぞ。

■勢いだけじゃなくて苦労してきたことも詰め込まれた作品になったと思う
■皆さんの人生に寄り添える曲が見つかるアルバムになっているんじゃないかな


──インタビュー前編で話してくれたようにレコーディングの細かい部分を読みながら楽曲を聴いていくと、より深く楽しめるし、自分がカラオケでも歌う時にも役立ちそうだなと思ってしまいました(笑)。

WEESA:ぜひ皆さん歌ってください(笑)。

──ちなみに、カラオケは行きますか?

WEESA:めちゃくちゃ行きますね。僕は東京に来た頃、ボーカルの練習はカラオケでやっていましたし。

JIMMY:メンバー同士でも行きますよ。僕はオリジナルラブさんの「接吻」が好きで、必ず歌います。僕はまだ20代ですが、ああいう大人のセクシーな恋愛の感じはいいなと思うし、あんな風に熱唱する感じはいつか個人的にも、そしてPSYCHIC FEVERとしても出せたらいいなと思いながらいつも歌っている、お気に入りの曲です。

小波津 志:僕は音数が少なくて、声で伝えるみたいな楽曲がすごく好きで。川崎鷹也さんの「魔法の絨毯」や「サクラウサギ」をよく歌っています。

WEESA:僕は尾崎豊さんの「I LOVE YOU」が大好きで、必ず歌います。尾崎豊さん、めちゃくちゃかっこいいですよね。僕は音楽をDIGするのが大好きなんですが、高校1年生の時に尾崎豊さんを知って、ライブ映像も見まくっていました。

JIMMY:ドンピシャだったんだよね。15歳の時に「15の夜」を知るっていう(笑)。

WEESA:そうですね(笑)。

──3人とも、楽曲に人間性が色濃く反映した曲を好まれているんですね。

WEESA:確かにそうかもしれないですね。

JIMMY:僕らの世代ってSNSもあったりしていくらでも深掘りできるから、僕は曲だけじゃなくインタビュー記事とかも結構読むんですね。アーティストがどうやってこの音を作っていったかとか、そういうところからもどんどん興味を持って好きになっていったりします。僕自身趣味で音楽制作をやっているし、(小波津は)ギターをやっていて、WEESAは歌詞も書ける。本当に音楽が好きなメンバーが揃っているグループだなって、改めて思いますよね。


▲小波津 志

──そんな音楽好きなメンバーが揃ったPSYCHIC FEVER。今作には、グループ名をタイトルに掲げた楽曲もありますね。

WEESA:僕らが初期から歌っている曲で、ライブでも最初に歌うことが多いですね。サビで志くんが「PSYCHIC FEVER!!」って叫ぶんですけど、めちゃくちゃPSYCHIC FEVERならではな1曲だと思います。

小波津 志:「新たな時代のドラマ」っていう歌詞もあるんですが、ここは踊っていてすごく「やってやるぞ!」「これが俺らだ!」みたいな気持ちになるんですよね。

JIMMY:この「PSYCHIC FEVER!!」という曲は、10年後でもかっこよく歌っていたいし、かっこよく踊りたいよねってチームで話し合った曲です。これも僕が振り付けやらせていただいているんですが、自分たちが得意とする大ぶりな感じで、特徴的なPSYCHIC FEVERのポーズも出てきます。グループとしての年数を重ねながら、自分たちの経験とかスキルの向上によってずっと成長させていきたいと思える曲でもありますね。


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──スケールの大きな「Spread The Wings」や「Spark It Up」、そこから「Bitter Sweet」への流れもすごくライブ感がありますよね。

JIMMY:「Spark It Up」は、絶対にライブで盛り上がる自信がある曲です。2~3年前からあたためていた曲なんですが、やっと皆さんに聴いていただけるからすごく嬉しい。早くライブでやりたい1曲です。

WEESA:そこからの「Bitter Sweet」なんですが、この曲はメンバーイチ押しと言っても過言ではないくらい。

JIMMY:メンバー人気No.1(笑)。

小波津 志:ちょっとほろ苦い感じのラブソングではあるんですが、人生の中で悩んでいたりうまくいかないことがあったりした時の心情もしっかり描かれているんですよ。

JIMMY:悔しい思いをしたからこそ、成功した時の喜びがより大きく感じたりしますよね。ありがたみがわかるというか。

WEESA:そうそう。


▲WEESA

──「Bitter Sweet」は、テストが平均点っていう素朴なワードとJimmy Chooを買ってあげたいみたいな言葉が共存している点が面白かったです。

小波津 志:たしかに(笑)。

WEESA:テストの部分は僕ですね(笑)。結構ひとりひとりの等身大なところからリリックが生まれることも多いんですが、僕みたいに(当時まだ)高校生だったりしたこともあってこういう表現が出てきたりしているんです。理由もなくフラれるとか、若いほろ苦さ(笑)。その点JIMMYくんは、そういうちょっと大人っぽいセクシーな感じもリリックに出ていて。

