【インタビュー】DEAN FUJIOKA、新境地「Take Over」を語る「普通の状況では生まれない新たな流れの一部」
■何が起こるかわからない感じが
■画面越しで見てもライブ感につながる
──では、2020年末の配信ライブ<Plan B>について訊かせてください。アジアツアーが中止となったことを受けて、“異なるプラン”として開催されたのが<Plan B>ですが、配信ライブ実施を考え出したのはどのタイミングだったのでしょうか?
DEAN:アジアツアー中止を公式発表したのが去年8月のことですが、夏前には内々で「配信ライブをやる」という話も上がっていました。その時点では“具体的にどんな内容のものにするのか?”というところまでは決定していませんでしたが、これだけ大きなパンデミックを受けた中で、自分なりのカウンターやアンサーを出す必要があると考えていたんです。2020年において配信ライブは自分の中でのひとつのテーゼになっていました。ただ、あの形でやることが決まったのは去年の秋口ぐらいでしたね。
──そこから具体性を持って動き始めたわけですね。
DEAN:配信ライブに関しては、単純にライブパフォーマンス映像を撮って、それをオンラインで流すだけでは絶対ダメだと思っていました。どれだけ良いライブパフォーマンスが撮れたとしても、それは会場ライブだからこその良さであって、配信ライブは全く違うゲームなんですよ。つまり、全く違うアプローチで表現する必要があることを理解しないといけない。まずは届けるためのルールの違いに気づかないといけないし、それがないまま、例えばXRテクノロジーとかのバーチャルな要素を使っても成り立たないと自分の中では考えています。
──今、DEANさんがおっしゃったように、最近の配信ライブは“ライブでもMVでもなく、その中間にあるもの”という意識のものが増加傾向にあると思います。そのリアルライブと配信ライブのルールの違いを意識した上で、<Plan B>では映像監督にSpikey Johnさんを起用されたということでしょうか?
DEAN:配信ライブを実施する上で自分が一番懸念していたのは、視聴者が飽きてしまうかもしれないということだったんです。であれば単純に、彼なら飽きさせない映像を撮ってくれると思って映像監督をお願いしました。どれだけ良いパフォーマンスをしたとしても、個人的には配信ライブって10〜15分で観ることに限界がきてしまうんですよ。つまり、配信ライブは映像を通して観るものだと理解して作る必要があるし、感覚的にはホラー映画制作に近いんです。
──ホラー映画ですか?
DEAN:ホラー映画って何分かの間隔で、必ず驚きのパートがあるじゃないですか? そのサプライズ要素があることで、ちゃんと最後まで観てもらえる。だから、配信ライブというプラットフォームゲームの中でベストのものを作りたい場合は、ある意味、突拍子がないものがくるほうが良いんですよね。“何が起こるかわからない”という感じが画面越しでもライブ感につながるし、その意味ではSpikey John監督はすごく適任だったと思います。それと<Plan B>配信を終えて、映像制作チーム含め、今回の座組みなら何か新しいことがもっとできるだろうなという可能性も感じました。
──手応えをつかんだということですね。
DEAN:今回の配信ライブに関しては、フェイントのかけ方というか、“そこはありえないだろう?” みたいな表現にどんどん踏み込んでいくような、撮影当日に生まれた流れもあったんです。“これだったらこういう風にしたほうがいい”みたいなことをその場で話しながら、どんどん変化させていくことができたし、チームもすごく柔軟に対応してくれましたね。そういった“遊び” が活かせるような演出プランをSpikey John監督が提案してくれたことも、今回の大きな勝因としては挙げられます。
──なるほど。
DEAN:廃墟が撮影現場だったこともあり、砂埃がすごかったし、音響の面でもすごく悪い環境だったんですよ。でも、そこを犠牲にしてでも、“ロールプレイングゲームやってるみたい”というか、“普段入ることができない”とか“越えることができない”と思っているようなものでも、あと少しで越えることができる。そんなセンセーションを届けられたのであれば、配信ライブというフォーマットに対するアプローチとして正解だったと思っています。
──今回の配信ライブでは、ミュージシャンとしてだけでなく、俳優、映画監督としても活動してきた経験も活かされているのではないでしょうか?
DEAN:もちろん、何をどの順番でどういう風に動くかということや、カメラの流れ、ステージでの移動の仕方は、Spikey John監督が提案してくれたものなんです。だけど、僕に演技の仕事や裏方としての仕事の経験があったからこそ、こちらの提案を監督が打ち返し、そこにさらに被せることができた。やっていて楽しかったですね。“おそらくこれを狙っているだろうから、自分としてはこうしたい、照明をこう変えたい”とか、そういうやりとりができたことには新しい可能性を感じました。配信ライブが仮にコロナ収束後になくなったとしても、ひとつの表現のホームとして、自分はもっと見せることができるということも実感することができました。なので、Spikey John監督とはまた何か一緒にやりたいですね。今回のように、答えがないところに新しいものを作っていくことは、やっぱりスリリングですし、だからこそやりがいもあります。配信ライブをやってみて課題もたくさん見つかりましたが、それを超えるぐらいの新たな可能性を感じた。そのほうが僕には大きかったです。
──新たな可能性とはどのようなことでしょうか?
