サッグス「マッドネスへの加入は人生の分岐点」
マッドネスのドキュメンタリー・シリーズ『Before We Was We: Madness by Madness』が、来月、英国で放送される。
◆予告映像
ドキュメンタリーは、マッドネスが2019年に出版した同名の回顧録をもとに制作された。新旧インタビュー、当時の映像を含み、マッドネスのメンバーたちが40年以上にわたる彼らのキャリアに加え、過去のカルチャー・シーンや政治情勢について振り返る。
10代のとき喧嘩で逮捕されたことがあるというフロントマンのサッグスは、1977年にマッドネスに加入したのは人生の「分かれ道」だったと表している。「バンドにいるのは、ギャングにいるのと似ていた。電話ボックスを壊したり、路上にあるカラーコーンを蹴飛ばしていないって以外のところは。(マッドネスへの加入は)分かれ道だった。当時俺が知る多くの人が、重罪に手を染めるようになっていた。音楽は正しい方向への大きな一歩だった」
3エピソードから成る『Before We Was We: Madness by Madness』は英国で5月1日にBT TVから放送開始される。
マッドネスがこれほどまで長く続くとは思っていなかったそうだが、サッグスは以前、その秘訣についてこう語っていた。「あるとき、俺の家のキッチンでポール・ウェラーと話していたとき、“どうして君らはまだ一緒で、まだ仲良くしていられるんだ?”って訊かれた。民主主義っていうのはすごく難しいし大変だが、重要な決断では全員が同意していなくてはならないって答えた。俺らが何かやるときには全員で決める。1人でもやりたがらなかったら、恐らく俺らはそれをやらない」
Ako Suzuki