【インタビュー】SOLIDEMO、愛と感謝を胸に新たな夢へ
SOLIDEMOが6月9日、新体制初のデジタルシングル「Precious one」をリリースした。
◆リリックビデオ
SOLIDEMOは4月よりシュネル、向山毅、中山優貴、木全寛幸、手島章斗の5人編成となった。メジャーデビューから7年目にして新たなスタートを切ったわけだが、そんな彼らがファンへ用意していたのは、愛と感謝の気持ち。そしてその気持ちを詰め込んだのが、今回の「Precious one」だ。BARKSではインタビューを実施し、本楽曲に込められた思いを深掘りしてきた。そしてこれからのSOLIDEMOの行方ほか、彼らの考えにも迫った。
◆ ◆ ◆
■このグループをもっともっと大きくしていきたいという夢がある
──シュネルさん、お誕生日おめでとうございます。(※取材日は5月20日)
シュネル:ありがとうございます!
手島章斗:誕生日独占インタビュー?
木全寛幸:じゃあ生い立ちから聞いていこうか!
中山優貴:長くなりそうだな(笑)。
シュネル:2680グラムで生まれました。
向山毅:意外と小っちゃいんだね!
一同:あはははは!
シュネル:自分の中で節目の年というのもあって。それに5人体制になってから初めての誕生日なので、やる気に満ち溢れています。
▲シュネル
──いいですね。このたびSOLIDEMOは5人体制になり、新体制初ライブ(<Collars Party vol.1>)が5月15日。準備期間を長く設けることをせず、すぐに走り始めたなあという印象がありました。
木全:「この5人とCollars(ファンの呼称)のみなさんで一緒に突き進んでいきたい」という意思をなるべく早くお伝えしたいというのが僕らの一番の気持ちだったので。それに、ファンの方に心配をかけてしまっていたので、ライブを観ていただくことで少しでも早く安心してもらいたかったんですよね。
──8人中3人が脱退というのは大きな変化で、言ってしまえば解散という選択肢も考え得るなかで、「5人で続ける」という決断に至るまでにも様々な話し合いがあったと思いますが。
シュネル:そうですね。5人で集まって話す機会が増えました。この何ヶ月間はそれぞれが「自分にはいったい何ができるんだろう?」という葛藤もありました。
手島:仰る通りで、もちろん解散という選択肢もありましたが、今僕らが残っているのは「SOLIDEMOを改めて、より頑張ろう」「SOLIDEMOを大きくしていこう」という気持ちがあるからで。そこに至るまで、5人で何度もミーティングを重ねました。続けていくからにはちゃんと気を引き締めていないといけないし、改めてメンバーそれぞれが自分と向き合う必要もあったので。芯の芯まで話し合った上で出した結論なので、簡単ではなかったです。5人になったことで焦りや不安もあったんですけど、それを抱えて止まってちゃ意味がないので。
向山:やっぱりSOLIDEMOを中途半端に終わらせたくなかったんですよね。僕はこのグループが大好きだし、メンバーも大好きだし、このグループをもっともっと大きくしていきたいという夢があるので。
──つまり、SOLIDEMOにはまだまだ可能性があると感じていたということですか?
向山:そうですね、曲作りに関わらせていただける機会が徐々に増えてきて、僕たち自身からもっとダイレクトに伝えられるんじゃないか、という気持ちもあって。
中山:作詞に関わらせていただくようになったのは最近のことなんですけど、自分の感性もあれば他のメンバーの感性もあるので、初めてやったときは「自分はこう思っていたけどこの人からするとこういう伝え方があるんだ」という新鮮さがありました。詞を書かせて頂くごとに、「じゃあ次はこういうこともやってみたいよね」というふうに意欲が湧いてきているんです。
──ということは、「8人での最後の新曲だから」「5人での最初の新曲だから」というタイミングに限らず、「作詞はこれからもやっていきたいよね」というテンションですか?
シュネル:そうですね。自分たちで歌詞を書くと、曲に対する愛情がより出てくるし、唄ったときにもやっぱり伝わると思うんですよ。作詞はこれからも続けていこうという話はしていますし、今は自分たちが思っていることをもっとダイレクトに届けたいという気持ちが強いです。
──なるほど。5月15日の新体制初ライブに向けてのリハーサルはいつ頃からやっていたんですか?
