音楽ドキュメンタリー『ヴィム・ヴェンダースプロデュース/ブルーノート・ストーリー』1週間限定公開

ポスト

第二次大戦中、迫害から逃れるためにアメリカへ渡った2人のユダヤ系ドイツ人の青年が、ニューヨークの街でジャズと出会い、伝説のレーベル「ブルーノート」を立ち上げるまでに至る背景に迫った音楽ドキュメンタリー『It Must Schwing: The Blue Note Story(原題)』が、邦題『ヴィム・ヴェンダースプロデュース/ブルーノート・ストーリー』として、2022年3月11日(金)より角川シネマ有楽町他にて1週間限定公開されることが決定した。

◆『ヴィム・ヴェンダースプロデュース/ブルーノート・ストーリー』 関連動画&画像

“ライオンと狼(ウルフ)”、ミュージシャンたちから親しみを込めてそう呼ばれた2人のユダヤ系ドイツ人、アルフレッド・ライオンとフランシス・ウルフ。アメリカに渡った彼らが立ち上げたジャズレーベル「ブルーノート」は、公民権運動以前、厳しい人種差別があった時代に生きたミュージシャンたちの希望となった。演者と創設者、人種も国籍も違う彼らは、差別に対する苦悩とジャズへの愛によって結びつき、喜びと悲しみを共に奏でてていく……。

世界中のジャズファンに今も愛される伝説のレーベル誕生の背景、独自のレコーディングスタイルとサウンド形成の裏側を、ハービー・ハンコック、ウェイン・ショーター、ソニー・ロリンズ、クインシー・ジョーンズ等名だたるジャズミュージシャンたちと、アフレッドの元妻でありジャズクラブ「ヴィレッジヴァンガード」のオーナー故ロレイン・ゴードンを始めとする創設者2人の周囲の人々による証言で紐解く。製作総指揮はヴィム・ヴェンダースが務め、監督はドイツで数多くのドキュメンタリーを手掛けるエリック・フリードラー(『The Girl - What Happened to Elizabeth K.?(原題)』/未)。ジャズファンと音楽を愛する全ての人に贈る珠玉の音楽ドキュメンタリー。

なお、本作は2021年7月11日〜8月9日に映画配信サービス“JAIHO”にて配信された作品で、配信終了後も「劇場の大きなスクリーンで観たい」「大音量でジャズを聴きたい」という会員からの多数の要望があったことから、1週間限定で順次公開されることが決定。また、本作はJAIHOにとって初の劇場公開作品となる。


■コメント

資金はなく、ジャズへの情熱だけでレーベルを立ち上げたアルフレッドとフランシス。
ビデオカメラなどもちろんない時代を生きたふたりの冒険を伝えるには、これ以上ない最高の形になったと思う。本作は、ジャズファン以外にも楽しんでもらえる、唯一無二の作品だ。──ヴィム・ヴェンダース(製作総指揮)

ドイツからの移民2人によってジャズ史上最も重要なレコード会社が育まれたこの物語は、音楽への愛情、そしてミュージシャンへの尊敬に溢れた奇跡のような話です。──ピーター・バラカン(ブロードキャスター)



『ヴィム・ヴェンダースプロデュース/ブルーノート・ストーリー』

2022年3月11日(金)角川シネマ有楽町他にて1週間限定公開
出演:アルフレッド・ライオン、フランシス・ウルフ、ルディ・ヴァン・ゲルダー、マイケル・カスクーナ、ケネス・ウルフ、ロレイン・ゴードン他 出演ミュージシャン:ソニー・ロリンズ、ロン・カーター、クインシー・ジョーンズ、ハービー・ハンコック、ウェイン・ショーター、マイルス・デイヴィ ス、ジョン・コルトレーン、セロニアス・モンク、オーネット・コールマン、ルー・ドナルドソン他
監督:エリック・フリードラー『The Girl - What Happened to Elizabeth K.?(原題)』(未)/製作総指揮:ヴィム・ヴェンダース『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ』 2018│ドイツ│118分│5.1ch│カラー・モノクロ│ビスタ│原題:IT MUST SCHWING: THE BLUE NOTE STORY│日本語字幕:宮崎幸子│PG12
配給:JAIHO

◆『ヴィム・ヴェンダースプロデュース/ブルーノート・ストーリー』 オフィシャルサイト
この記事をポスト

この記事の関連情報