オジー・オズボーン「レミーは1週間かかると思ったものを4時間で仕上げていた」
オジー・オズボーンは、歌詞を書くのを友人レミーに手伝ってもらうことがあったが、その仕事の速さに舌を巻いていたそうだ。
オジーは『Backstage Pass』のインタビューで、「俺は歌詞を書き始めるのは得意だが、完成できない」と言い、レミーに助けを求めたときの逸話を明かした。「彼にテープを渡すだろ。俺はそのとき、第二次世界大戦の本を持っていた。自分では読んでなかったがな。彼には、“どう思うか、教えてくれ。歌詞の一部は浮かんでるんだ。いつでもいいから……”って言ったんだ。俺は1週間はかかるだろうと思ってた。でも、彼は“4時間後に戻って来い”って言うんだ」
「で、戻ってみると、“これをどう思う?”って訊かれ、“おお、素晴らしい”って答えると、“こっちはどうだ?”って。“2作もできたのか?”だよ。そしたら、彼は“いや、3作ある”と。俺は、“3曲分の歌詞を書いたのか?”って驚いた。彼は“ああ、それと、この本はクズだ!”って言ってた。“なんの本だ?”って訊いたら、“お前がくれたやつだよ”って」
「彼は速読だった。本当に本当に速かった。素晴らしかったよ。レミーみたいな奴を見ると、人々は“チンピラ”だとか思うが、彼はすごく教養のある人間だった」
オジーはこのインタビューで、彼の“ロック・ゴッド”はレミーだと告げている。
レミーは、オジーのアルバム『No More Tears』(1991年)に収録された「Mama, I’m Coming Home」「Hellraiser」「I Don’t Want To Change The World」、次作『Ozzmosis』(1995年)の「See You On The Other Side」などでクレジットされている。
Ako Suzuki
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