【インタビュー】iScream、様々な愛の形やレベルアップしていきたい思いを込めた1stアルバム『i』
約1万人が参加したオーディションでグランプリを獲得したRUIと、ファイナリストのYUNA、HINATAの3人で結成されたiScream。昨年6月に「Maybe...YES EP」でデビューし、今年発表したデジタルシングル「つつみ込むように...」と「茉莉花 -Jasmine-」はチャートアクションも好調で、今後の活躍が大いに期待されている次世代ガールズユニットだ。そんな彼女たちが、1stアルバム『i』をリリース。自分たちの愛や思いをしっかり反映させることが出来たと胸を張る3人に、完成までのエピソードを聞いた。
■「i」は「I(私)」と「愛」、それらを叫ぶっていう意味があります
■たくさんの人にアイを叫んでアイを共有するグループになっていきたい
──1stアルバム『i』が完成した今のお気持ちを聞かせてください。
RUI:iScreamとしての楽曲が13曲もあるんだということが、率直に嬉しいです。デビューしてまだ1年も経っていないのに、この早い期間でこれだけたくさんの曲を、たくさんの方と一緒に作ることができて本当に恵まれた環境の中で活動ができているのを感じています。スタッフの皆さんへの感謝の気持ちはもちろん、(何事も)当たり前じゃないんだなということを感じています。
──配信シングルやEPのリリースももちろん嬉しかったと思いますが、アルバムはまた違った喜びもあったのでは?
YUNA:そうですね。レコーディングの時は「アルバムの楽曲を録るんだ」という意識はありました!こうして出来上がった13曲を通して聴いた時は、すごく感慨深かったです。ひとつひとつの楽曲に自分たちの思いがこもっていますし、「好き」というところから入った楽曲ばかりなので、かなりこだわってレコーディングをしました。アルバムだからこその一面も、しっかり出ていていると思います。
──改めて、iScreamの自己紹介みたいな作品が出来たということかもしれませんね。
HINATA:はい。今まで挑戦してこなかった楽曲も結構ありますので、幅が広がったなと思います。iScreamの新しい一面が見られると思うので、これまで応援してくださっていた方も、初めてこのアルバムで知っていただく方にも、iScreamはいろんな曲が歌えるんだなっていうことが伝わればいいなと思っています。
──では改めて、iScreamはどういうグループなのか聞かせてください。
RUI:私たちは、2018年に開催された『LDH Presents THE GIRLS AUDITION』を経て2019年に結成しました。そこから2年間はコロナ禍ということもあってなかなか思い通りの活動ができなかったんですが、みんな同じ寮で生活をしているので、アカペラの練習をしたり、自分たちでダンスの振り付けを作って練習したりして、スキルアップの時間に繋げていました。去年の6月23日にデビューをさせていただいたんですが、EPや配信シングル、そしてアルバムと、恵まれた状況の中でリリースさせていただいています。いろんなジャンルの楽曲をダンスしながら歌うという武器を持ち、それぞれの個性のいいところをぐっと集めて、三位一体でパフォーマンスをする3人組ガールズグループです。
▲RUI
──3人はアカペラでも歌えるというのが強みでもありますが、歌はやはり子供の頃から?
HINATA:実はみんな、歌じゃなくてダンスから習い始めたんです。私自身、歌うことは好きだったけどすごく音痴だったんです(笑)。それを心配した母が、ダンススクールに通ってまずはリズム感を身につけたらどうかということでダンスを始めたんです。そこから歌へと繋がっていきました。
RUI:私も4歳の頃にダンスを初めて、ずっとバックダンサーになりたいと思っていたんです。でも、ダンスだけじゃなくダンス&ボーカルスクールなどにも通ううちに歌いながら踊るお姉さんたちに憧れるようになり、E-girlsさんや安室奈美恵さんのライブを見て、自分もこうなりたい、こういう風にキラキラしたいと思ったのがきっかけで、アーティストになりたいという夢に変わっていったんです。小学3年生ぐらいから、本格的に歌を習うようになりました。
▲HINATA
──「つつみ込むように...」でのホイッスルボイスなど、YUNAさんは絶対に歌からだと思っていました。
YUNA:私も4歳からダンスを始めました。もともと歌うことは好きだったけど、小学5年生の時に通っていたダンス&ボーカルスクールの校長先生に「ボーカルも始めない?」って言われてやってみようかな、と思って始めたんです。でもステージで歌ったりダンスしたりしている自分が一番好きで、一番素でいられるという部分があったので、アーティストになりたいなと思うようになりました。
▲YUNA
──皆さんはオーディションを勝ち抜いてこられたわけですが、合宿では全員で頑張らなきゃいけない状況であると同時にライバルでもあって。複雑な気持ちなどはなかったのでしょうか。
RUI:YUNAはオーディションの前から同じ選抜のグループだったから一緒に歌うこともありましたし、ライバルではあるけど仲は良いという関係性だったんです。そういうところには慣れていたから、オーディションでもバチバチ戦うというよりは、一緒に頑張ってきた仲間だからこそ、このオーディションにみんなで受かってみんなでダンス&ボーカルグループになりたいと思っていて。それこそガールズグループって、E-girlsさんもそうですが大人数というイメージを持っていたので、オーディションの結果が発表された時は、私が思い描いていたダンス&ボーカルグループとしてデビューはできないのかもしれないなっていう気持ちの方が大きかったんですよね。
──じゃあ3人という単位でグループを組むことになった時は、びっくりしたところもありました?
