【インタビュー】小林柊矢の“オハコうた”は?

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十八番(オハコ)をテーマに、アーティストの素顔と魅力に迫るTOKYO MXの音楽番組『Artist#18File』。1月はシンガーソングライターの小林柊矢が登場し、大好きなオハコうたや自身のメジャーデビュー曲などを披露する。愛用のギターや意外な音楽ルーツについてなど、エピソードトークにも注目だ。

  ◆  ◆  ◆

──まず、オハコうたとして選ばれた秦 基博さんの「風景」について聞かせてください。

小林柊矢:秦 基博さんは毎日聴いていると言ってもいいくらい尊敬しているアーティストで、ドラえもんの映画の主題歌だった「ひまわりの約束」で知りました。そこから遡る感じでいろんな曲を聴いたんですが、この「風景」はカラオケでもよく歌う大好きな曲。「僕も少し 強くならなきゃね あなたを守れるように やさしく いられるように」という歌詞が特に好きなんです。何か外のものからあなたを守るために強くなりたいのではなく、僕自身が強くあることで自然とあなたを守っていけたら。そして、これからもずっと2人で歩いていけたらっていうメッセージにも取れるなと思ったんです。君を守りたいみたいな歌はよくあるけど、それとはちょっと違う視点があることにグッときたんですよね。やさしくいられることが、長く続いていく上で一番大事なのかなって改めて感じさせられた曲。僕の持ち味は結構(声を)張るっていう歌い方かなと思っているんですが、この曲は逆に、声も表情も柔らかく、あったかく、やさしく歌いたいなと思っています。


──では小林さんのオリジナル曲「忘れないように」についてはいかがですか?

小林柊矢:この曲は『オトナノカイダン』というミニアルバムに収録されている曲で、2年前に亡くなった猫との別れがきっかけで作りました。クリスマスイブだったんですが、まだ5歳だったんですよ。タイトルの通り、この気持ちをいつまでも忘れないようにという思いで泣きながら書いたんですが、それまで飼っていた犬のことも含め、歌うたびに思い出せるから作ってよかったなって思っています。レコーディングでは号泣してしまって大変でしたが、今回はしっかり感情を込めて自分らしく歌いたいなと思い、この曲を選びました。


──「君のいない初めての冬」は、昨年11月にリリースされた小林さんのメジャーデビュー曲ですね。

小林柊矢:この曲は、メジャーデビューするということが決まってから作った曲なんです。自分の持ち味が生かせるようにキーを設定し、メロディーを考え、いい意味で狙って作りました。メジャーデビューしたからには期待に応えたいという思いもありますが、これからもみんなの心に寄り添えるようないい曲を書くというスタンスは変えることなくやっていきたいと思っています。


──MVには、以前一緒にバンドをやっていた仲間が出演されているそうですね。

小林柊矢:はい。KANA-BOONさんやback numberさん、My Hair is Badさんなどのカバーをよくやっていた軽音楽部のバンドなんですが、今回出演してくれた水野舞菜さんがドラム、僕はギター&ボーカルでした。お互いに切磋琢磨して頑張って行こうねって話していた仲間なので、メジャーデビューという記念の作品で一緒に仕事ができたのは本当に嬉しかったです。

──では最後に、収録に向けての意気込みを聞かせてください。

小林柊矢:普段のレコーディングは音程などいろんなことを気にしながら録っていくんですが、今回の番組は一発録り。だからこそ、声や表情も含めて自分のライブ感みたいなものが映像からも伝わるといいなと思っています。

取材・文:山田邦子


TOKYO MX『Artist#18File』

TOKYO MX 
毎週火曜 21:54~ (再放送:毎週日曜 12:50~)
※スマートフォン用アプリ/Webサイト「エムキャス」(https://mcas.jp/)で同時配信

テレビ金沢
毎週金曜 25:59~
※時間変更の場合あり

1月ゲストアーティスト:小林柊矢
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