ムーディー・ブルースのドラマー、グレアム・エッジが死去
ロックの殿堂入りしたUKのロック・バンド、ムーディー・ブルースの創立者の1人で今に至るまでバンドに在籍し続けた唯一のメンバー、ドラマーのグレアム・エッジが亡くなった。80歳だった。
◆ムーディー・ブルース画像
エッジは1964年、デニー・レイン、クリント・ワーウィック、レイ・トーマス、マイク・ピンダーと共にムーディー・ブルースとして活動を開始。その後すぐにレコード契約を交わし、翌年、ファースト・アルバム『The Magnificent Moodies』をリリースし、「Go Now」が全英シングル・チャートで1位を獲得。アルバムは『On The Threshold Of A Dream』(1969年)をはじめ、『A Question Of Balance』(1970年)、『Every Good Boy Deserves Favour』(1971年)が全英1位に輝いた。
長年のバンド・メイト、ジャスティン・ヘイワードは、「とても悲しい日だ。グレアムのサウンドと人柄は、僕らが一緒にやってきたこと全ての中に存在し、有難いことに、それはこの先も生き続ける。グレアムが引退すると言ってきたとき、僕は、彼無しではもうムーディー・ブルースではないとわかっていた。そして、その通りだった。長年、このグループをまとめてきたのは彼だ。彼は愛していたから」と、ジョン・ロッジは「“When the White Eagle of the North is flying overhead”……悲しいことに、今日、グレアムが僕らのもとを去った。僕にとって、彼は美しい詞、友情、人生への愛、ムーディー・ブルースのエンジンだった“ユニーク”なスタイルのドラムを備えたWhite Eagle of the Northだった……寂しくなるよ、グレアム……」と、追悼の言葉を寄せている。
ムーディー・ブルースは2018年、グレアム・エッジ、ジャスティン・ヘイワード、ジョン・ロッジに加え、創設メンバーのマイク・ピンダーとレイ・トーマスがロックの殿堂入りした。
Ako Suzuki