『アンテベラム』、ジャネール・モネイの特別インタビュー映像解禁

ポスト

大反響を呼んだ『ゲット・アウト』(17)、『アス』(19)のプロデューサー、ショーン・マッキトリックが新たに放つパラドックス・スリラー『アンテベラム』の公開日がこの度、2021年11月5日(金)に決定した。

◆『アンテベラム』 関連動画&画像


この度解禁されたのは、歌手であり女優であり活動家でもある主演女優のジャネール・モネイの特別インタビュー映像。これは撮影中にリモート形式で行われたもので、モネイの口から語られる初主演映画への思いもさることながら、オシャレ番長と名高い彼女のファッションにも注目したい。プレミアや授賞式でのファッションに注目が集まる彼女だが、本映像でもビッグフレームの眼鏡を身に着け、エッジィなセンスが光っている。

◆  ◆  ◆

グラミー賞ノミネート常連のR&Bシンガーであるジャネール・モネイがスクリーンデビューを飾ったのは、全米賞レースを沸かせた『ムーンライト』。その演技が絶賛された以降も、『ドリーム』『ハリエット』とコンスタントに映画に出演してきた彼女が、ついに本作で映画初主演を飾った。しかも恐怖のパラドックスからの脱出を図るヴェロニカとエデンという二人の女性を一人で演じ分けるという難役だ。


何故にモネイはそんな迷宮に飛び込んだのだろうか? 迷宮のごとく入り組んだ謎が謎を呼ぶ内容ゆえに、『アンテベラム』はパラドックス・スリラーと評されている。だがモネイはそこに、アメリカならではの根深い人種問題が混ぜ込まれていると分析する。「本作が焦点を当てたのは黒人女性の日々の経験よ。白人至上主義と戦う重荷を背負っているの。悪いと分かっていても人種差別は今も残っている。今何が問題なのか考えさせられる作品」と力を込める。


今のアメリカを象徴するオピニオンリーダーとしてもリスペクトされているモネイ。ヴェロニカ役を引き受けた意義をこう表す。「私たちが権利を主張せずに何も変えなければどうなるか。黒人の命を守るために行動すること。それをしなければ、これからも暴動は起き続けるでしょう。そして大切な人の命が失われていく」と。


高い意識を持って作品に臨んだモネイを魅了したのは、ジェラルド・ブッシュ監督&クリストファー・レンツ監督。今回オリジナル脚本も手がけた、新進気鋭の監督ユニットだ。「監督たちとはすごく楽しかったわ。『彼らにとって初の長編映画で私は初めて主演を務めた』。それを合言葉にしているの。監督は情熱と明確なビジョンを持っている。選んでもらえて本当にうれしいわ。重要な女性を演じられて光栄よ」と全幅の信頼を寄せている。ひときわ大きなメガネの奥にあるつぶらな瞳は、充実した光で満ちているようだ。


『アンテベラム』

2021年11月5日(金)全国ロードショー ※TOHOシネマズ シャンテのみ11月7日(日)より

出演:ジャネール・モネイ、エリック・ラング、ジェナ・マローン、ジャック・ヒューストン、カーシー・クレモンズ、ガボレイ・シディベ
脚本・監督:ジェラルド・ブッシュ、クリストファー・レンツ原題:ANTEBELLUM/2020年/アメリカ/英語/106分/カラー/スコープ/5.1ch/日本語字幕:大西公子
配給:キノフィルムズ 提供:木下グループ
(C)2020 Lions Gate Entertainment Inc. All Rights Reserved.

■ストーリー
博士号を持つ社会学者で人気作家でもあるヴェロニカは、優しい夫、愛くるしい幼い娘との幸せな家庭を築き上げていた。ある日、ニューオーリンズでの講演会に招かれた彼女は、力強いスピーチで拍手喝采を浴びる。しかし、友人たちとのディナーを楽しんだ直後、ヴェロニカの輝きに満ちた日常は突然崩壊し、究極の矛盾をはらんだ悪夢へと反転するのだった…。一方、アメリカ南部のプランテーションで囚われの身となり、過酷な労働を強いられているエデン。ある悲劇をきっかけに、奴隷仲間とともに脱走計画を実行するが―

◆『アンテベラム』 オフィシャルサイト
この記事をポスト

この記事の関連情報