FKJ、米NPRの人気企画「Tiny Desk Concert」登場＆7月15日には日本語帯・解説書付の限定盤LPリリース

先月待望の最新作『V I N C E N T』をリリースし、レイドバックしたビートに、ピアノやギターのメロウな音色が織りなす極上のグルーヴで多くの音楽ファンに愛されているFKJが、米NPRの人気企画「Tiny Desk (Home) Concert」に登場した。

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緑豊かな熱帯雨林に囲まれた自宅スタジオで撮影された今回のセッションでは、最新作から「New Life」「IHM」の2曲、コンピレーション作品に提供した「TUI」、一つの即興曲、そしてEP作品『Ylang Ylang』のタイトルトラックの5曲を披露している。


以下、NPR Musicの解説より

FKJの曲作りを見ていると、まるで音楽のテトリスをしているようだ。ある瞬間、彼はドラムセットから荒々しいリズムを引き出し、次の瞬間、ビートが始まる前に楽器を乗り越えてマイクを手にする。

このプロセスを見逃さないためには、ずっと目を見開いておく必要がある。これはライブプロダクションの教材ビデオではないし、FKJ（French Kiwi Juiceの略、ヴィンセント・フェントンのアーティスト名）は彼の天才ぶりを説明するためにここにいるのでもない。このフランス人プロデューサー兼マルチインストゥルメンタリストは、マセーゴの「Tadow」をサポートしたことで有名だが、ここではその名残があるのみだ。これは新しいジャズであり、耳と目を楽しませるシンセサイザーのスペクタクルである。

これを見れば (本人も認めている通り)、フェントンはスタジオで一日中作業をしていることが想像できる。「IHM」ではギターを手にベースラインにワウペダルのエフェクトを加えているが、その動作はとても自然であり、カメラマンもその動作についていくのに必死で、フェントンのピントが合ったり外れたりしているのすら心地よい。

時折、ギターで完璧なフレーズを奏でたときに (努力からか恍惚からかわからないが) 彼はニヤりとした表情を見せる。そして、あなたも同じような感動を覚えるかもしれない。この作品には、ASMRのような快感と、倉庫で行われるエレクトロニック・フェスティバルのような情緒的な喜びがある。もしかしたら、音楽が終わったとき、私が感じたように、あまりに大きく、あまりに満ち足りた沈黙を感じ、スクリーンを壊して、彼と一緒にジャングルで踊りたくなるかもしれないのだ。ーーNisha Venkat | July 7, 2022

超ロングセラーとなったデビューアルバム『French Kiwi Juice』以来、5年ぶりにリリースした2ndアルバム『V I N C E N T』。南国にある自宅スタジオにて、Wi-fiのない環境でレコーディングが行われ、サンタナ、リトル・ドラゴン、トロ・イ・モア、((( O ))) といった豪華ゲストも参加した本作では、エレクトロやネオソウル、ヒップホップ、トラップはもとより、アンビエントやポスト・クラシカルからフィールド・レコーディングや民族音楽、サンタナのラテン・ロック、そして子守唄とゴスペル・バラードまで、様々な音楽の断片を聴き取ることができる。ジャンルにとらわれず、変化し続ける時代のトレンドに合わせて常に新しい世界を開拓しつつも、唯一無二のスタイルと美学を貫くFKJ。世界的なロックダウンの中、文字通り現実世界から切り離され音楽の無限の可能性を探求することで、表現力豊かで感動的なアルバムが誕生した。

FKJ待望の2ndアルバム『V I N C E N T』は、CDとデジタル/ストリーミング配信で好評発売中。さらに、来週7月15日 (金)には、日本語帯・解説書付の限定盤LPもリリースされ、国内盤CDと日本語帯付限定盤LPは、オリジナルTシャツ付セットでも発売される。



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