シンプル・シンメトリー、デビュー AL『SORRY! WE DID SOMETHING WRONG』5月21日リリース

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(C)MISHA POLITKOVSKY

長い時間をかけて作られたレコードは、複雑で自己中心的なサウンドになることがある。しかし、シンプル・シンメトリーのデビュー作『SORRY! WE DID SOMETHING WRONG』は、制作に3年を要したにも関らず、聴いていてとても愉快な作品と言える。

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モスクワを拠点とするシンプル・シンメトリーことリプスキー兄弟(サーシャとセルゲイ)は、彼らが得意とするダンスミュージックを一時的に捨て、昔から愛されてきたグッド・ヴァイブスな膨大な数の音を収集し、そこに新たな命とカラーを吹き込んだ。フルート、チェロをはじめとするパーカッション、シンセサイザー、シタール、ギターなど、普遍的なポップサウンドを採用したことにより、親しみやすく、この不確かな時代に明るく楽しむためのアルバムが完成した。

ハンドベル、フルート、チェンバロの美しい音色に、エキセントリックなボーカルが重なる「End Of Day」はビーチ・ボーイズを彷彿させ、60年代や70年代前半のグルーヴやリリックを用いたヒッピーディッピーなトラックがユニークな「Che Che」、「I Must Not Fear」のようなフロアフィラーな曲や「Koko the Gorilla」は、最もシンプルで甘いメロディーラインを踏みしめ、奇妙なボーカルサンプルやコミカルな叫び(例え)を投げかけている。シンプル・シンメトリーは、同作において「ロシア、イスラエル、ドイツ、イギリス、ブラジル、アメリカなど、私たちが愛し、尊敬する世界中のアーティストたちと多くのコラボレーションしている」という通り、彼らの盟友であるピーター・シナバットがゲストボーカルとして参加した「Octopus」も収録。カラフルでユニークなサウンドが詰まった『SORRY! WE DID SOMETHING WRONG』は、リプスキー兄弟によって再構築された古き良きグルーヴを何度も探求したくなるアルバムと言えるだろう。


『SORRY! WE DID SOMETHING WRONG』

2021年5月21日(金)
NEW EARS RECORDS
試聴&予約:https://ffm.to/ne001

■tracklist:
1. END OF DAYS
2. OUT OF BODY EXPERIENCE
3. CHE CHE
4. I MUST NOT FEAR
5. OCTOPUS
6. THE 'YES' TUNE
7. OH LORD
8. SIM SIM SIM
9. KOKO THE GORILLA
10. WHAT A RELIEF

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