村上“ポンタ”秀一、キャリアのスタートとなった赤い鳥「翼をください」最期の演奏を期間限定公開
先日逝去した伝説のドラマー・村上“ポンタ”秀一。村上がドラマーとしてデビューしたバンド赤い鳥の「翼をください」の演奏映像(2015年「アルファミュージックライブ」より)が、ソニー・ミュージックオフィシャルYouTubeにて、4月17日より1か月間期間限定無償公開される(https://youtu.be/umPLJBxeYNM)。
1972年、村上は自身のキャリアを赤い鳥のドラマーとしてスタートさせた。この度公開された「翼をください」の映像は、およそ40年の歳月を経ての赤い鳥メンバーとしての演奏。2015年9月28日、東京Bunkamuraオーチャードホールでアルファミュージックの創設者であり作曲家の村井邦彦の古希(70歳)を記念し、松任谷正隆の構成・総合演出によって行われた<アルファミュージックライブ>でのパフォーマンスだ。「翼をください」は赤い鳥の代表的なナンバーであると同時に、途中加入の村上がメンバーオーディションの際にドラム演奏したプロ活動スタートの記念すべき曲でもある。
ライブでは、「翼をください」の作曲者・村井邦彦のピアノ、ボーカルには赤い鳥(紙ふうせん)の後藤悦治郎と平山泰代。さらには赤い鳥のギタリスト大村憲司の息子・大村真司、ティンパンアレイのドラマー林立夫の息子・林一樹、そして小坂忠の娘Asiahというアルファミュージックの遺伝子を継ぐ次世代のミュージシャンが参加。そして村上がドラムを演奏した最期の『翼をください』となった伝説とも言える名演奏だ。
アルファミュージックの創設者でもある村井邦彦は村上を以下のように評している。
「とにかくビートが重くて、それがやっぱり彼の一番の特徴だと思います。なかなかああいう風にはならないんです。松任谷(正隆)君が教えてくれたのですが、ビートには幅があって、そのドラマーが持っているビートの幅が広ければ広いほど、他のミュージシャンがその中で自由自在に動けて、遊べて、力を発揮しやすくなるらしいのです。ポンタはそんなドラマーだったと思います」
本映像の公開は4月17日(土)~5月16日(日)までの期間限定無償公開となる。
▲撮影:三浦憲治