【俺の楽器・私の愛機】210「愛着があるようなないような」
【JuggBox JBX-40】(兵庫県 Juggbox 5150あたり)
私が高校生だった1987年。いつもお世話になっている片田舎の小さな楽器屋さんで出会いました。
いつものように何を買うわけでもなく店内をうろうろしていると見慣れぬアンプがありました。
JuggBox?日本ハモンド?なにこれ、えっ真空管!?
LAメタルに夢中の高校生はクレイマー5150、オールドマーシャルに憧れていましたが、ンなもん田舎の高校生にはMTVとヤングギターの中の世界です。ところが目の前には初めて見るあの「真空管アンプ」があるのです。小さいけど。ほっとけ。
ほんの一歩あのサウンドに近づけるのかなぁ、少しギターがうまくなるのかなぁ、と思いながら75,000円かー。それでもお店のおじさんに値段を聞いてみたら57,000円というのです。間違ってる?値引きしてくれてる?音出ししたら「真空管アンプ」です。うぶな未成年が「真空管」に酔いしれています。夢にまでみた「真空管アンプ」が買えない値段ではなく、しかも今ここに存在。この時点で舞い上がってマーシャルも日本ハモンドも一緒くた。しかも定価販売でも当たり前の当時にまぁまぁ安いし。値段の理由は聞いたらあかん気がする、と悪い私がでてきてエイヤーで買ったよ。(おじさんありがとう!)
それからの長いお付き合いです。
ディストーションをかけたくらいにも歪むんですが、歪んでるだけの音と言いましょうか。
エフェクターで歪ませるので鳴ればいいか、真空管やし(ちょっと自慢)、に変わっていくのです。
ブルースをやって、ああ、この辺りかと気付いたのはずっと後の30代。
めっちゃ音がいいわけではないんですよ。普通と言いましょうか。真空管を変えればいい音になるという記事も読んだこともありましたが、わざわざ改造するほどの「もん」でもないなぁと思ってそのまんま。
外では一貫してジャズコ。スタジオでもライブハウスでもどこにでもあるのでそれをお借りしていました。家にもジャズコ買おうかと何度も何度も思うのですが、わざわざ買わんでも「あれ」がおるし、とそのまんま私のお部屋に35年。数年間ギターを触らない時期にほったらかしていた時もあります。久しぶりに鳴らすと、ガリガリっとノイズは出るもののしっかり鳴るのです。
35年という年月、あの高校生が憧れたオールドという言葉も似あうようになってきました。室内で鎮座する姿は居座り続ける「古狸」か、キズ一つない「箱入り娘」か。
機会があり久しぶりにまた弾き始めました。皆さんの記事を読んでいると、ほったらかしでもついてきてくれるあれは「頑丈な古女房」という気になってきました。壊れる気配もなく私が死んでも鳴り続けそうです。
この機にひとつ疑問にお答えいただければ幸いです。
35年来の謎なのですが真空管が2個とも光ったことを見たことがありません。どんな時に2個光るのですか?
◆ ◆ ◆
JuggBox、懐かしいー。当時Boogieマーク1を模したアンプとして、高い人気を誇っていましたよね。確かに真空管アンプなんて高くてなかなか手が出なかったから。私はONEが欲しかったのだけど高価すぎて手が出ず、中古で出会ったStuff060Gを手にするのですが、常にONEの音が脳内でちらついて満足できなかったというトラウマがあります。ところで、真空管がひとつ光らないというのは…んー、よくわかりませんけど絶対変だと思います。でもちゃんと音が出ているならオケ?(JMN統括編集長 烏丸)
★皆さんの楽器を紹介させてください
(1)投稿タイトル
(例)必死にバイトしてやっと買った憧れのジャガー
(例)絵を書いたら世界一かわいくなったカリンバ
(2)楽器名(ブランド・モデル名)
(例)トラヴィス・ビーン TB-1000
(例)自作タンバリン 手作り3号
(3)お名前 所在 年齢
(例)練習嫌いさん 静岡県 21歳
(例)山田太郎さん 北区赤羽市 X歳
(4)説明・自慢トーク
※文章量問いません。エピソード/こだわり/自慢ポイントなど、何でも構いません。パッションあふれる投稿をお待ちしております。
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