【インタビュー】田畑実和、“応援大好き”なSSWが届けるメジャーデビュー作「ココロミュージカル」
シンガーソングライターの田畑実和が、4月6日にメジャーデビューシングル「ココロミュージカル」をリリースした。兵庫県出身・在住、現在はプロ野球 オリックス・バファローズの歌えるリポーター「うたリポ」もつとめる彼女が、本作では“心彩るメロディと音楽で、新生活を応援する”というコンセプトのもとADM(アコースティック・ダンス・ミュージック)に初挑戦し、温かく透明感のある歌声でリスナーの背中を押してくれる。
インタビューでは「夢を持ち、そこに続く道への活動を続けていけば、何かを掴むことができると思っていた」とポジティブな思いを持ち続けていたことを明かした田畑実和。その活動を知れば知るほど、“これほど応援ソングに説得力のあるアーティストがいるだろうか”と思わずにいられない不思議な魅力が彼女にはある。この楽曲をきっかけに、田畑実和のさまざまな魅力を発見してもらえたら幸いだ。
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■いろんな境遇の方に聴いていただいて、背中を押せることができたら
──すでにリリースされたデビューシングル「ココロミュージカル」についてどんな反響がありましたか?
田畑:ありがたいことにコメントもたくさんいただいていますし、MVも見たよと言ってくれることが、すごく嬉しいですね。
──MVの撮影はいかがでした?
田畑:初めての撮影だったのでかなり苦戦したんですが、観ていただいたみなさんから“前向きになった”“明るい気持ちになった”と言ってくださって、すごく嬉しいですし、安心しています(笑)。
──どんなところに苦戦したんですか?
田畑:ギターを弾きながら撮影をするシーンが多かったんですが、自分の中では大きく動いていたとしても、監督さんに“もっと動きを付けて”と言われてしまうことが多くて(苦笑)。さらにステップを踏むシーンや、手を使ってリズムを表現するシーンも多かったんですが、観ていただいた方に、そのタイミングで一緒に手拍子をしてもらえたら絶対に楽しくなるだろうなと思いながら撮影していました。
▲「ココロミュージカル」初回限定盤
──楽曲自体が、すごくかわいらしい曲ですよね。
田畑:ありがとうございます。もともと、ギターを持ちながら歌うということはあまりイメージをしていなかったんですが、自分の音楽スタイルや、声にあったスタイルをスタッフさんと模索していくうちに、この楽曲がデビュー曲に相応しいのではということになったんです。いろんなアーティストさんがいるなかで、自分の個性を出そうと考えたときに、ギターの弾き語りは大きな個性になると思ったんです。
──普段はギターの弾き語りはあまりないんですか?
田畑:ライブでギターがある曲とない曲が半分くらいなんです。だからこそ、楽曲の幅もあるので、ぜひライブに来てもらえたら楽しんでもらえると思います。
──この「ココロミュージカル」は、歌詞が共作となっていますが、どんな想いで作られたのでしょうか
田畑:この曲は一見、ラブソングに見えるんですが、新生活が始まる方に聴いてもらえたら、応援ソングとして聴いてもらえると思うんです。いろんな境遇の方に聴いていただいて、背中を押せることができたら嬉しいですね。
──作詞はいつもどのようにしているのでしょうか。
田畑:作詞はまだまだ勉強中で試行錯誤しながらですが、日ごろからケータイのメモ機能に、今日あったことや、イヤだったこと(笑)を書き貯めているんです。
──イヤだったことも?
田畑:イヤなことの方が多いかもしれないですね(笑)。それを言葉にして歌詞にしていくことがおおいような気がします。
──どちらかというと、気持ちを伝えたいというよりも、歌いたいという気持ちが多いのかもしれないですね。
田畑:そうですね。小さな頃から歌の力をすごく感じていて。自分も歌からたくさんの元気をもらっていたので、私もその歌の力を伝えて行けたらと思うんです。
▲「ココロミュージカル」通常盤
──“この曲を聴いて元気づけられた”という曲はありますか?
田畑:小さな頃から劇団四季が大好きだったんです。小学3年生くらいからずっと観に行っていて、そのたびに元気をもらっていて。すごく独特な歌い方ではあるんですが、そこで感じた迫力やパワーをポップスに取り入れて行けたらいいなと思っています。
──どの作品に衝撃を受けたのでしょうか。
田畑:『ライオンキング』です。その後、『アイーダ』という作品が、心をグッと掴んだんです。十何回も観に行って、セリフを全部覚えるくらい好きでした。そこで、こういうシーンの時はこういう歌い方をしているなとか、こういう表情をしているなと思いながら見ていたんですよ。それを思い出しながら、1人でミュージカルをしていました(笑)。
──ものすごい分析派だったんですね(笑)。
田畑:はい(笑)。そこで感じるものが、今の力になっている気がします。
──そこでミュージカル女優になりたいとは思わなかったのでしょうか。
田畑:思っていました。当時は劇団四季の方に実際に質問をしたり、お手紙を書いたりして、“どうしたらミュージカルスターになれますか?”って聞いていて(笑)。自分で演技を学んだりもしていたんですが、大学で声楽科に行った時に、自分のなかでは歌が一番推せると思ったんです。それから、ミュージカル女優から、歌手という夢を追いかけていくようになりました。
──ちゃんと向き合ったからこそ、自分の事が分かったんですね。
田畑:そうですね。
──その後、デビューまでなかなかうまくいかないこともあったと思うのですが、そこで焦るようなことはありませんでしたか?
田畑:たくさんのオーディションを受けてきて、なかなか受からなかったり、通ったとしても“何か違うな”と思っていたりすることが続いたんですが、そこで焦ることはそんなになかったですね。きっと、夢を持ち、そこに続く道への活動を続けていけば、何かを掴むことができると思っていたんです。
──根拠のない自信がしっかりとあったんですね。
田畑:はい。その後、実は一度就職をしているんです。とはいえ、働きながらも、音楽を続けていて、いつかデビューが掴めたらいいなって思っていて。
──諦めようとは思わなかったんですか?
田畑:就職したときは、ちょっとだけ“諦めようかな”ってよぎったことはありましたが、“やりたい”という気持ちが強くて。
──自分がやりたいことは、なかなかやめられないですからね。
田畑:そうなんですよね。就職も、定時に帰って音楽ができるところを探していたんです。でも、いざ働きだしたら定時に帰れなくて、それなら一度本腰を入れて音楽に集中しようと思い、会社を辞めたんです。それからはオーディションをたくさん受けて、やっと今に繋がりました。
──腹を括ったのがよかったんですね。
田畑:そう思います。夢を持っていても、続けるのって難しいと思うんです。でも、そうやって夢を掴んだ私が、同じような境遇の人に勇気を与えられたらいいなと思っています。
──そういうことがあるからこそ、生まれる言葉もありますしね。
田畑:本当にそう思います。
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