JIMMY:大人デートね(笑)。

──曲を世界観として楽しむだけじゃなくて、メンバーの個性とかキャラクターも意識しながら聴いていくとより楽しめるかもしれないですね。

JIMMY:はい。どの曲もそうなんですが、リリックを書いてくださる方々が、僕らが日頃口にしている言葉やアンケートなどから、メンバーそれぞれの中身を汲み取ってくださっているんです。

小波津 志:それくらい、等身大。

JIMMY:だから、歌詞カードというより1冊の本を読んでるんじゃないかってくらいの感覚になれるというか。どの曲にも、そして1枚のアルバムとしても、ちゃんと起承転結があるんですよね。「俺ら行ける!行ける!」っていう勢いだけじゃなくて、自分たちが苦労してきたこともグッと詰め込まれた作品に仕上がっていると思うので、きっと皆さんの人生の苦楽にも寄り添って置き換えられるような曲が見つかるアルバムになっているんじゃないかなって思います。


▲JIMMY

──8月からは半年間、タイでの武者修行も始まるそうですね。

WEESA:僕たちはグローバルアーティストを目指していて、ビルボードチャートグローバル1位になることが最大の夢なんですが、そのための第一歩でもあります。タイは今、音楽シーンがすごく盛り上がっているんですよね。

JIMMY:そこに僕たちのパフォーマンスを届けるというのもそうですし、向こうのアーティストとコラボをしたり、SNSを使って自分たちのリアリティーショーの発信をすることも考えています。僕たちのタイでの生活を、日本の皆さんだけじゃなく世界中の人に見てもらえればと思って。

小波津 志:日本にいる時よりも、僕らの素を見てもらえるんじゃないかっていうね(笑)。

JIMMY:(笑)。そういうコンテンツがたくさんあるので、ぜひ楽しみにしていただきたいです。

小波津 志:半年いたら、いろんな意味でめっちゃ濃くなってそうですよね(笑)。

WEESA:海外のカルチャーに触れて、より大きくなっていたいなって思います。海外で音楽活動が出来るってなかなかないことだから、スポンジみたいにいろんなことを吸収してきたいです。

小波津 志:僕は今回初めての海外なんですが、沖縄から東京に来ただけでも文化とか生活の違いを感じたくらいなので、タイではもっといろんなことを感じ取るんだろうなって思います。言葉の壁もあるから、最初のひと月はどうなることやらって感じだけど(笑)。

JIMMY:未知数(笑)。でもそこは音楽がありますからね。僕らもタイの音楽は好きだし、音楽だから繋がれる部分はあると思っていて。自分たちがこれまで培ってきたパフォーマンスや音楽で、打ち解けていければと思います。

──では最後に、このグループでこういう夢を叶えたいとか、こんなことにトライしてみたいという抱負などを聞いてみたいのですが。

小波津 志:僕らの楽曲が、世界中の皆さんの人生の一部になれたらと思います。乗り越えなきゃいけない壁もあると思うし、難しい部分もあるとは思うけど、今回のタイをきっかけにグループとしてももっと大きく濃くなって、ワールドツアーが出来るようになりたいです。

WEESA:ワールドツアー、やりたいです。PSYCHIC FEVERは多種多様でクリエイティブなメンバーが多いので、ワールドツアーをやるにしても、僕らにしか出来ない見せ方ができると思うんですよね。ビートボックスもそうだし、僕は絵を描いたりするのも好きなので絵を使ったものとか、PSYCHIC FEVERならではのパフォーマンスをどんどん見せていきたいです。

JIMMY:僕は、全世界の人を自分たちのライブに呼びたいという夢を持っています。音楽って、言葉とかいろんなものを超えると思うんですね。自分自身も音楽に助けられた部分があるし、アーティストの道を目指したのも音楽が大好きだったから。それを今度は次の世代の人たちに感じてもらえるような音楽を作っていきたいです。自分はラッパーなのである意味ボーカルより言葉をストレートに伝えることができるから、歌詞もいつかは自分で書きたいと思っています。お互いをもっと知って、高め合って、その時その時の等身大を自分の言葉で世界に発信して、一緒に楽しめるようなライブを作りたい。そうやって、自分たちなりのLove、Dream、Happinessを形にしていきたいなって思います。


取材・文:山田邦子

◆インタビュー前編はこちら

リリース情報

デビューアルバム『P.C.F』
初回生産限定盤(CD+Blu-ray)
¥4,400- (tax in)
初回生産限定盤(CD+DVD)
¥4,400- (tax in)
通常盤(CD) / ¥3,300
★全形態スリーブ仕様
収録内容
▼CD ※全形態共通
1. Hotline
2. Choose One
3. Best For You
4. Tokyo Spiral
5. Spread The Wings
6. Spark It Up
7. Bitter Sweet
8. Snow Candy
9. PSYCHIC FEVER!!
10. Hotline (Remix) feat. JP THE WAVY
▼DVD ※初回盤共通共通
OMI LIVE TOUR 2022 “ANSWER...” OPENING LIVE ~P.C.F~@ ぴあアリーナMM
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