日本人でECMからリーダー作を発表する3人目となるピアニスト“田中鮎美”、先行トラック「水中の静寂」リリース＆日本語EPKも公開

(C)Camilla Jensen / ECM Records

北欧ジャズ・シーンで注目されているピアニスト/コンポーザー、田中鮎美の10月29日に世界同時発売されるECM初リーダー作品『スベイクエアス・サイレンス－水響く－』から新たに先行トラック「水中の静寂」がリリースされ、本人のナレーション入りの日本語EPKが公開された。

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田中鮎美は2011年にオスロに渡り、ノルウェー国立音楽院のジャズ・即興音楽科に入学し、故ミシャ・アルペリンに師事する中、2013年に若手ベーシスト、クリスティアン・ メオス・ スヴェおナレーション入りのンセンと、過去6回ノルウェーのグラミー賞受賞経験を持つドラマー、ペール ・オッドヴァール ・ヨハンセンに出会い、田中鮎美トリオを結成、2016年にアルバム『Memento』でデビュー。同年日本ツアーも果たしたが、本作はそれ以来5年ぶりとなる2枚目のトリオ作品で、今年設立52年を迎える老舗レーベルECMからのリリースとなる。ECMとは、Edition of Contemporary Musicの略で1969年にマンフレート・アイヒャーがドイツで設立したレーベル。ジャズからクラシック、現代音楽までを網羅したラインナップで、これまでに1,500タイトル以上リリースされており、その“沈黙の次に美しい音”と言われる透明感にみちたサウンドは、誕生から半世紀以上にわたって音楽ファンを魅了しつづけているレコード・レーベルでこれまでキース・ジャレットの『ケルン・コンサート』をはじめ、パット・メセニー、チック・コリアなど多くの名盤を輩出している。

残念ながら本作はコロナ禍のため、アイヒャーはレコーディングには立ち会えていなかったが、録音された作品を聴き、ECMからぜひ本作をリリースしたいと直接オファーをし、ECMからのリリースが決定した。

ジャズのリーダー作品をECMからリリースするのは、菊地雅章、福盛進也に続き日本人3人目。今後も注目のピアニストは、ようやくライヴ活動も再開され、年内は現在12月8日ノルウェー、サンドヴィカにて、12月12日ドイツ、ミュンヘンにてコンサートが予定されている。来年にはぜひ日本公演の実現も期待したい。



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