【インタビュー】the GazettE、“この一年間感じてきたこと”を伝える10thアルバム『MASS』
the GazettEが5月26日(水)、ニューアルバム『MASS』をリリースした。本作は3年ぶりのフルアルバムで、かつ記念すべき10枚目のアルバムだ。
◆ミュージックビデオ・試聴動画
2020年、コロナ禍の影響で18周年ライヴが中止となってしまったthe GazettE。そこから沈黙が続いていたが、その裏ではアルバム制作が行われていたのだ。この時代にあって、the GazettEは何を考え、この作品を作り上げたのか。BARKSではメンバーにメールインタビューを行った。以下は、回答をもとに再構築したインタビューだ。『MASS』という作品を知る足がかりに、一読を。
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──2020年に入ってコロナ禍が日本を侵食し、the GazettEも3月に予定していた18周年ライヴを中止せざるを得なくなってしまいましたが、当時はどんな風に感じられてました?
KAI(Dr):3月10日のアニヴァーサリーライヴがなくなってしまったことには、ショックを受けましたね。ただ、その後アルバム制作で地下活動に入ることは決まっていたので、あまり深く考えずに過ごしていました。
URUHA(G):とはいえ、世界的なパンデミックによって対面でのコミュニケーションが制限されたことによる影響は、少なからず受けてしまっていたと思います。ただネガティヴな面だけではなく、新たなオンラインでのコミュニケーションを構築したことによって得られたメリットが有ったのも事実ですね。
KAI:ここまでコロナが長引く事は想定してなかったので、メンバー間のやりとりも初めのうちは普通に会ってプリプロなりしてたんですけど、だんだんとオンラインに変えていったという感じです!
──そうして生まれたアルバムは『MASS』と名付けられましたが、命名したRUKIさんはどんな想いを込めていたんでしょう?
RUKI(Vo):『MASS』というタイトルは、去年にはありましたね。まず曲一つひとつの強さ、どれもがメインを張れるような作品を……という理想があったのと。通算10枚目のアルバムということも含めて、英語で“大きな塊”を意味するこのタイトルをつけました。あとは、もう一つ別の意味も含ませていて、この音楽業界における自分たちのバンドの“マス”の進め方や切り方、10枚目=10マス目という自分たちの進んできた道──というところもパッケージのデザインには反映させています。
REITA(B):RUKIに「MASSってどういう意味?」と聞いたときに、「質量とか、そんな感じの意味」と返ってきたので、なるほどなと。結成20年も近いし、今回は10枚目のアルバムだし、今までの経験や世界を凝縮させて密度の高いものにするんだと自分的には解釈しました。
──まさしく、甲乙つけがたいほど粒揃いの楽曲が揃った『MASS』ですが、中でもリード曲の「BLINDING HOPE」は“皆への手紙のような曲にしたい”というRUKIさんの想いから生まれた曲だけあり、the GazettEの王道をドンピシャに突いた曲に仕上がっていますね。
KAI:「BLINDING HOPE」というタイトルはRUKIが原曲を持ってきたときからありまして、歌詞はないけれど、どういう世界観の曲になるのかは想像がついたんですよね。なので、俺としては原曲を元に、リード曲としてthe GazettEというバンドがこの1曲でわかるようなアプローチを進めていった感じです。
URUHA:アルバム全体の話になりますが、個人的な主観よりも少し俯瞰で曲を捉えつつ、メンバー全体の意見に沿った流れで音像を模索して構築する……ということを、今回は意識的に行っていったんですよね。作業の流れの中で自分自身、時には学びながら取り組んでいったという感じです。
AOI(G):今回、自分はサイドギターとしての役割に徹したことで、URUHAの持つメロディラインというかアプローチ、いわゆるリードギター然としたところが活きた作品になっていると思いますね。
URUHA:逆に全編アコースティックで通した「MOMENT」では、今までAOIが見せてきたアコースティックギターの音像とは異なるアプローチを見ることができて。楽曲に対する捉え方の多様性とアイデアが良い方向に作用して、結果そこがAOI“らしさ”に繋がっているなと感じます。
──では、リズム隊同士でも、互いの“らしさ”を感じられる曲やプレイを挙げるなら?
KAI:「ROLLIN'」ですね。ベースソロがあるというのも一つなんですけど、そもそもREITAの得意としてる曲調なんじゃないかな。ライヴでノリ良くベースを弾いてる姿が想像できますね!
REITA:俺も同じく「ROLLIN'」。最初のフィルからKAIっぽさが出てるし、出会ったときから彼のタム回しが好きだったので、そういう面がたくさん見れるのはこの曲だと思います。
──全てを忘れて盛り上がれそうなライヴナンバーですよね。ただ、歌詞を見るとファンとの再会を約束しているようにも解釈できますし、高速チューンの「HOLD」も何があっても千切れることのないファンとの愛を謳っているようにも捉えられたり。どの曲もコロナ禍だからこそのファンへのメッセージのように感じられるのですが、実際のところどうなんでしょう?
RUKI:歌詞の捉え方は聴いた人それぞれが自由に感じてもらって構いませんが、このアルバムを通して伝えたかったのは“この状況下で自分が一年間感じてきたこと”という言葉に尽きますね。その中で音楽人として、一人の人間として生きる上での願いや希望、ネガティヴに感じる部分も全て含めて、このコロナ禍でなければ生まれなかったものだと思っています。
──なるほど。最後の「LAST SONG」は“Come back to the light”等、幕開けの「BLINDING HOPE」と重なるワードも多くて、まさしく再びファンとライヴで熱狂したいという想いが赤裸々に綴られていますからね。
RUKI:このアルバムは一曲一曲の内容のみならず、それ以上にアルバムという一つの作品を通してどう伝えられるか?という想いがあったんです。ライヴというその場でしか感じられない熱をいかにパッケージとして詰められるか? いかにライヴの情景を想像させられるか? という気持ちは強くて、「LAST SONG」は一番それが出てるかもしれないですね。
REITA:今までのライヴでの経験を経て、音源を聴いた時にとにかくライヴで演奏してる絵が見えやすいように……という想いは、制作でも一貫してあったんです。
──激しいながらも非常にメロディアスで、これまで以上に曲が身体に馴染みやすい印象を受けたのは、そのおかげでしょうね。来年には遂に結成20周年を迎えますが、そこに向けて、今はどんな夢や希望を描いてます?
AOI:昨今はこういった状況なので、簡単に夢や希望みたいなものを口にするのも憚られるのですが、やっぱり今はただただライヴな環境で思い切り演奏して。皆と心の底から“幸せだ”と感じられる時間を共有したいですね。
文◎清水素子
編集◎BARKS
『MASS』
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全11曲
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■【通常盤】
CD only
3,300円(税込) SRCL-11778
[CD収録内容] 全11曲
トラックリスト
01. COUNT-10
02. BLINDING HOPE 03. ROLLIN'
04. NOX
05. HOLD
06. 濁
07. THE PALE
08. MOMENT
09. BARBARIAN
10. FRENZY
11. LAST SONG
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