SHINee、3年ぶり単独公演にして自身初オンラインコンサートを約13万人が視聴「もっといい姿を見せたい」

SHINeeが4月4日15時(現地時間)より、オンラインコンサート＜Beyond LIVE - SHINee : SHINee WORLD＞を開催した。“NAVER V LIVE”を通して全世界に生中継された同公演は、自身初のオンラインコンサートであり、約3年ぶりの単独コンサートとして注目を集めた。

◆SHINee 画像

SHINeeは、メンバーのオンユ、キー、ミンホの兵役後、初のアルバム『Don’t Call Me』を2月にリリース。iTunesトップアルバムチャート全世界47地域で1位を獲得するなど、変わらぬ人気を証明した。今回のライブも、アメリカ、日本、イタリア、デンマーク、ギリシャ、アラブ首長国連邦、中国、イギリス、ドイツ、インド、サウジアラビア、スウェーデン、コスタリカ、エクアドル、ポーランド、ハンガリーなど全世界120カ国から約13万がリアルタイムで視聴した。

さらに“#SHINee”、“#SHINee_BeyondLIVE”などのハッシュタグもコロンビア、カナダ、ニュージーランド、アルゼンチン、ポルトガル、チリ、インドネシア、マレーシア、メキシコ、フィリピン、シンガポール、ペルー、ロシアなどでTwitterリアルタイムトレンド1位を獲得。SHINeeのグローバルパワーを見せつけた。





ライブは椅子を使ったパフォーマンスが特徴の「Good Evening」からスタート。続けて「Dream Girl」「I Really Want You」、さらに1曲のように繋げて披露された「Heart Attack」からの「Married To The Music」と、冒頭5曲はシンプルな演出で4人のパフォーマンスで魅せる。そして「Dream Girl」「I Really Want You」「Heart Attack」などは生バンドの演奏も加え、この約3年間、SHINeeのライブに飢えていたファンたちに、あえて派手な映像やオンラインの技術は多用せず、生身の彼らから発せられる熱を感じさせた。

「皆さんお会いできてうれしいです。今回の公演のためにみんなと頑張って準備したので、最後まで期待してください！」とテミンが日本語で呼びかけたことをはじめ、メンバーが各国のファンへ、さまざまな言語で挨拶をしたMCを挟んだ。その次のブロックでは、冒頭とは一転、オンラインコンサートならではの演出で魅了する。

「Hello」では、ステージを囲む画面に映し出されるオンラインでつながったファンに向かってキーが「一緒に(歌って)！」と呼びかけた。また、「Attention」ではステージ上のカメラに歌いかけるメンバーと画面を通して目が合うようなカメラワークが取り入れたほか、中盤からはメンバーがパールアクアグリーンの風船が浮くファンシーな空間に入り、そこから歌っているようにみせる一幕も。最新鋭の技術との相性も抜群にいい。


このライブのために撮影したという「Chemistry」の映像からのブロックは、衣装を赤と白を基調にビジューをあしらった華やかなジャケットスタイルから、ポイントにパールアクアグリーンとゴールドを使った白地の中世貴族風のものに着替え、少年から青年、そして大人の男性へと変化を遂げてきた、今の彼らの魅力を迸らせる。

最新曲「CØDE」では曲の緩急に合わせ、時にクールに、時に妖艶な表情を浮かべ、大人な愛の歌を魅惑的に表現。一方、彼らの代表曲と言える「Sherlock」「Everybody」では、これまでのパフォーマンスに変化も加え、今の彼らだからこそ見せられる力強さの中に、儚さもはらんだものに。ここからまた一歩先へ、自分たちの道を歩き出そうとする姿勢のようなものを感じさせる。

2度目のMCを終えると、ライブはいよいよ後半戦へと突入。最新アルバム表題曲「Don't Call Me」ではリアルから、事前収録された映像につなげ、6冠獲得を獲得した韓国の音楽番組への出演の際に着用していたMV衣装などに早変わりしていく構成で、応援してくれたファンへの恩返しのような一面も。さらに、映像を挟むと4月12日に発売となるリパッケージアルバムから「Atlantis」を世界初公開。以下のコメントを添えて同曲をファンにいち早くプレゼントした。　

「SHINeeだけの清涼感が感じられる曲」──オンユ
「愛する人を通して初めて向き合う感情を未知の世界である“アトランティス”に例えた歌詞がポイント」──テミン





後半には「Love Like Oxygen」「Selene 6.23」といった、ファンとメンバーにとって思い入れのある楽曲も披露。特に「Selene 6.23」では、白のトップスに着替えた4人が、雲の上にいるかのように見えるスモークがたかれたステージで、ひとつひとつの言葉をかみしめるように歌う姿が心を揺さぶった。

迎えたラストは「An Encore」。SHINeeと言えば、カラフルな衣装を着た派手なパフォーマンスがパブリックイメージだが、同曲のように、実はバラードにも名曲が多い。それぞれの個性と集まったときの圧倒的なハーモニーを織り交ぜ、歌の世界観をたおやかに描く。最後は紙吹雪が舞う中、画面上のたくさんのファンに見守られ、オンユが最後のフレーズを力の限り歌い切ると、この日のライブを締めくくった。


パフォーマンス面では、3年という月日の中で、彼らが培ってきたものを存分に発揮していた。一方、MCでは3年前、いやデビュー当時から変わらない微笑ましいやり取りが繰り広げられた。「コンサートにサブタイトルを付けよう」という話になると、最後が“〇〇コン”となる言葉を求めてヒートアップ。特にミンホは歌いながらアピールし、結果、ミンホが提案した“無条件（むじょっこん）”に決定。このほか、ミンホやテミンの発言にいちいちキーがツッコミを入れ、オンユがそれを朗らかな笑顔で見つめている場面が多々見受けられた。こんな側面もSHINeeの大きな魅力のひとつだ。

また、本編後に行われたアンコールタイムには、リパッケージアルバムの活動後は、しばらくSHINeeとしての新作を出すのが難しくなることにオンユが触れて、目に涙を溜める場面もあった。しかし最後には「もっといい姿を見せたいと思います」と笑顔で約束していた。

SHINee は、4月12日リリースのリパッケージアルバム『Atlantis』を携え、再び活動をスタート。さ日本では4月9日放送のテレビ朝日『ミュージックステーション3時間SP』への出演が決定している。同番組へは2011年9月9日に「JULIETTE」で出演した以来、約9年7ヵ月ぶり。「Don’t Call Me」をパフォーマンスする予定だ。