【俺の楽器・私の愛機】791「四半世紀苦楽を共にした5弦フレットレスベース」

【TUNE GAP 518 FL】（長野県 安曇野市　Yab.　57歳）


確か35歳ごろ、お茶の水のアウトレットショップで遭遇。たまたま出張で上京し、せっかくだからとお茶の水へ…見て回るだけのつもりだったのだが…新古品のこの子を見つけた時の衝撃ったらなかった。

この子と出会う更に15年前…GAPは38万円くらいし、当時のオレにはとても手が出なかった。まずはその値段にビックリ…15万円！？これは…運命の一本かも？と思い、即試奏をお願いし…何ともふくよかな音色は、正に探し求めていたものだった。えぇと…カードの限度額は？…通らば…通ったよ！！

ってなワケで、この子はオレの養子になったのでした。その後、数々のセッションに、ライヴに、レコーディングにと大活躍し、ペグ（クロコダイルロック）その他がヘタって来て、だまし切れなくなったのが5年前…思い切って尼崎の本社へリペアに…

蘇って帰ってきたこの子に、改めてホレ直した次第。これまで四半世紀、オレの拙い演奏に付き合ってくれた相棒…この次リペアに出すときにはオレも80歳近くかな？その頃まで、プレイしているかわからないけど、この子はもうかけがえのないオレの手足…一生もんの一本なのです。


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5弦フレットレスという人を選ぶ仕様が極端な値下げを断行させてくれたんでしょうね。そりゃラッキーでした。こういう出会いがあるから楽器店巡りはやめられないんだよな。やめないと破産するけど。次のリペアの頃はYab.さんも80歳近くとのことですが、おそらく人間の方もリペアを繰り返している頃かもしれません。いたわりながらも恐れずに冒険し続けるのが大事なことだと思っています。きっと人間も楽器も。一生転がり続ける、まさにロック・アンド・ロールですね。（JMN統括編集長 烏丸）


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