ブラジル・ミナス出身のシンガー・ソングライター、セーザル・ラセルダのニューAL11月12日配信開始

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ブラジル・ミナス出身のシンガー・ソングライターのセーザル・ラセルダ。

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これまでに共作を含め4枚のアルバムをリリース。ブラジル音楽の伝統を踏まえつつUSやヨーロッパのインディーシーンとも共振する音楽性で、ブラジル本国はもとより、ここ日本でも高い評価を獲得してきた。そんなラセルダの待望となる最新作が本作『Nações, Homens ou Leões』だ。

これまではバンド録音が中心だったが、本作では大胆に電子音楽へアプローチ。作曲はリスボンで行い、ブラジルのミュージシャン達との遠隔セッションを交えつつ、「iphoneの画面にメッセージを入力するように」シンセサイザーやドラム、サンプラーをプログラミングしていったのだという。一方でカエターノ・ヴェローゾからフーベルにいたるまで連綿と受け継がれる、優しく艶やかな歌声と洗練されたソングライティングは、ブラジル音楽における歌の軌跡をたどるもの。ラセルダ自身も本作を説明するキーワードとして、1916年に初めて録音されたサンバ名曲「Pelo Telefone(電話で)」を挙げている。

アルバムは社会の構造とその崩壊を描くトラック1から4の「Nações(国々)」、気候変動や環境崩壊の切迫性を扱ったトラック5から8の「Homens(男たち)」、そして人間と地球が敵対し、我々が自然から切り離されていくトラック9から11の「Leões(ライオンたち)」と、3つのパートに分類。妹であるマルヴィーナ・ラセルダのヴォーカル、同郷ミナスのフレデリコ・エリオドロをベースにフィーチャーした冒頭の「O Sol Que Tudo Sente」に始まり、アンゴラのシンガー・ソングライター、アリーネ・フラザォンの艶やかなヴォーカルも印象的な「Parque Das Nações」、アフロ・ブラジル系女性シンガーとしてシーンを牽引するシェニア・フランサを迎えたレゲエ・チューン「Parece Pouco」、シカゴのインターナショナル・アンセムからのリリースでもお馴染みベン・ラマー・ゲイを迎えたラストの「Amanhã」まで。

ブラジル的歌の伝統にオーケストラル・ポップからエレクトロニクスまでが自然と調和した、繊細でありながらダイナミックなサウンドはどれをとっても一級品。間違いなく2020年代のブラジル音楽を代表する一枚になるだろう。


『Nações, Homens ou Leões』

2022/1/19(水)
Think! Records THCD578
https://nex-tone.link/A00092565

■トラックリスト
1. O Sol que Tudo Sente feat. Malvina Lacerda
2. Parque das Nações feat. Aline Frazão
3. Me Diz Por Que Brigamos
4. Parece Pouco feat. Xenia França
5. Quem Vai Sonhar o Sonho feat. Malvina Lacerda
6. Antropoceno
7. Mudar a Vida
8. O Que eu Não Fiz feat. Filipe Catto & Dandara
9. Se hoje o Mundo Acabar
10. Desejos de um Leão feat. Marcelo Jeneci
11. Amanhã feat. Ben LaMar Gay

*参加ミュージシャン :
セーザル・ラセルダ(ヴォーカル/ピアノ/シンセサイザー/シンセ・ベース/電子ドラム/フルートほか)、フレデリコ・エリオドロ(エレクトリック・ベース)、ジョタ・エヒ(ドラム/パーカッション/プログラミング/シンセサイザーほか)、ファビオ・ピンゾヴスキ(プログラミング/シンセサイザー)ほか

*ゲスト:
マルヴィーナ・ラセルダ(tr1,5)、アリーニ・フラザォン(tr2)、シェニア・フランサ(tr4)、フィリッピ・カット(tr8)、ダンダラ(tr8)、マルセロ・ジェネシ(tr10)、ベン・ラマー・ゲイ(tr11)

*プロデュース:
セーザル・ラセルダ&ファビオ・ピンゾヴスキ

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