HINATA:LDHで、3人でダンス&ボーカルというグループはなかなかなかったので確かにびっくりしました。でも個人的には、大人数より少人数のグループになりたいと思っていたから嬉しかったです。
──iScreamというグループ名が決まった時はどんな気持ちでした?
YUNA:ちょっとかっこいい感じの、聴き馴染みのない名前になったりするのかなって思っていたんですが、「iScream」と聞いてまず食べ物の「アイスクリーム」かと思って(笑)。でも由来を聞くと「i」は「I(私)」と「愛」、それらを叫ぶっていう意味があると。これから活動していく中でたくさんの人にアイを叫んで、アイを共有するグループになっていくようにということを聞いた時に、すごく納得しました。自分たち自身がアーティストになりたいと思ってきた気持ちや、これから歌とダンスで届けていきたい内容がこのグループ名に詰まっていたので、一瞬で大好きなグループ名になりました。
──2021年6月23日に「Maybe...YES EP」でデビューされたわけですが、たくさんの反応があったようですね。
RUI:実は、私たちがデビュー前にずっと練習していたのは「Scream Out」だったんです。だから「Scream Out」でデビューをするのかなと思っていたんですが、ちょっとテイストの違う、ポップで可愛らしい「Maybe...YES」でデビューと言われたので、まず驚きがありました。ドラマ『お茶にごす。』のエンディングテーマにも決定して、想像以上の方から「おめでとう」と言ってもらえたのも嬉しかったですし、こうやって自分たちの曲が広まっていくのかというのも感じました。この曲のサビを口ずさんでくださったり、サビのダンスを覚えてライブに来てくださる方もたくさんいて、キャッチーなあの楽曲だったからこそみんなの頭に残りますし、逆に今回のリード曲「茉莉花 -Jasmine-」のような大人っぽい楽曲を出した時に、デビューの頃との変化も見えやすくなったりするんだなということも感じましたね。
──今お話に出た「Scream Out」は、デビューライブの1曲目として披露されていましたよね。
HINATA:コロナ禍だったのでオンラインではありましたが、自分たちデビューしました! というのを初めて皆さんにも感じていただけるイベントだったのかなと思います。あのライブをきっかけに、応援してくださるファンの皆さんがこんなにもいてくれているんだということを実感しましたし、改めて、有観客でライブをしたいなと思うきっかけにもなりました。
──改めて、ファンの皆さんは今どういう存在ですか?
RUI:同年代の方が多かったりするので、SNSの活用力がすごいんです。TikTokで歌詞動画を作ってくれたり、Twitterでの呟きの数や、可愛い画像を作ってくださったりもして。直接は会えていないけど、同じ目線で、SNSという同じ場所の中でたくさん関わることができていて、自分たちも想像以上に皆さんからの思いや熱、愛というものを感じさせてもらっています。また、テストがあるけど曲を聴いて頑張るとか、部活の大会があって大変だけど次の配信を励みにして頑張るとか、そういう声もたくさんいただくんです。だけど自分たちもその声を励みに頑張れているからこそ、お互いが補い合っているのかなって思うにもなれて。そういう存在に皆さんがしてくださっていることが嬉しいですし、自分たちも逆に、皆さんが学校とかバイトとかお仕事とか一日中頑張っているとを思うと、もっともっと頑張らなきゃって思います。私たちも、ファンの皆さんから刺激をもらっています。
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