DEAN:香港でのキャリア初期の頃を思い出したというか。Spikey John監督やその制作チームは全員20代くらいの集団で。彼ら世代は自分の香港当時のスタイルでも成り立つというか、受け止めてくれるんです。これまで日本では少なからず、そういうスタイルを抑えていたところもありましたが、彼らみたいに受け止めてくれる人がいるんだったら、自分にはそういう引き出しもあるし、日本でもそのやり方でガンガンできるなということを実感しました。その意味では、日本の若い世代が香港スタイルに通じるやり方を持っているのは衝撃的だったし、だったら次は、もっとすごい機動力で配信ライブを作れる気がします。
取材・文◎Jun Fukunaga
編集◎BARKS
■シングル「Take Over」
▲初回限定盤
【初回限定盤(CD+DVD)】AZZS-114 ¥2,700+税
▼DVD収録内容 ※全50分程度
01. Take Over Live Music Video
02. History Maker “Plan B Remix” Live Music Video
03. Neo Dimension Lyric Video
04. Neo Dimension / The Reborn (Neo Dimension制作ドキュメンタリー)
・<DEAN FUJIOKA FamBam Exclusive “#Acoustic”>
01. Made In JPN
02. Sakura
03. Echo
04. Shelly
05. My Dimension
※2020年3月に行われたファンクラブ会員限定ライブ<DEAN FUJIOKA FamBam Exclusive “#Acoustic”>中止に伴い急遽開催された貴重なスタジオライブ映像を収録。収録時間:約25分予定。
▲通常盤
【通常盤(CD)】AZCS-2083 ¥1,400+税
CD収録曲 (初回・通常共通)
1. Take Over
2. Follow Me
3. Plan B
▲完全生産限定プレミアムセットのBOXデザイン
【完全生産限定プレミアムセット(CD+GOODS)】AZNT-56 ¥5,500+税
CD収録曲:初回・通常共通
GOODS:“Plan B”オリジナルハット
※完全生産限定プレミアムセットはアーティストオンラインショップ「アスマート」での数量限定販売
http://www.asmart.jp/deanfujioka
■CD予約購入者特典■
▼先着購入予約特典
・タワーレコード:オリジナルポストカード (タワーレコードver.)
・Amazon.co.jp:メガジャケ
・楽天ブックス:アクリルキーホルダー
・アスマート:オリジナルポストカード(アスマートver.)
・一般CDショップ:オリジナルポストカード(ノーマルver.)
※初回限定盤、通常盤、完全生産限定プレミアムセット、全て対象となります
※一部のオンラインサイトやCDショップで特典が付かない場合があります。事前にご予約されるオンラインサイト/CDショップにてご確認ください
※特典数量に限りがあります
※商品別特典画像はデザインイメージとなります。変更の可能性がありますのでご了承ください
■「Take Over」リリース記念プレゼントキャンペーン■
A賞:「Neo Dimension」ジャケット撮影用ラゲージバッグ 1名
B賞:LPサイズ ジャケットフォト (フレーム付) 各5名
C賞:「Plan B」オリジナルメモ帳 各30名
応募締切:2021年3月15日(月)
■DEAN FUJIOKAニコ生初出演『New Single「Take Over」リリース記念ニコ生24時間特番』
・18時30分~ MV特集スタート
・20時00分~ DEAN FUJIOKA生出演
※DEANFUJIOKA公式YouTubeと同時配信
※20時40分頃~ ニコ生プレミアム会員限定シークレットコーナー
▼出演
DEAN FUJIOKA
MC:チャン・カワイ
https://live.nicovideo.jp/watch/lv330764839
■絵本『ふぁむばむ』
さく:ディーン・フジオカ
え:ヒカリン
定価:本体1,500 円+税
ISBN:978-4-910315-04-1
発行:クラーケンラボ
▼絵本『ふぁむばむ』について
ディーン・フジオカによる、広義での“家族” をテーマにした初の絵本。ウルトラかいじゅう絵本シリーズなどを手がけてきた人気イラストレーター・ヒカリンが絵を担当し、読者のイマジネーションを拡げるような1冊。「理解し合い、愛し合うことの大切さを実感する為には、他者との共感、他者への感化が必要不可欠です。この絵本が、双方向に働くイマジネーションの力を育むきっかけに繋がりますように」というディーンの願いが込められている。
▼絵本予約サイト
・A!SMART:https://www.asmart.jp/deanfujioka_ehon
・Amazon:https://www.amazon.co.jp/dp/4910315047
▼クラウドファンディング『DEAN FUJIOKA絵本寄贈の旅 #SavewithFamBam』
支援募集期間:2021年2月12日(金)〜2021年3月31日(水)23:00
https://readyfor.jp/projects/df_fambam
関連リンク
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