日本武道館で初の有観客ライブ開催「はじめまして、YOASOBIです!」
YOASOBIが結成2年を経た12月5日(日)、日本武道館で初の有観客ライブ<NICE TO MEET YOU>を開催した。オフィシャルから届いたライブレポートを掲載する。
同公演は、アリーナを埋め尽くす36mの巨大ステージを一階席、二階席の観客が360°ぐるりと取り囲む形の構成。ライブタイトルの通り「はじめまして」の瞬間を待ち望む観客のボルテージが最高潮に到達した夕方17時半、オープニングSEが鳴り響いた。バンドメンバー、そしてスポットライトを浴びたAyase(コンポーザー)とikura(ボーカル)が姿を表すと、会場は割れんばかりの拍手に包まれた。
1曲目はikuraのアカペラが響き渡る「あの夢をなぞって」からスタート。ステージの床面はなんと合計1,682枚のLEDパネルとなっており、楽曲のモチーフでもある花火がこれでもかと飛び交うド派手な演出に、この日に向けて長期間準備をしてきたYOASOBIの力の入れようが感じられる。続く「大正浪漫」でもミュージックビデオに見られる煌びやかなグラフィックが展開し、時を超えたピュアなラブストーリーの世界に観客を誘う。「ハルジオン」では一転してアーバンな演出で、切なさを振り切って進む主人公の意思をも感じるパフォーマンスを見せた。
初の有観客ライブであることを噛み締めるように「はじめまして、YOASOBIです!」と叫び、バンドメンバーと共にクラップを煽る。そのリズムのまま奏でられたのはラテン風のアレンジも気持ち良い「三原色」。ステージが駆動し、高さ4.4mにも及ぶ立体的なセットで、キレのあるバンドサウンドが鳴り響いた。
続いて届けられたのは、“Have a nice day”から始まる「もう少しだけ」。さらに「ハルカ」「たぶん」と語りかけるように歌を届けた。会場が暗転し、聞こえてきたのは朗読。同名の舞台に書き下ろされた楽曲「もしも命が描けたら」へと繋ぎ、ステージには歌詞がビジュアライズされる。物語を音楽にするユニットらしい、作品の世界観に惹き込まれるパートだった。
バンドメンバーの紹介を経て後半戦へ。今もなおトップチャートに君臨する代表曲「夜に駆ける」から、火柱も上がった「怪物」への繋ぎで会場の温度は一気にヒートアップ。一転して切ない歌声を響かせた「優しい彗星」で武道館中の観客がスマートフォンのライトを光らせた様子は、さながら星空のようだった。壮大なバラード曲「アンコール」、ライブアレンジされたイントロから繋いだ「ツバメ」を経て、ライブはいよいよクライマックスへ。本編ラストに届けられた「群青」の合唱パートでは、発声禁止という環境の中、観客一人一人が大きな手拍子と心の声を響かせた。
オフィシャルグッズを着用して登場したアンコールで、これまでの歩みや観客への感謝を語るAyaseとikura。名残惜しそうに会話をつなぎながら、音楽に対するありがとうという気持ちを綴った「ラブレター」で締め、初の有観客ライブは大盛況のうちに幕を閉じた。
撮影:Kato Shumpei
<NICE TO MEET YOU>
[時間] 12月4日(土) 開場:17:00/開演:18:30 / 12月5日(日) 開場:16:00/開演:17:30
[場所] 日本武道館
主催:株式会社ソニー・ミュージックエンタテインメント
企画制作:株式会社ソニー・ミュージックエンタテインメント
※来場数:14,000人(2日間計)
セットリスト
1. あの夢をなぞって
2. 大正浪漫
3. ハルジオン
4. 三原色
5. もう少しだけ
6. ハルカ
7. たぶん
8. もしも命が描けたら
9. 夜に駆ける
10. 怪物
11. 優しい彗星
12. アンコール
13. ツバメ
14. 群青
En1. ラブレター
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