ミッキー・ディー、ステージ上でレミーと喧嘩になったモーターヘッド最悪の公演を振り返る
元モーターヘッド/現スコーピオンズのミッキー・ディー(Ds)が、モーターヘッド時代最悪だったと思う公演について語った。それは2011年夏、英国の<Bloodstock Open Air>でヘッドラインを飾ったときだったという。
ディーは『Drum For The Song』のインタビューでこう振り返った。「レミーは具合が悪かった。一般的な風邪で、危険なことは何もなかったが、彼はもの凄く具合が悪かった。熱があり、話すのがやっとだった。最悪のムードだったよ。だから、俺は“レミー、俺らキャンセルすべきだ。君はこのショウはできない”って言ったんだ。でも、彼はやるって言い張った」
そしてステージに立ったものの、ディーはレミーから責められたそうだ。「1つ目の曲で……、彼は振り返り、“ミッキー、マザー・ファ***、俺を殺す気か! ゆっくりやれ!”って言われたんだ。だから、俺はレミーのためにどの曲もこれまでにないほどゆっくりプレイした」
しかし、「レミーはマジで俺に怒ってた」そうで、フィル・キャンベルがギターを変更しているブレイク時に、再び、速すぎると文句を言われたことで、ディーの堪忍袋の緒が切れたという。「氷を入れタオルを浸けていたバケツがあったんだ。俺はそこからタオルを取り出し、レミーの顔に投げた。氷も一緒にな。それで、うるせえって言って、俺はステージを去ったんだ」
会場を後にしようと準備を始めたが、レミーとキャンベルはプレイをし続け、ディーは戻るよう説得されたそうだ。「俺はステージに戻り、最後までプレイした。でも、あれは酷かった。俺はレミーにドラム・スティックやタオルを投げつけた。彼は公演の間ずっと俺に向かって怒鳴りつけてた。ホント、最悪だったよ。もの凄く大切な公演だったのに」
Setlist.fmによると、モーターヘッドはこの夜、計15曲をプレイし、8曲目の「The Thousand Names Of God」をディー無しでパフォーマンスしている。
この出来事があった故に、ディーは2019年、スコーピオンズと<Bloodstock Open Air>に戻れたのが嬉しかったという。彼は記者会見の席で、2011年のことを謝罪したそうだ。
Ako Suzuki
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