ヨルシカ、新曲が道枝駿佑×福本莉子W主演映画『今夜、世界からこの恋が消えても』主題歌に決定
ヨルシカの新曲「左右盲」が7月29日公開映画『今夜、世界からこの恋が消えても』の主題歌に起用されることが発表となった。
◆ ヨルシカ 画像 / 動画
『今夜、世界からこの恋が消えても』は、一条岬の同名恋愛小説をなにわ男子の道枝駿佑と福本莉子のW主演で映画化。眠りにつくと記憶を失ってしまう“前向性健忘”を患ったヒロイン・日野真織(福本莉子)と、そんな彼女を献身的に支えるも、自らも大きな秘密を隠し持っている主人公・神谷透(道枝駿佑)の儚くも切ない愛の物語だ。
新曲「左右盲」について、n-bunaは「相手の顔や仕草を少しずつ忘れていくことを左右盲になぞらえて書いた楽曲です。オスカーワイルドの幸福な王子を歌詞のモチーフにしています」と今作の世界観を独自の解釈で捉え、形にしたとコメント。右と左のとっさの区別がつかない様を記憶が少しずつ失われていく真織になぞらえ、繊細で澄み渡りながらも切なさが溢れる楽曲に仕上がっている。
主題歌をひと足早く聞いた道枝は「映画の世界感にぴったりな、すごくいい曲だなと思いました」と、主題歌と『セカコイ』との調和性について触れた。福本は「最後の歌詞が、この物語と同様に切ないところがすごくいいなあと思いました。ヨルシカさんに歌っていただけて嬉しいです!」と喜びを露わにした。
また、ヨルシカの音楽を聴きながら本作を執筆していたという原作者の一条岬は、「映画の余韻を彩ってくださる素晴らしい曲」と絶賛。映画音楽を統括している亀田誠治は、「J-POPの地平線をくまなく見渡したところ、この『セカコイ』の物語性を表現できるのはヨルシカの世界観しか考えられず、ヨルシカと僕は音の往復書簡のようにやりとりを重ね「左右盲」という尊い楽曲が生まれました」とコメントした。
また「左右盲」楽曲の一部を使用した最新予告映像が東宝YouTubeチャンネルで公開されている。以下に、n-bunaや亀田誠治などのコメントをお届けしたい。
▲(c) 2022「今夜、世界からこの恋が消えても」製作委員会
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「相手の顔や仕草を少しずつ忘れていくことを左右盲になぞらえて書いた楽曲です。オスカーワイルドの『幸福な王子』を歌詞のモチーフにしています。
映画版とリリース版で楽曲のアレンジが少し変わっています。映画版では世界観に合うよう映画音楽を統括されている亀田誠治さんと相談しながら、冒頭の生活音的なサンプリングを減らして優しくアコギを聞かせる編成にしたり、最後のサビに男女でのコーラスを入れたり。よりエンディングに寄り添った、少しドラマチックなアレンジになっています。そのちょっとした違いも映画の中で楽しんでもらえたら幸いです」──n-buna (ヨルシカ)
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「時に素晴らしい小説は、読んでいるうちにあたかも自分がその小説の中にいるような感覚になることがあります。ある時から僕も、自分自身がこの『セカコイ』の物語の登場人物のような気持ちになっていました。いい歳こいたオッサンが40年前の学生時代にタイムスリップして、真織や透や泉の三人の輪の中にいるような・・そんな奇妙な既視感です。
この映画『セカコイ』には“人が人の幸せを願い、祈る気持ち”が通奏低音のように流れています。ですから音楽は、劇中のサウンドトラックから主題歌まで一筆書きで淀みなく設計する必要がありました。J-POPの地平線をくまなく見渡したところ、この『セカコイ』の物語性を表現できるのはヨルシカの世界観しか考えられず、ヨルシカと僕は音の往復書簡のようにやりとりを重ね「左右盲」という尊い楽曲が生まれました。映画『セカコイ』の物語に寄り添い、この時間軸でしか存在しない尊い音楽が、登場人物の心と、映画館で映画を見る人の心をつなぎます」──亀田誠治 (映画音楽)
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「分かつことのできない優しさと悲しさ。
その陰影すらも表現された素晴らしい曲だと思います。
自分にとってヨルシカさんは、安易に好きと言えないくらいに好きなアーティストでした。
繊細で、切れ味に優れ、抜群の世界観がある楽曲の虜になっていたからです。
「左右盲」を初めて聴いた時の衝撃は忘れません。
原作で目指していた、光のような、悲しみのような優しさが体に流れ込んできました。
喜劇でも悲劇でもなく、優しいだけでも悲しいだけでもない。
そんな映画の余韻を彩ってくださる素晴らしい曲だと感じています」──一条岬(原作者)
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