中島みゆきの名曲「糸」、音楽プロデューサー瀬尾一三が編曲の全貌を語る動画公開

中島みゆきの作品に音楽プロデューサーとして携わっている瀬尾一三が、動画サービス「ほぼ日の學校」にて楽曲「糸」のアレンジが生まれるまでの全貌を語っている。

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3月2日に発売されたばかりのアルバム『中島みゆき 2020ラスト・ツアー「結果オーライ」』にも収録されている「糸」。本楽曲は2004年のBank Bandのカバーから話題となり、これまでAimer、EXILE ATSUSHI、クリス・ハート、JUJU、福山雅治、平原綾香、他100を超えるアーティストがカバーしてきた。


動画サービス「ほぼ日の學校」は様々な分野の人間が講師として登場し「人から学ぶ場」として銘打たれている有料サイト（＊1か月の無料体験有）。このたび2月28日と本日の2回に分け、瀬尾一三の授業動画である『中島みゆき「糸」のアレンジが生まれるまでー裸の曲に服を着せる瀬尾一三の仕事とは』が公開されている。

授業では「糸」のアレンジ話だけに留まらず、今まで語られることがなかった中島みゆきの超絶な一発同録レコーディングについても克明に語られている。また自身の体験を通して語られる編曲家、音楽プロデューサーについて、さらには「不完全なもの」が心をゆさぶるヒットの神髄にまで話が及んだ濃い内容となっている。

なお、瀬尾による自伝的書籍『音楽と契約した男　瀬尾一三』も重版中だ。1969年から音楽活動をはじめ「22才の別れ」（かぐや姫/1974）「「いちご白書」をもう一度」（バンバン/1975）「オリビアを聴きながら」（杏里/1978）「とんぼ」（長渕剛/1988）「壊れかけのRadio」（德永英明/1990）「糸」（中島みゆき/1992）「泣いてもいいんだよ」（ももいろクローバーZ/2014）等々、時代を創った数々のヒット曲を生み続けた瀬尾だが、本書では日本を代表する現役の作・編曲家の萩田光雄、音楽プロデューサーで松任谷由実のプロデューサー松任谷正隆、竹内まりやのプロデューサー山下達郎、椎名林檎、他のプロデューサー亀田誠治、4名との貴重なレジェンド・スペシャル対談を軸に語られる「編曲手法」や「アーティストコミュニケーション」。そして「音楽」に身を捧げることで近づくことができた「真（ほんとう）の音楽プロデュース」と、その結果として生まれたヒット曲の秘密に迫っている。

この書籍がほぼ日のプロデュサーの目に留まり、「ほぼ日の學校」の企画へと発展、授業の実現へとつながったという。「ほぼ日の學校」の授業をきっかけに、書籍にも手を伸ばしてほしい。

■ほぼ日の學校『中島みゆきの「糸」のアレンジが生まれるまで』【前編】
https://school.1101.com/lecture/146

▲中島みゆき／『中島みゆき 2020ラスト・ツアー「結果オーライ」』