手島:4月16日、17日のライブ(<SOLIDEMO 7th Anniversary Live -Departure-/ After Party~On 1st stage~>)ができなくなって、そのあとも緊急事態宣言があったので、5月15日のライブすらできるかどうか分からないという状況で。情勢を見ながら、できることからやっていこうというなかで、ありがたいことにその間にも個々でお仕事があったので、5人で夜に集まってリハをしていました。短期間でキュッと詰め込んだ感じでしたね。ライブを見に来てくれるお客さんから見た時の印象が今までとは違ってくるのは仕方ないことで。「その違いをプラスに変えるためにはどういう見せ方をすればいいかな?」という話し合いをしたうえで、ステージに臨みました。アーティスト写真もそうですけど、5人になってからは「大人なSOLIDEMOを見せていこう」という意識が僕らの中にあります。
シュネル:歌を全面的に見せるパフォーマンスにするために、フォーメーションも作り変えていただいて。
中山:人数が減った分、スッキリして見える反面、空間が広くなって。例えば、3人が唄っている間に他の2人が掛け声を入れるというふうに、5人で空間をどう埋めていくかということを考えながらやっていきました。
手島:あと、メリハリをすごく意識しましたね。大人のSOLIDEMOを見せる一方、アップ曲ではちゃんと上がるという。それで、8人のときの盛り上がりに劣らないよう、木全が一生懸命声を出してくれていたんですけど。
木全:「みなさん一緒に!」ってね。盛り上がる曲で声を出して煽ることは今までやったことがなかったんですよ。初めてやってみて思ったのは……まあ、声が通らないですね(笑)。そこは今後の課題というか。そういうところもちゃんと研究しなきゃいけないなと思っています。
向山:アーカイブも見直したんですけど、当日意識していたことの中でも、ちゃんとできていたこともあれば、できていなかったこともあって。そういう部分はこれから5人でもっと突き詰めていきたいですね。歌の面で言うと、まず、自分が歌うパートが単純に増えて。
手島:増えた分のパートはこれまで卒業した3人が唄っていたパートなんですけど、他のメンバーのパートを唄う時ってカバーっぽくなってしまいがちなんですよね。だけどこれから先は自分のパートになっていくので、自分色にしなくちゃいけない。「自分を通してこの言葉を表現したらどうなるか」ということを考えながら改めて向き合っていきました。
向山:そのなかで「あ、この人はこんないい唄い方をするんだ」「めちゃくちゃ合っとるやん」という新たな発見もあって。
▲向山 毅
──中山さんが「Office Love」や「Landscape」でラップパートを担当していたのも印象的でした。
中山:ラップに限らず、誰がどこを唄うのかはメンバー全員でのミーティングで決めていったんですけど、その中で「ラップは優貴くんがやった方がいいと思う」と言ってくれるメンバーが多くいて。僕自身もやってみたいなと思っていたので、やらせていただくことになりました。一時期、レコーディングで「トライ」というシステムがあったんですよ。「ここは誰が唄うかまだ決まっていない」というパートを、実際にメンバーみんなで唄ってみて、一番上手くハマった人が採用されるというオーディションみたいなシステムで。そういうふうに「自分はこう唄おうかな」という考える機会が8人の頃からあったので、その時の経験を活かしながら、今回のラップに関しても考えていきました。
シュネル:優貴のラップはスマートな感じだから、今までの楽曲の印象とはギャップがあって。
中山:お客さんにとっては今までのラップのイメージが強いと思うんですよ。それは僕らにとっても同じで、何年も一緒にやってきたメンバーだからやっぱり自分の中にも残っているんですけど、これから5人に変わっていくことは決まっていて、進んでいかなくてはいけない……。そんなときに章斗が「僕は優貴くんが思うようにやっていいと思うよ」と言ってくれたのが大きかったかもしれないです。その言葉を聞いて「確かにそうだな」と。今はいないメンバーのいいところを残しつつ、自分なりのやり方に変えてみようと取り組みました。
◆インタビュー(2)へ
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