コルグ、同時発音数6音・音色プログラム保存数が64になった「volca fm」を4/24に発売
コルグが、6ボイス、6オペレーターFMシンセサイザーの次世代「volca fm」を4月24日に発表する。
volca fmは、クラシカルな32アルゴリズム、16ステップのループ・シーケンサー、エフェクト、アルペジエーター機能による完全な互換性を備え、名機ヤマハ DX7サウンドを再現し、その音色フォーマットであるSYS-EX パッチを活用することも可能。コンパクト・サイズ、電池駆動、内蔵スピーカーにより、どこへでも持ち出し、いつでも演奏を楽しむことができる。旧世代の二倍のボイス、豊富なエフェクト、MIDI接続の向上、直感的に使えるインターフェースを提供する新世代機となっている。
旧型の3ボイスから6ボイスへと増強された新型volca fmは、シーケンスやアルペジオの複雑なコードに最大6つのボイスを使用し、音楽に独自のスパイスを加えることができる。ひとつのデバイスでメロディー、ハーモニー、ベースを制御する際にボイスが足りなくなる心配が軽減。さらに、6ボイスの楽曲に接続したMIDIによりベロシティ・センシティブであり、より表現とニュアンスが豊かなプレイが実現できる。
要望の多かったコーラス・エフェクトとともに豊富なリバーブ・エフェクトを搭載。それぞれのエフェクトを個別に調整して再現しようとするFMサウンドを仕上げることができる。
また、MIDI IN端子に加えてMIDI OUT端子(IN/OUT 3.5 mm TRS)も搭載し、他のデバイスを制御するvolca本体シーケンスを使用でき、単独マシンによる音源の完成度が高る。MIDI IN端子からノート、コントロール、クロック受信をするため、使っているDAWにも対応する。
タッチ・パネル鍵盤での演奏をそのまま記録できる、最大16ステップのループ・シーケンサーを装備。作成したシーケンス・パターンは最大16個まで本体に保存。またリアルタイムで微妙なプレイのニュアンスとツマミの動きを記憶するモーション・シーケンス機能で、サウンドに時間的な変化を与えることが可能だ。
ランダムなプログラムとパフォーマンス重視の機能で、プログラム・ランダマイザーを新たに搭載。アクシデントやメロディーのパッチ作業を通してインスピレーションが広がる。従来の機能も搭載。ワープ・アクティブ・ステップ、パターン・チェーン、アルペジエイター機能でリズムとパターンのループを簡単に作り出すことがでるようになった。
シーケンスの途中のステップを飛ばして再生できるアクティブ・ステップ機能に加え、変則的なリズムを可能にする新たな機能を搭載。アクティブ・ステップが16ステップ未満のとき、16ステップと同じ演奏時間に補正して再生するワープ・アクティブ・ステップ機能は、他のvolcaと同期再生させることで、ステップのタイミングをあえてずらしたプレイを可能にsする。さらに複数のシーケンス・パターンを連続して再生させるパターン・チェイン機能によって、32や64、さらには256ステップまで、最大16個のシーケンスを繋げて壮大な展開を構築することが可能だ。
volca fmは、FM音源の代表的なデジタル・シンセサイザー、ヤマハ DX7のサウンド・エンジンを完璧に再現。6オペレーター、32アルゴリズムによる完全な互換性を備え、DX7の音色フォーマットであるSYSEX/SYX ファイルを取り込んで活用することも可能。そして簡単にFM音源の音作りができるインターフェイスを実現。複数のパラメーターがあらかじめアサインされた「MODULATOR」「CARRIER」ノブによって、FM音源の特長的なサウンドを瞬時にエディットしていくことができる。またFM音源のディープなユーザーであれば、メニュー部から全パラメーターの個別エディットも可能。パラメーター・リスト・カードもガイドとして付属している。
従来通り、新型も携帯自由なコンパクトサイズ。即時にエディットに対応できる直感的な操作のノブ。内蔵スピーカーを含めてわずか360g(3形乾電池6本は含まず)はスタンドアロン使用に最適。シンク・イン、シンク・アウト接続とMIDI IN、MIDI OUT接続で、ライブ会場、スタジオでもシームレスに導入可能だ。
さらに、Oscillator Sinkとのコラボレーションにより、新旧volca fmユーザーはパッチの変更が簡単にできる完全無料のオンラインエディター(インストール不要)を利用できる(https://synthmata.com/volca-fm/)。
音楽制作だけでなくAI利用もマスターできる「Ozone Elements」などのIzotope のソフトウェア、キーボード演奏向上のための「Skoove」、「Reason Lite」DAW ソフトウェア、KORGはじめタブラウンドのソフトウェア・シンセなど、さまざまな音楽ソフトウェアが利用でき、直感的にこのシンセサイザーを操作するだけで、瞬時にサウンドをワンランクアップできるさまざまなツールが手に入る。
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